白隠和尚のブログ

今日より明日が幸せでありますように。好奇心旺盛な70代のブログ。

運転歴60年の黄昏

2016-11-16 07:13:14 | 日記

私は新制中学を卒業した後16才の誕生日をまってオート三輪の免許証を、
18才になった時に普通車免許証を取った。

当時、免許証は特殊技能資格と扱われ、会社から5円/日の運転手当てが付いた。

もう60年経った訳だが今日まで無事故・無違反でハンドルを回し続けてきた。
この間、自損・他損すれすれのピンチもあった。幸運に恵まれて今日に至っている。

近頃は運転が儘ならないと感じる時が多い。
例えば車庫入れ、仕切り線に対してタイヤの向きが斜めになっていることが多いし、
酷い時はタイヤが線からはみ出している。

もう一つの憂鬱は枝道から本線に出るときだ。
スムースに本線の流れに入って行けない、
飛び込んでいくタイミングに躊躇する。

子供の頃の縄跳びで輪ツかに飛び込む前の緊張に重なる。

友人に運転の話を向けると彼はさほど悩んでいない様子で、
彼曰く
「ゆっくり走れば良い、俺なんか名古屋から当地(ゴルフ場)に来るのに50km/h以下のスピードで走ってくる」と、
あっけらかんと言う。

スピードを落としてマイペースでゆっくり走れば
後方に渋滞が出来ようが安全には代えられないと言うのだが、
私には真似出来ない。

そんな運転をすれば追い越しざまの迷惑そうな目、
冷たい視線に私は耐えられない。

私は小心者だからいつも「前を空けるな、流れを乱すな」とゴルフプレーに準じている。

高齢者の運転技能の退化は止めようがないが、
目前の心配は運転中に意識を失うか、
ポックリ逝くことであろう。

これは文字通り車が制御を失って凶器となるわけだから
大惨事を惹き起こす事は必定。
本人は寝ているので分からないが、残されたものは後始末が大変だ。

我が娘はいつも私のそれを心配しており、高速道道路を走らないでと変な理屈で懇請する。

一昨日も後期高齢者の事故があったようだが、
こんなに事故を連続して聞かされると理由もなく不安になってくる。
私は毎日運転しているし車無しでは暮らせないから。

高齢者が加害者にならない唯一の方法は
自動車から自動運転車に乗り替えるしかないだろう。

近い未来「〇〇才以上の高齢者の自動車の運転は禁止、乗りたい人は自動運転車に乗るべし」
という時代になるかも。

いいアイデアのようだが課題は二つ

その1 高価だから金のない私は買えない。
その2 実用化はずーと先、私はもうこの世にいないと思う。


おしまい


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