白隠和尚のブログ

今日より明日が幸せでありますように。好奇心旺盛な70代のブログ。

妻と囲碁

2018-05-27 09:47:09 | 日記



一昨日、京都の二条城で本因坊戦が行われた。
江戸時代、将軍の前で『御城碁』を並べた(別な場所で打ちその手順を御覧に入れた)故事に因んだ行事で、
国民栄誉賞に輝く井山祐太君が「本因坊文裕」を名乗りその舞台に座っていた。

御城碁に登城する棋士は1週間、缶詰状態に措かれ下界との接触は御法度だったことから
「親の死に目に会えない」人達と称されたらしい。
一方、巷でも囲碁はその面白さに夢中になって家庭を省みない人を
さしてこと者もいて囲碁をたしなむ人を「親の死に目に会えない」ぞと
からかった。

今から60余年前の私もその一人だった。
新婚時代から碁石を握らぬ日はなく、休みは終日碁席に入り浸たり、帰宅はいつも深夜だった。

そんな私を妻は呆れ悲しみ「私と囲碁とどちらが大事!?」と問い詰めたり、時々行方不明になった。
私は真夜中、心当たりを必死になって探し回り途方にくれた記憶がある。
そんなときどういうわけか妻は玄関で待っていた。
(妻に同情した友人が私を懲らしめるために連れ出したと後で分かった)

妻は私に「これからは晩御飯迄に帰宅します」約束させたが
私は相変わらず約束を反故にして碁席に通いつめた。

家出に効果がないと知った妻は、今度は玄関に鍵を掛けるようになった。
これが私には応えた。ブザーの音やドアーをノックする音で
私の深夜帰りがアパート中に知れわたり自粛せざるを得なくなったのである。

斯くして我が家も世間並みに一家揃って晩御飯が食べるようになった。

囲碁程夢中にさせる遊びを私は知らない。私のパソコンの電源は今日も
入りっぱなしで落ちる事はない。

本日も平穏なり


今年の東京名所めぐり ( 3 ) YOKOSUKAへ

2018-05-24 07:59:49 | 旅行

〈横浜中華街〉

二日目のホテルは横浜中華街のど真ん中、本物の中華料理を食べたくてやって来た。
〈夜の中華街は歓楽街の賑わい〉


お目当ては中国語訛りのコックさんの作る「四川風激辛麻婆豆腐」と
「フカヒレの朝粥」だったが、狙いのお店は到着前に調べてあって一直線、美味しさを堪能した。

〈朝粥のみせ〉


〈朝粥 コンロで温めながら食べる〉


横須賀へ。駅で息子が合流して横須賀港に向かう。
日露戦争で活躍した戦艦[みかさ]とアメリカの最新鋭空母[ロナルド・レーガン]を見たくて・・・

〈戦艦みかさ 全景〉
私は軍艦というものに初めて上艦した。
甲板に立って周りを見ると軍艦は改めて大きかった。
船内は居住空間が能率よく仕切られており
艦内にいることを忘れさせる。終わりの見えない航海に向かう乗組員への配慮を感じた。

〈司令塔の内部〉

乗員名簿に小説「坂の上の雲」に登場する知将秋山真之の名を見つけた時は少し体が熱くなった。

再び電車で汐入まで戻り、YOKOSUKA湾内クルージングの準備。


見晴らしの良い二階席を取りたくて早めに並んだ。チケットはやはり娘がネットで予約を済ませていた。
〈海上自衛隊の潜水艦〉

〈アメリカ海軍艦船群〉


その奥に遂に見た。空母[ロナルド・レーガン]である。


全長333m,乗組員8000名,艦載航空機,80機 「スタバ」も営業中とか・・・
「今日のお客様は運が良い人達です」
とガイドさんは空母や多数の艦船が寄港している今日のクルージングをそう言った。

私の楽しい旅が終わった。今回も子供達が本当に良くしてくれた。
私は果報者であるとつくずく思う。
こんなに楽しい老後になると分かっていたら、もっと体を大事にするのだったよ。


おしまい


今年の東京名所めぐり ~( 2 )~

2018-05-21 08:35:24 | 旅行

[二日目]
朝、国技館近くのホテルをチェックアウト、電車とバスを乗り継いで葛飾柴又へ、なーんて分かったような書き方をしているが実際は娘の言うまま指示されるまま、俗に言う金魚の糞の如しくっついて歩いた。

