白隠和尚のブログ

今日より明日が幸せでありますように。好奇心旺盛な70代のブログ。

恥ずかしながら 突然の腹痛

2018-06-29 18:14:09 | 日記

午後、いつもするように長椅子に寝そべって腹を擦りながらテレビを見ていたら下腹に軽い痛みに触った。指で押してみると下腹に張りがあるようだ。
すっかり忘れていた。もう四日目、いや五日は座ってないぞと重大な過失に気付いて慌て始めた。これは早めに手を打たねばと何度も座り促したが、出るのはガスばかり。
どうしよう。このままほおっておいて大丈夫か、手術する等ということにになりはしないか、まずはO君に相談するとしよう。彼は年中便秘気味で薬が離せないというから・・・いやよそう彼は口が軽いから直ぐ噂になりそうだ。

水を沢山飲んで弛くするのはどうだ、いや、ご飯を沢山食べてところ天式に押すのはどうか・・・と我ながら気持ちが動転した。

時が進んで日が暮れた。気のせいか下腹がさらに張りを増したようだ。
今日中に決着をつけてやるぞと気負い、しきりに居間と厠をいったり来たりするものの一向に進展の兆しなし。いよいよ延長戦だ。

藁を掴む思いでネットを見る。有るわあるわ、[〇〇式便秘解決法]がさまざま載っている。疑心暗鬼のまま画面の動きに合わせて上体を屈伸したり尻を丸く動かしているうちに「あら不思議」下腹や尻の感じが変わってきた。

それーとばかりに厠に飛び込み便座に座ること〇〇分


映画 [たそがれ清兵衛] NHK

2018-06-27 10:32:49 | 映画の感想

これまで藤沢周平の小説は数多く映像化されてきたが、
この山田洋次作品が傑出していると思う。
彼が初めて手掛けた時代劇で自ら脚本にも名を連ねているので
セリフの歯切れ良さとテンポに山田洋次監督が伝わってくる。

物語は下級武士の日常を淡々と描きながら武家社会の不条理を映像化している。
山田映画に出演する俳優は皆さん名演だ。
その理由は単純では無さそうだが、
山田洋次監督は役者を意のままに動かすことの出来る数少ない人であるという事であろう。
タレントはメディアによって作られた人気を実力と錯覚し勝ちであり、
それに乗ってテレビドラマの粗製乱造を助長している。

主人公の[清兵衛]
(暮らしが貧しく城が引けるたそがれ時には真っ直ぐ家に戻るからこの渾名が付いた)
がまことに名演だ。
物静かで感情を面に表すことをせず、眼差しは力強く表情豊かである。
まだある。侍らしく腰に力を込めて歩く姿、
この姿勢こそが時代劇に登場する役者に肝要。竹刀を刀に見せられるか否かの分かれ目である。

私が最も感銘を受けた場面は
祿高を増やす事を条件に藩内の謀反者を成敗せよと家老から命じられるシーンだ。
清兵衛は何の遺恨もない同輩との決闘を承諾すべきか・・・、
定点カメラの前で清兵衛は10数秒思案するのだが、
その進退極まった男の表情は見事としか言いようがない。

芝居で役を一言も言葉を発せず演技することは至難のことである。
役者を目指すものはこれを修練して漸くタレントから俳優に脱皮する。
力み返り大声を張り上げ、
過剰な涙を流すことを演技と心得ているうちはまだまだ、
真田広之はその陷穽を避けて見事である。

過日、東京葛飾にある[山田洋次記念館](渥美清記念館の向かい)を
娘と共に訪れた。曾て監督が制作した映画の小道具が多数並べてあったが、
何れも意外に質素なもので山田洋次監督の飾らない人柄が伝わってくるようだった。


本日も平穏なり


某月某日 「クシャミ」の研究

2018-06-25 08:35:07 | 日記

体質だろうか、私は「クシャミ」が切れない。昨今の汗ばむ日も関係なし、昨日は戯れに数えてみたら9回「ハクション」とやった。

かって女房殿は「あなたはどうでもいいものだけは大きい 」と私のくしゃみに顔をしかめた。私のは大音量で平均3連発だから、一旦暴発すると鼻水は垂れるし唾液も飛んで出るから本人も不快、周りの人も落ちけなくて迷惑の筈。クシャミをなんとか押さえ込みたい、回数は減らせないか・・・

