【掲載日:平成23年12月9日】
消残りの 雪にあへ照る
あしひきの 山橘を 苞に摘み来な
『諭し公言』した今
家持に 躊躇はなかった
(天皇利用し奉り 握りし権勢奢る 藤原仲麻呂
天皇排し奉り 新たな権力狙う 橘奈良麻呂
藤原仲麻呂に非ず
橘奈良麻呂に非ず
家持 必ずや 伴造の道
皇室守護の道 貫き通さでか)
(壬申(672)の昔
天皇に 付き従い
飛鳥浄御原の御代作りに お役立ちの祖先
恥ずべきする 家持に 御座いませぬ)
大君は 神にし坐せば 赤駒の 腹這ふ田居を 都と成しつ
《天皇は 神さんやから 赤馬が 腹這う田んぼ 都しはった》
―大伴御行―(巻十九・四二六〇)
大君は 神にし坐せば 水鳥の すだく水沼を 都と成しつ
《天皇は 神さんやから 水鳥の 群れてる沼を 都しはった》
―作者未詳―(巻十九・四二六一)
(天皇が 政治の全てであった あの頃
時変わり 律令が政治の礎となった今
官人中心は 致し方なけれど
皇室蔑ろは 頂けぬ
じゃとて
皇室繋がり王担ぎ 新た天皇画策
何れも 同じ穴の狢)
消残りの 雪にあへ照る あしひきの 山橘を 苞に摘み来な
《消え残る 雪に映えてる 橘を 土産するため 摘んで来たいな》
―大伴家持―(巻二十・四四七一)
【十一月五日】
純白雪に映える 山橘の赤い実
真心貫きし 赤心橘諸兄を 懐かしむ家持
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【新しい試みです】
「歌心関西訳」の作成過程をご覧ください。
これなら あなたも 訳せますよ。
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