★葛飾柴又、バスを降りると直ぐ商店街が見えてきた。「以前ロケに使われただんご屋です」との貼り紙も見える。商店街の奥に葛飾帝釈天


今にも笠知衆演じる「御前さま」が竹箒を持った茶坊主を伴って出てきそうな雰囲気堪らんねー。さらに江戸川の堤防に向かって10分程歩いた場所に[寅さん記念館]があった。

〈店番をする寅さん〉

記念館には寅さんシリーズで使用された衣裳小道具などが展示されており、立ち去りがたし。

★スカイツリー駅前で下車(と言っても切符売り場までの道順が複雑)
塔を見上げて「高いねー世界一何だって」と納得して次へ「時間がない演芸場に急げ」と再び電車に乗る


★国立演芸場。国がこういう立派な建物を造って大衆演芸を保護していることを初めて知った。嬉しいねー
〈国立演芸場正面玄関〉

〈緞帳 葛飾北斎の赤富士を刺繍で描かれており、豪華で美しい〉


此処への入場券も娘がネットで予約した。当日売りもあるよ~。

席次は前から二列目。「砂かぶり」といってよい上席だった。既に昼の部は始まっており途中から入場した。場内の飲食は駄目とマナーにも結構厳しい。芸人は声帯模写、切り紙、手品、そして噺家は四名。
落語の演目は嬉しいことにすべて古典落語で五代目「柳家小さん」「古今亭しん生」などの名人達が磨きあげた噺を現代の落語家が語る。彼らには相当のプレッシャーだと推測したが、案じることは無かった。今日演じ聴かせて呉れた師匠達の芸域は先輩の名人にひけは取っていない。
生意気に申し上げれば古典落語の正統はこれからも受け継がれていると私は確信した。

久し振りに腹の皮が捩れるくらい笑わせて貰った。有り難う。


三日目に続く


今年の東京名所めぐり ~ 1日目 ~

2018-05-19 20:08:36 | 旅行


娘が大相撲夏場所に誘って呉れたので、相撲見物の序でに名所めぐりを計画した。普通のツアーでは連れていってくれない場所を探して三日間回るのである。
国立西洋美術館→すみだ北斎美術館→国技館→葛飾柴又界隈(寅さんの故郷)→スカイツリー(場所調べ)→国立演芸場→横浜中華街→YOKOSUKA軍港巡り→戦艦三笠見学という予定。

★国立西洋美術館

プラド美術館が所蔵する15~16世紀の絵画コレクションの一部と謂われ、初めて聞く画家の作品が多数を占めていた。私は来館記念にルーベンスの絵はがきを買った。
最近は高名な絵画の展示がないねえー。スペインにはピカソとかゴヤと云った観たい絵や画家が溢れているのに・・・

国立西洋美術館に足を運んだもう一つの楽しみが前庭のロダンの諸作品を見ることだった。ロダンには見るたびに新しい発見が有って感動する。私は今年で四度目の対面である。



★すみだ北斎美術館
〈富獄三十六景横浜沖波裏〉



この余りに有名な画家の肉筆を是非みたいと以前から考えていたのが漸く実現した。全く偶然に[ウオーターワールド]という企画展も開催中
だったので100点以上見た。もう暫く絵を観ていて居たかったが、相撲の制限時間も迫っているし、美術館を出るのが少し心残りだった。

★大相撲観戦
「稀勢の里ー」と前売り段階では声援を遅れる筈だったのに残念の極みなり。
相撲見物には持久力が必要だ。座って幾らも過ぎないうちに足や腰が痛み出して、柵に凭れたり座り方を変えたりしても効果は知れている。
やがて中座しようにも足に力が入らなくなって・・・慣れた人は自分用の座布団やら座椅子持参でまことに賢い。私も今度来るときはと痛切に感じた次第である。



二日目につづく



蛙からのお知らせ

2018-05-13 22:04:10 | 日記

気がついたら雨垂れの音が止んで蛙が鳴き始めた。我が家の庭先
5mは一面田んぼだから蛙が鳴き始めると結構騒がしい。

蛙達が私に「雨が上がった」と知らせてくれる大合唱に違いない。
以前にも同じような事があった。間もなく大雨注意報が解除になるに違いない。

蛙の声を聞くのは久し振りである。気温の低い日、私が冷えると感じた日に蛙は鳴かない。彼等がどうやって気温を感知するのか不思議だ。
今晩は雨も上がったようだし、暖かいので一斉に鳴き始めたようだ。

蛙の合唱団は少しずつ移動を始めたのか少し静かになってきた。


お わ り