白隠和尚のブログ

今日より明日が幸せでありますように。好奇心旺盛な70代のブログ。

落語家にもの申す

2015-12-21 20:14:58 | 芸術について

先週の日曜日に三遊亭小円遊の「たいこ腹」昨日は桂文珍師匠の「寝床」をそれぞれ聞いた。どちらも古典落語名作で東西名人の円熟した話芸をだった。文珍師匠に関西人が多用する膝隠しを使って無かった。

米朝、小さんという大名人が鬼籍に入って古典落語は放浪しているか。
古典落語は江戸、明治時代の庶民の暮らしが生まれる過ちを周りが支え会う人情が大体の芯である。特に古今亭しん生師匠演ずる年増女の情念溢れる語りは絶品だ。
古典落語には八ツアン熊さんも欠かせない。お人好しで少しゆるめなこれら登場人物には己を捨ててまでも筋を通そうとする気概は現代の私達にはない美学であろう。この八ツアン熊さんも立ち位置が長屋からマンションに変わっては古典落語に洒落や落ちが入りにくのかも知れない。

いま、新作落語なる落語が市民権を持っているようだが、あれは時事漫談、いや落語の前ネタの寄せ集めでないか。このような新作は彼等の話法を持ってすれば一目目を通すだけで高座に上がるに違いない。

テレビに時々出る一部の若手落語家の傲岸ぶりも許せない。観客に向かって可笑しいでしょう笑って下さいときた。

私達は自然に笑って楽しみたいのである。落語の笑いはゲラゲラでは
なく「クスクス」、「落ち」が秀逸なら寄席を出てから「クスリ」
こうした上等な落語が聞きたいものである


本日も平穏なり

2015-12-18 22:00:00 | 日記
今日は床屋に行った。頭髪は薄いのでこのままでも良さそうだけど頭をさっぱりして年を越すことに、行けば暇も潰れるし・・・・
高速道路でイオンに向かう。無論地元にも床屋はあるのにと思わぬでもないがやはり慣れた店がいいのである。

まだ10時を少し回ったばかりなのにイオンの大駐車場はほぼ満車、平日何故混むのと自分を棚にあげて愚痴り、今日来て良かったと思う。

床屋に入る。すでに4、5人の人で順番待ちのベンチが埋まっている。
女性も結構いる、自販機でチケットを買い順番を待つ。
15分ほどで私の番になった。皆さん調髪だけだから早いのだ。

床屋が予定より早く終わって変に予定が狂った、店内をぶらつくことに。欲しいもの無し、見たいも無しで歩いていても視線が定まらない
感じ。申し訳に雑貨を1つ買った。
漸くランチタイム、食堂街に入る。いろいろな食堂が並び、中には初めて目にする料理も見た。迷った末に結局はいつものラーメンに落ちついた。俺は食に関しては田舎者で保守派だ。

食堂街を出ると時は昼寝の時間を指しているので眠くなってきた。
車に戻り座席を倒して目を瞑ってみたが眠くない、気がつけば日差しが少し動いている。少し眠ったらしい。

予定より早く家に入る。本日も平穏なり

50年ぶりの交友

2015-12-15 20:40:10 | 日記
思いがけず50年前の職場仲間から誘いがあって私は快諾した。
確か数年前にゴルフ場で通りすがる際にヤアヤアと声を交わして以来である。

そして今日再会、一目で彼と分かった。熱い握手を交わした。足は少し不自由に見えたが手は昔と少しも変わらず大きくて力強かった。

彼と私は職場が同じで共に土木作業員だった。仕事といえば素手で大ハンマーを振り道路に穴を開けることが主だった。
キツイ仕事で食事の時には手が震えて箸の先でものが挟めなかったことを今も思い出している。
この重労働が私達の絆を作った。彼は職場の戦友だった。お互いに転職は考えなかったが、その当時の社会常識が転職者は怠け者の代名詞だという風潮だったからだと思う。

その後私は転勤になって重労働から開放されたが、彼は居残り組に入り以来音信が切れた。

1時間ほど私達は大いに笑い多いに語った。辛かった仕事は話題に上らず専ら若さに任せて遊び回った話に盛り上がった。

聞けば彼は間もなく80歳なるらしい。彼の余生の平穏を心から願ってやまない。

第九(合唱付)の季節に思うこと

2015-12-12 19:31:35 | 芸術について

毎年年の瀬になると日本中で第九の大合唱である。我が町のアマチュアコーラスグループもプロと共に合唱している。私も仲間に入って一緒に歌いたいが声は出ないし楽譜も読めないので無理だ。
合唱する皆さんが大きく口を開きお腹から発声している顔のなんと心地良さそうなことか、聴いているこちらがわにも幸せ感が伝わってくる。

第四楽章の素晴らしさについてはすでに語り尽くされているが、私は
第三楽章が一番好きだ。聴き進むほどに楽想の高い精神性と荘厳な美しい旋律に鳥肌が立つような感動を覚える。ロマン・ローランも讃えるように第三楽章には人知の及ばない音楽的美しさを感じる。

第九の指揮ではW・フルトベングラーが名演だろう。彼には録音場所の異なるCDが発売されているけど、私は1940年頃に8㍉テープに録音

(nhkライブラリーにある)が音質は劣るが絶品だと思う。ゆったりしたテンポで膨らみのあるフルトベングラーの魔術的とも言える演奏を超える指揮者はまだ登場していない。




ウイーンの森の中に屹立するベートーベンのお墓、隣にシューベルトと
ブラームスのお墓も立つ


《翻訳アプリ》持参の海外ツアー

2015-12-10 18:03:02 | 旅行

スマホの機種を変更した。外国の街歩きをより楽しくなればと思いからD社の《翻訳アプリ》付きに替えた。
旅好きには先刻ご承知の事と思うが、この《翻訳アプリ》は渡航先で私の日本語の問いかけに対して現地の人が話す現地語を《翻訳アプリ》日本語にしてくれるという優れものだ。

私は翻訳アプリを活用し易い条件として添乗員の同行は無し、日程表の中に自由時間が半日以上の海外ツアーを探している。

もし旅が決まり、宿泊するホテルが決まればスマホを片手の街歩きを
始めよう。ホテルを出る時からスマホで写真をガンガン撮りまくる。
特に交差点等は目標物になりそうな物をしっかり撮る。道を逆向きに歩いた時や夜道になってしまった時に立ち往生すると危険、変な人に狙われかねない。

街歩きはその国の顔とも言うべき表通りが安心だ。屋台の叔父さんや叔母さんと笑顔で挨拶を交わし、片言の現地語で心を通わせる。
こうした事のために《翻訳アプリ》が活用出来たら、旅はさらに楽しくなるに違いない。