朝井ら10人に戦力外通告

巨人は２日、朝井秀樹、今年の７月にソフトバンクから移籍してきた久米勇紀に戦力外通告を行った。

また育成の土本恭平、古川祐樹、斎藤圭祐、円谷英俊ら８選手にも戦力外通告を行った。

朝井は2010年の７月に楽天からトレードで加入して４勝を挙げたが、この２年間は１軍登板はなし。戦力外は致し方なしか…。現役続行を希望しているとのことだが、投手力不足のＤｅＮＡならチャンスはあるかもしれない。明るい性格も中畑監督と合うかもしれない。

久米はわずか在籍３ヶ月。何のためのトレードだったのか…。同タイプの田原が出てきたので戦力外に。

土本は入団時は上原の背番号19を受け継ぎ、開幕１軍に残るなど期待されたが芽が出なかった。スレッジにサヨナラホームラン打たれた記憶しかない

古川は一時、１軍に上がったこともあるんだけどね。第２の山口にはなれなかった。

斎藤は千葉経済付属で甲子園出場。将来の抑え候補と期待されたんだけどねえ…

円谷は肩の故障で育成になったが、育成１年目で無念の戦力外となった。セカンドは藤村、寺内がこの１年でそこそこ成長したからね。脇谷もいるし…。


とまあ、なんだか愚痴っぽくなってしまったが、今月の下旬にはドラフトがある。新たな選手を獲得するということは、同じ数だけの選手を解雇しなくてはならない。プロスポーツとは厳しい世界である。円谷のようにライバル選手の台頭でその座を追われることもあるのだから。

ツイッター上で田中大二郎が戦力外になったと出回ったが、これは‘ガセ’だったようである。


また４日には今年第３の捕手として長く１軍に在籍し、ムードメーカーとしてチームを支えた中谷仁の引退も発表された。お疲れ様。03・05年、阪神に在籍していたがずっと２軍暮らしで優勝してもビールかけには参加できなかったが、７年の時を経てビールかけを体験できた。いい思い出になっただろう。

日本ハム優勝に思うこと

２日に日本ハムが３年ぶりのリーグ優勝を決めた。菅野の件で日本ハムには複雑な心情があるが、とりあえずはおめでとうと言っておこう。

新人監督でリーグ優勝したのは栗山監督で17人目。他には川上哲治、古葉竹識、西本幸雄、藤田元司、森祇晶、落合博満、原辰徳らで、球史に残る名将が名を連ねる。

私は昨年の８月29日に栗山監督が日本ハムの監督に就任するのでは？という報道が出た時に
「梨田監督退任？栗山新監督？正気か？」と題して疑問を投げかけた。
日本は現役時代の成績が優れた選手がレールに乗って監督になるケースが多いが、現役時代の成績と指導者としての資質は別。まずはコーチとして経験を積んでから監督になるのが常道で、いきなり監督になるにはおかしい、というのが私の持論でだからだ。どの仕事にも研修・下積みが必要なのと同じく、野球の指導者にも下積み（コーチ経験）が必要だろうと。

だが04年の落合（中日）、伊東（西武）に続いてまたしてもいきなり監督になって優勝というパターンが出来上がってしまった。
テレビ・新聞を見ると、栗山監督は非常に選手との対話を大事にし、距離感を密にした印象が強い。（このあたりは評論家時代に多く取材した原監督の影響か？）

20年以上もの間、現場を離れていたので戦術・戦略には欠けるが、そこは福良ヘッドを筆頭に各コーチが補い、自身は人心掌握に尽くした。それが斎藤の開幕投手だったり、中田を不調でも４番から外さなかったことに表れている。期待をかけるだけではなく、時には厳しい言葉をかけたり…。

だがこうしたことが新鮮に映るのは１年目のみ。栗山監督が川上、西本、古葉らの名将になれるかの真価は来年以降に問われる。というより中旬に始まるポストシーズンはまさに監督の戦術・戦略の見せ所である。相手はＣＳがナベＱか秋山、日本シリーズが原様。もちろん経験値では栗山監督の方が下。さてどうなるか？楽しみである。


それにしても日本ハムは2006年オフにはチームの顔だった新庄（引退）、小笠原（ＦＡで巨人に移籍）が抜けても翌年リーグ優勝。今年は絶対的なエース・ダルビッシュを失いながらも優勝。これはすごいことだ。巨人は松井秀喜がメジャーに移籍してからリーグ優勝するまで５年かかったからね。これは見習わなければならない。

04年に北海道に移転して４度目の優勝。いまや完全に地元に根付いた。試合がない日でもファンと一緒に優勝を味わう光景はファミリー的雰囲気が漂う。阪神ファンの熱狂度とはまったく違う。移転は大成功だった。

これを見たら四国に移転した方がいいんじゃないの…ヤクルトさん。東京じゃ永遠に巨人の二番煎じだよ。