『少ないモノでゆたかに暮らす』大原照子
この本の中で、嫁入り道具にお母様があつらえてくださった
二棹分の着物のことが書かれていました。
苦しい戦争中と戦後を挟んで、何年もかけてあつらえてくださった
数々の着物だけど、
今の生活では、着る機会もなく、
都心の家では、和だんすを二棹分も置くスペースもない。
やむなく、たんすごと引き取ってくださるという方に譲られたそう。
その後の様子を…
それにしても、やはり母のことを思うと申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
母は九十代の長寿をまっとうして亡くなりましたが、
死ぬまで「あの着物はどうなったの?」と一言も聞かなかったのは凄いことだと思います。
わが家に来ればタンスがどこにもないのですから、
まとめて処分してしまったとこは当然わかったはずですが…
表だって何も聞かなかった母に、改めてお礼を言わなければなりません。
…と書かれてありました。
人にした行為やプレゼントは、どんなものであれ、
したことを忘れてしまうのがよいという話を聞いたことがあります。
それ以来、忘れるようにしていますが、
よく生徒にも、「連弾曲を先生は練習してきたのに…」なんて言ってしまって
反省することもしばしば…
それが二棹分の着物となったら、
「あの着物はどうなったの?」と探らずにはいられない
こんな潔い生き方をしたいなぁ
この本の中で、嫁入り道具にお母様があつらえてくださった
二棹分の着物のことが書かれていました。
苦しい戦争中と戦後を挟んで、何年もかけてあつらえてくださった
数々の着物だけど、
今の生活では、着る機会もなく、
都心の家では、和だんすを二棹分も置くスペースもない。
やむなく、たんすごと引き取ってくださるという方に譲られたそう。
その後の様子を…
それにしても、やはり母のことを思うと申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
母は九十代の長寿をまっとうして亡くなりましたが、
死ぬまで「あの着物はどうなったの?」と一言も聞かなかったのは凄いことだと思います。
わが家に来ればタンスがどこにもないのですから、
まとめて処分してしまったとこは当然わかったはずですが…
表だって何も聞かなかった母に、改めてお礼を言わなければなりません。
…と書かれてありました。
人にした行為やプレゼントは、どんなものであれ、
したことを忘れてしまうのがよいという話を聞いたことがあります。
それ以来、忘れるようにしていますが、
よく生徒にも、「連弾曲を先生は練習してきたのに…」なんて言ってしまって
反省することもしばしば…
それが二棹分の着物となったら、
「あの着物はどうなったの?」と探らずにはいられない
こんな潔い生き方をしたいなぁ
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