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函館の街を走るAEROSTAR ECO HYBRID~道内では勿論初登場の最新鋭車ですが…

2008-07-22 | バス[北海道]

先日MAKIKYUが北海道へ出向いた際には、時間の関係で街中をゆっくりと廻る事は叶わなかった(函館は他の道内各都市に比べてかなり近く、首都圏から列車で1泊2日の日程でも難なく行けますので、機会があれば別途函館を訪問する旅行もしたいものです)ものの、札幌へ向かう往路は函館駅で途中下車しており、乗継時間の合間に指定席券発券や青春18きっぷの購入を済ませると共に、駅前を発着する市電や路線バスを視察していました。

函館市内を走る路線バスは、以前は函館市交通局(函館市営)と函館バスの2事業者が存在していましたが、近年函館市営は路線バスから撤退し、路線を函館バスに移管すると共に、かつて東急グループの一員であった函館バスは、東急グループから離れて函館市が新たに出資する新体制で再スタートを切っており、現在市内や近郊を運行する一般路線バスに関しては、函館バスに一元化されています。

函館バスはかつて東急グループであった事から、車両の塗装は東急バスと同様の銀色に赤帯を纏った装い(比較的長距離の路線などで、異なる塗装の車両も走っていますが…)となっており、東急グループを離れた現在でもこの塗装を用いていますが、東急バスからの移籍車両も数多く走っている事から、首都圏の人間にとっては、はるばる北の大地へやって来たはずなのに、見慣れたバスが街中にゴロゴロ…という状況になっています。

ただ東急バスからの移籍車両や、函館市営バス撤退によって路線と共に移管となった車両だけでなく、新車の導入もそれなりに行われており、これ自体は特に驚くことでもないのですが、函館駅前でMAKIKYUが見かけた車両の中には、三菱ふそうAEROSTAR ECO HYBRID(エアロスター エコ ハイブリッド)の姿も見られました。

この車両はモーターを動力源としており、発電用エンジンを搭載すると共に、制動(ブレーキ)時のエネルギーも再活用する仕組みのハイブリッド車両で、メカニズム的には昨年小海線に登場して注目を集めたJR東日本の新型ハイブリッド気動車・キハE200形「こうみ」などを連想しますが、見た目こそ天然ガスノンステップ車などと大差ないものの、発進時にも通常の路線バスとは全く異なり、トロリーバスの如く静かに発進(MAKIKYUはまだ国内のトロリーバスには乗車した事がありませんので、大陸を走るトロリーバスを連想しての話ですが…)して行きましたので、通常の路線バスとは別格とも言えるこの車両が、函館の地を走っている事には驚いたものです。

ちなみにこの車両は、MAKIKYUもまだ試作車(AEROSTAR HEV)として導入された遠州鉄道(静岡県)の車両に一度乗車しただけで、車両価格が非常に高額となる事もあってか、両者合わせても全国的にまだ導入事例が少ない希少な車両です。

北海道では勿論この函館バスが導入1例目となっている様で、その事を誇らしげに側面に告知している状況でしたが、函館バスで走り始めたAEROSTAR ECO HYBRIDの今後の活躍を期待すると共に、冬の寒さが厳しい北の大地においても、この特殊な車両が適応していけるのか否かも気になる所ですが、函館の街をゆっくりと廻る機会があるならば、その際にはこの車両にも是非乗車してみたいと感じたものです。



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4 コメント

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函館バス (八雲運転所(函クモ))
2008-07-25 10:15:59
 こんにちは。函館バスは函館~長万部を結ぶ路線に八雲周辺で何度か乗ったことがありますが、一般路線バスタイプの車が入っていたり、観光バスタイプの車が入っていたり、色々な車が入っているので、結構面白いです。また、この路線は函館本線にほぼ並走していて、運賃もJRより若干高い程度に抑えられており、函館本線の普通列車とかぶらないような時間帯に運転されているようなので、たまには気分を変えて利用してみるのも面白いかもしれません。
 このほか、函館バスには日本海側を経由して江差と八雲を結ぶ路線や、中山峠経由で函館と江差を結ぶ路線などがあるので、JRと組み合わせると効率よく乗りつぶしができるのでオススメだと思います。
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郊外線も… (MAKIKYU)
2008-07-25 22:09:03
函クモ様こんばんは。

函館バスは写真の車両をはじめ、首都圏からの移籍車や自社発注の2段ステップ車など、函館市内や近郊を走る路線で活躍する車両のバラエティもなかなかですが、長万部や江差などの遠方へ足を伸ばす路線も幾つかあり、こちらは市内線とはまた雰囲気の異なる車両が走っていて注目ですね。

こちらは長万部へ向かう路線こそ乗車した事がないものの、函館~江差の路線は以前一度江差線とセットで乗車した事があり、江差発着の路線はどれも本数こそ少ないものの、上手く時間を合わせる事が出来れば、単純に来た道を戻るだけでなく、乗り潰し旅行に変化を付けられる点でも利用価値は大きいですね。

また車両面でもトップドア車や観光タイプの旧年式車、長距離仕様で座席グレードがやや高級な新鋭ワンステップ路線車など、なかなか特徴的な車両が揃っていますので、この点でも注目ですね。
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エアロスター エコ (BR-351)
2008-07-26 20:54:31
はじめまして。函館バスにはハイブリッドのBRCがあるのは聞いていましたが三菱のエアロスター エコも導入されたのですね。燃料高騰 洞爺湖サミットを考慮しての導入なのでしょうか?もう少し車両価格が下がらないか期待しているのですが、全国に普及するのはもう少し先になるんでしょうね。
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サミットの可能性は… (MAKIKYU)
2008-07-26 22:25:13
BR-351様はじめまして。

日野BRCのハイブリッド車は大都市圏では決して珍しい車両ではなく、先日北海道を訪問した際も札幌(じょうてつ)や旭川(道北バス)で見かけている程ですので、函館で走っていても違和感はなさそうな気がします。

ただ非常に高額な車両価格故に、コストを度外視してでも低公害車の導入に積極的な傾向がある公営事業者でもなかなか入らないエアロスター エコハイブリッドが、函館の地で走っているのは、確かにサミットの影響もあるかもしれませんね。
(民営事業者での積極的な導入は厳しいにしろ、今後公営事業者での導入にも期待したいものですね)

またサミット期間には、最近登場したJR北海道のハイブリッド改造気動車(種車はキハ160形)が室蘭本線内をデモ走行した話も聞く程ですので、この車両もサミットに関連して何らかのデモ走行などが行われたのかも気になります。
(バスならその気になれば、会場付近を走らせる事も容易ですので…)
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