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韓国鉄道1000系(4)~登場当時の車両は日本的色彩が色濃く… & リンク先サイト追加のお知らせ

2007-06-16 | 鉄道[大韓民国・広域電鉄/地下鉄等]

「MAKIKYUのページ」でも何度か取り上げてきた地下鉄1号線直通各線で活躍している韓国鉄道(KORAIL)の抵抗制御車・1000系ですが、1号線開通当初に導入された日本製の車両をはじめ、その後暫くの間に製造された車両(韓国製)は、現在走っている1000系とは外観も随分異なるものになっており、車内の作りも現在走っている1000系よりも日本の車両に良く似た感じとなっていました。

この車両が最初に導入された際には、日本の車両メーカー数社が手がけており、車体長20m4ドアの規格で下回りも旧国鉄→JR103系とほぼ同等のものが使われていますので、随所に日本の電車と類似した点が見受けられますが、前面形状はこの車両のモデルとなった旧国鉄301系というよりも、301系が乗り入れていた地下鉄東西線の5000系電車に似ている様に感じられます。
(最近JR西日本の岡山地区に現れた、115系先頭車化改造車が似ているという声も聞かれますが…)

このデザインは日本の電車に乗り慣れた人間には非常に親近感を感じますが、車体は軌道も標準軌(1435mm)で車体限界が大きい事もあってか大陸規格ともいえる大柄な車体が特徴で、その為前面も少々間延びした印象を受けます。

ちなみに写真の車両は現役を引退し、ソウル郊外の京畿道儀旺Uiwang市にある鉄道博物館に収蔵されている保存車両ですが、1000系もこのタイプは残念ながら既に全車が老朽化と韓国の車両使用年数の短さ(約25年で廃車代替)もあって現役を退いています。

これはソウル特別市地下鉄公社(現ソウルメトロ)に在籍していた色違いの同形車(塗装は赤とクリーム)も同様ですが、この形の車両が今も残存してKORAIL新塗装にでも塗り替えられていたらと思うと、想像するだけでも凄いモノがあります。
(半島の北側では未だに戦前の日本時代の車両が残っているという説もありますし、この車両のベースとなった日本の103系電車が未だに多数残存している事等を考えると、物理的には不可能な話ではないですが…)

また写真の保存車両は塗装変更を経たものの、保存に際して塗装も登場当時の紺色とクリーム色のツートンが復元されていますが、後年改造で取り付けられた冷房装置(登場当時は非冷房です)はさすがに撤去されずそのままとなっており、ここまでは手が回らなかったのでしょうが、これも80年代~90年代辺りの1000系初期車最盛期を模している様で悪くない気がします。
(残念ながらこの年代の韓国にMAKIKYUは行った事は有りませんが…)

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2 コメント

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Unknown (入間川の旅人)
2007-06-17 20:04:49
とても日本的な車両ですが、もう全部引退してたんですね。レールの幅が広いからか日本の電車よりも車体幅が広いような気がします。
写真の後ろの車両も1000系車両ですか?
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その通りで… (MAKIKYU)
2007-06-18 00:05:44
入間川の旅人様こんばんは。

この1000系ですが、韓国の大柄な車両限界に合わせた車両と言う事もあって、ご指摘の通り車体幅はかなり広く、3100mmを超えています。

そのため日本の電車に乗り慣れた身としては、車内に居ても幅の広さに何となく違和感を感じる程で、この車両に限らずソウルの地下鉄車両に共通して言える事なのですが、ソウル以外の他都市を走る地下鉄車両は日本並みの車幅で車体長も18mですので、やや小柄な感じです。

また写真後ろの色が異なる車両も1000系で、こちらが訪問した際には確か3両(うち先頭車2両)が保存されていましたが、旧塗装の先頭車はトップナンバー(日本製)、現行塗装(これも現在新塗装への塗り替えが進行中)の先頭車は韓国製第1号車と、それぞれ大きな意味を持つ車両となっています。
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