『クシャミ』とは
★鼻腔内の体温が下がったとき、これを上げる為の生理現象である。
・・・冷気を吸い込むと発し易い、鼻毛の手入れは程々に
★鼻腔内の埃、異物を体外に排出するための噴出機能である。
★他の原因としては物理的な刺激、鼻腔内の継続的な体温差、刺激物の吸引、アレルギー(風邪や花粉症)、その他自律神経の異常やストレス。
『医学的な注意事項』
体力を著しく消耗するから口腔内の唾液を吸い込んで続けて咳をすることもある。
★発作のとき目をつむるので車を運転中はクシャミをしない
★瞬間的且つ急激な全身運動であるので、ぎっくり腰の原因になる。
『エチケット』
排出される呼気の風速は320km/h、唾液の飛翔は32km/h(どうやって調べたのかな)だから、周囲に容易に拡散する。出そうになったらテイッシュかマスクで口許を覆うべし。

結論。いろいろ勉強にはなったが、我が症状の改善に益する項は殆ど見当たらず


本日も平穏なり


肺炎の経過観察

2018-06-19 20:41:16 | 病気の話

私は循環器科と呼吸器科という二つの内科で定期的に病気の経過観察を受けている。
今日は2ヵ月ぶりの診断日、受付でレントゲンと採血の指示だあった。

そして診断、主治医は胸部レントゲン写真と血液検査の結果を見比べながら、
「変わりはありませんか」と質問してきた。今回も検査の結果は無事らしいのが
主治医の言葉つきで分かった。
私がここで体調は良いと返事をするとすぐに診察室を出ることになりそうだった。
1時間待合室で待って3分で診察が終わりは勿体ない、
そう思ったから日頃の疑問を主治医に投げ掛けてみた。

「体調は良いのですが、時々の誤嚥に悩んでいます」と訴えた。
すると主治医は「そうですか、まあ自分で異物を吐く体力がある間は大丈夫ですよ」と
明快な答えが返ってきた。
主治医にとって高齢者の誤嚥は病気ではないのである。

齢80になろうというのに肺炎という不治の病の経過観察に唯々諾々と
従う自分は何者か、かといって診断を辞退するわけにもいくまいし。
まこと高齢者と病の向き合いは難しいものと思う。

「あなたはお年の割りに元気です」と主治医はいってくれるが、それは今日までのこと、
次はどうなのか、不治の病の暴発に私は怯えている。

診察が終わって娘と久し振りに院内の食堂で会食した。


本日も平穏なり


ギリシャ人気質 (かたぎ)

2018-06-17 15:33:24 | 旅行
〈機内食のコーヒー〉


アテネ最後の夕食はレストランだった。辺りは薄暗かったので9時頃、
店内は旧い楽器や肖像画で飾られるレトロな雰囲気の感じられるお店だった。


テーブルに着くと直ぐドリンク(有料)の注文の受付が始まり皆思い思いに注文した。ご馳走が運ばれて来るまでの口つなぎである。下戸の私はペットボトルの水だけ。
ところが時間が経ち、グラスが空になっても料理は一向に運ばれて来ない。店員は回りをしきりに歩き回っているがいつも手ぶらである。

1時間以上経ち、遂に誰かの堪忍袋が切れて「遅い、いつまで待たせるの!!」と抗議の声が挙がった。中には「ギリシャ人は公務員が多いから急がないのさ」と声も有ったが、もとより相手に日本語は通じないから
何をいっても埒が明かないのである。
我々は疲れているし、明日は帰国するばかりだから皆一刻も早くホテルに戻りたくてイライラは募るばかりである。

漸く夕食が運ばれて来たのは10時を過ぎてから


塩漬けの鱈に何かが添えてある。他に肉料理も出た。不覚にも食べるのに夢中でこちらは写真を取り損ねた。

夕食を済ませて外に出たのは12時頃(日本時間の朝6時)か。通りもテーブル席も人で溢れていた。現地のガイドさんの話では「シェスタ(昼寝の習慣)の習慣のあるアテネの夕食は8時を過ぎてから」だと言う。
私はレストランの料理がなかなか出てこない訳を知ったような気がした。


お わ り