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隠岐・島後を走る一畑バス(1)~貸切車・中型車編

2015-10-26 | バス[中国]

「MAKIKYUのページ」では少し前に、本州本土~隠岐諸島を結ぶ隠岐汽船のフェリーに関して取り上げましたが、隠岐諸島は大きく分けると島後(Dogo)と島前(Dozen)の2地区に分けられ、MAKIKYUが6月に隠岐へ足を運んだ際には、その両者に足を運んだものでした。

その中で最も規模が大きい街が島後の西郷(Saigo)と呼ばれる町で、隠岐汽船の本社所在地にもなっており、島後を発着する隠岐汽船各航路も西郷発着となっています。

島後は「○○島」と言った呼び方をする事が余りない反面、単に「隠岐」というと島後を示す事が多いのが現状ですが、近年の市町村合併で西郷町と島内他村が合併、現在は全域が「隠岐の島町」という一つの自治体になっています。

この隠岐の島町内は幾つかの路線バスも運行しており、運行は島根県本土に拠点を置き、県東部で電鉄や路線バス運行などを行っている一畑グループの「隠岐一畑交通」が担っています。

乗車券類は一畑バスなど、県内本土で通用する磁気バスカード(島根県内大手各事業者共通)などは通用せず、フリー乗車券設定などもありませんが、隠岐一畑交通で独自の金券式回数券を発売している状況です。

とはいえ貸切車や中型路線車の塗装は本土の一畑バスと同様で、車両塗装などを見ると一畑グループの事業者である事を実感します。


隠岐一畑交通の営業所は西郷の港から徒歩でも移動可能な範囲(15分程度)に位置しており、西郷発着となっている一般路線各線の起終点になっている他、同社が運営するレンタカー事務所も兼ねています。


MAKIKYUが隠岐を訪問した際には、貸切車に乗車する機会はなかったものの、車庫内で大型や中型の貸切車を何台か撮影、また島内観光時に稼働している姿も見かけたものでした。


離島に限らず地方では、旧年式の貸切車にワンマン装備を施して路線転用する事例も少なくないですが、隠岐・島後に関しては現状では皆無の状況で、貸切専業に限れば同社以外のバスも存在しています。


一般路線車は本土の松江や出雲などでも中型車が主力を占める状況ですので、大型路線車は存在せず、中型かそれ以下のサイズのみという状況ですが、エルガミオのワンステップ車も活躍しており、これは離島の路線バスではかなり上等な部類に入る気がします。

また大都市圏では見る機会が随分減ってしまった先代モデルの純正車で、その中でも車長が短いタイプは複数台が活躍、こちらはMAKIKYUが島後訪問時に乗車する機会もありました。


この車両はワンステップでACT装備、20年程度の経年車にしては上等な仕様と感じます。

中型車の中では短尺の部類に入るこの車両でも輸送力的には過剰な事もあってか、近年車両のダウンサイズ化が進行、車庫で休んでいる事も多い状況と言うのは少々残念な気がします。

近年島後で導入が進む小型車両に関しては、近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。



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