義士祭

2019-12-11 19:32:47 | 日記
一年に一回上京してくる予備校時代の友

年中行事化して、なぜか赤穂浪士の義士祭を連想する

それはちょうど同じ時期だからというのと

友がやってくる理由が旧大名家の仕事をしているからというのと

友の住む家の近くに四十七士の墓があるからというのが重なる

四十七士の墓と言えば高輪・泉岳寺だが

福岡にはその墓所をそっくりまねた寺があるのだ

私たちは穴観音と呼んでいたが正式には興宗寺

小学校の遠足の行先だったりした

今年は特に話題もないし、私も福岡への興味が薄れている

まあしかし会えば何か面白い話もでてくるじゃろ

と旧友と会食をした

歴史や地方史にはとても詳しいので

福岡のお寺やお店のことを尋ねると必ず答えがかえってくる

唐人町のアーケード商店街はあちこち取り壊され

更地になっているところが多いという話になり

私の気になっている店のことを尋ねた

2016/10/28のブログにのせた

食パンを買ってもらってござ付き縁台で休んだとき

その向かいの虫籠窓のある古めかしい菓子屋が

奥に喫茶室のようなものが見え

さらにその奥に石灯籠のある庭らしきものが見え

洗練されてはいないけれど

おぜんざいとか食べたらおいしそうだと思い

いつか来てみたいとおもっていた

店の名前もしらないままだ

それで予備校時代の友に尋ねてみた

こんなでこんな風の店と

すると「そこのお菓子を今日お土産に持ってきた」と言うではないか!

「それであの店は更地にならないの」

「ならんならん、老舗やけん」

それで頂いたお菓子を家で開けると

杯形のおせんべいになっている
        

黒田節の話が福岡以外でどのくらい知られているか知らないけれど

その黒田節に杯が出てくるからつくられたお菓子なのだ

せんべいというものは東京では米からつくる醤油味のものだが

西では小麦粉で作る甘い菓子

私は杯形のおせんべいをぱりんと噛む前に

中に牛乳を入れて飲むことにした

のだが小さな穴が沢山あいていて床にじゃーじゃーこぼれてしまった

京都には抹茶茶わんの形をした菓子があり

まずそれでお茶を飲んでから茶器をぱりんと食べるものがある

そんなつもりだった

もう一つ

公園の猫にエサをやるのに文句を言う人がいるのは

器が残されて放置されるからでもあるので

器も猫が食べる材料でできていればいいのにと思っているのだ

それで研究の一端として

杯形せんべいでミルクを飲んだのだったが だめか

もうすぐ義士祭じゃ

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