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まもなく終焉を迎える苫小牧市営バス(2)~古株一般路線車編

2011-11-22 | バス[北海道]

先日取り上げた苫小牧市交通部(市営バス)ですが、平成11年までは新車が導入されており、公営交通だけあってか車両は国産4メーカー全てが導入されていますので、車両のバラエティは結構豊富で、趣味的にはなかなか面白いものです。

 
車体長が長く、後部ウインカー・ブレーキランプが厳つい印象のバスが多いのは、北の大地を走る路線バスならでは…という印象があり、新車で導入された車両は基本的にエアサスを装備し、平成9年頃に導入された車両でもワンステップ低床車が導入されると共に、バーコード読取式運賃箱やバスカード(トマッピーカード)を比較的早期に導入されるなど、比較的進んだ印象を受ける一面もあります。


ただ土地柄もあってか、ノンステップ車は交通部所属の三菱製1台だけで、この車両が導入されて以降は新車導入がストップし、以降の車両代替は大都市圏中古車導入によって賄われていますので、現在の他事業者移籍車数は30台を越える程になっています。

 
一方比較的冷涼な土地柄が影響してか、平成7年までに導入された車両は、今日の日本国内における路線バスでは少数派の非冷房車となっており、非冷房車が数多く走る点も趣味的に注目です。

また新車で導入された三菱ふそう製車両は皆交通部に終結しており、錦西営業所所属の新車導入車両は他の3メーカーばかりになっています。

ちなみに先月MAKIKYUが苫小牧を訪問した際に会った知人は、現在この市営バス運行に携わっており、MAKIKYUも知人が運転するバスに乗車したものでしたが、MAKIKYUの苫小牧訪問日に乗務していたバスも、全国的には数少なく、苫小牧名物とも言える非冷房車の71号車でした。

 
富士重工7Eボディに、いすゞ製下回りを組み合わせた71号車は、デザイン的にはさほどの古さを感じないものの、車齢20年を越えたP-規制車(P-LV214N)だけあって、よく見ると結構古さを感じたものです。


苫小牧市営バスでは、この71号車をはじめ、比較的古参の車両は床が昔ながらの板張りとなっている点も特徴で、シフトレバーもロッド式でしたが、一方で市内バスにしてはやや豪華なハイバックシートが装備され、その座席モケットは「トマッピー」のキャラクター入りデザインとなっていたのも興味深いものでした。

北海道を走る2段ステップの路線車では、床が板張りの車両が今でも結構活躍しており、先月MAKIKYUは道内他都市でも床が板張りのバスに当たっていますが、「床が板張りの非冷房車」は全国的にもかなり希少で、趣味的には興味深い反面、知人によると夏場は結構シンドイとの事でした。


また苫小牧市営バスでは現在、行先表示は全てLED式に改められているのですが、中には前面表示で名産のホッキ貝をイメージしたイラストが表示される「ホッキフェスタ」の表示(側面は文字表示のみ)もあり、知人に頼んで普段なかなか見れないこの表示も出してもらったものでした。

苫小牧市営バスでは他に少々特殊な車両や、他事業者からの移籍車両も多数活躍しており、こちらに関しては後日別記事で取り上げたいと思います。



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