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鹿児島中央駅~離島航路までのアクセス路線・ドルフィン150とポートライナー

2013-05-11 | バス[九州本土]

先日「MAKIKYUのページ」では、先月福岡県内~鹿児島へ至る途中に乗車した肥薩おれんじ鉄道「くまモン列車」に関して取り上げましたが、くまモン列車など幾つかの列車を乗り継いで鹿児島(鹿児島中央駅)へ到着した後は、離島航路に乗船して未訪の地奄美・沖縄を目指したものでした。

現在鹿児島から出航する南西諸島方面の定期旅客航路は、通称「沖縄航路」とも呼ばれ、奄美大島などを経由して沖縄本島へ至る航路(マルエーフェリー・マリックスラインが交互運航:基本的に毎日就航)と、通称「喜界航路」とも呼ばれ、マルエーフェリーの系列会社・奄美海運が運航する航路(基本的には鹿児島発月~金曜日)の2航路が就航しています。

両者共に寄港する奄美大島・徳之島・沖永良部島(奄美海運は一部便のみ)では、奄美大島の古仁屋港は奄美海運のみ、そして徳之島と沖永良部島の発着港は両者で異なりますので、これらの港を利用するか喜界島、もしくは与論島か沖縄本島へ向かう場合は、選択肢は一方だけになりますが、奄美大島・名瀬港へ向かう場合は、両者を混同しないように注意が必要です。

というのも、両者の鹿児島における発着港は、前者が鹿児島新港・後者が北埠頭と異なります。

鹿児島中央駅からは、どちらも路線バスでアクセスする事が可能ですが、方向が全く異なります。

間違えて逆の港へ行ってしまうと、出航時刻が迫っている場合には乗船できず…という可能性もありますので要注意です。

特に奄美海運を利用して鹿児島から名瀬へ…という事は、余程の物好きや何らかの事情がなければ、余り考えられない事ですので、その場合にバス路線を訪ねる時などは、「奄美大島へ行く船の乗り場」「名瀬へ行く船の乗り場」と尋ねると、沖縄航路と混同される恐れがあります。
(その場合は沖縄航路ではない事を念押しした上で、「喜界島へ向かう船の乗り場」「喜界航路の乗り場」或いは「北埠頭」へのアクセスを尋ねると、まず両者を混同される事はないかと思います)

ちなみにMAKIKYUが奄美を経て沖縄へ至る際には、沖縄まで足を運ぶとなれば、尚更利用する事はないであろう奄美海運の方を利用しており、直接北埠頭を発着する路線バスの数は余り多くないのですが、至近のドルフィンポートや桜島桟橋などへ向かうバス便は多数存在します。

その中でもMAKIKYUが鹿児島中央駅からドルフィンポートまで乗車(その後北埠頭まで徒歩)したバスは、いわさきグループ2社(鹿児島交通・いわさきバスネットワーク)と南国交通の民営3社が共同運行している「ドルフィン150」というバスで、何度もその姿は見ていながらも、乗車したのは先月が初めてでした。

この路線は鹿児島中央駅や天文館(市内中心部)と、種子島・屋久島航路(これもまた南西諸島へ向かう2つの発着港と異なる場所です)のジェットフォイルが発着する高速船ターミナルや、桜島行航路が発着する桜島桟橋などを結んでいます。

停車停留所が絞られ、運賃も150円均一と割安(市電は160円均一・市営バスの市内中心部は180円~)ですので、各航路利用時だけでなく、現金かICカード(通用はRapicaといわさきICカード:SUGOCAなどは使えませんので要注意)利用で中央駅~天文館を移動する際などにも有用ですが、市営交通の一日乗車券などは利用できませんので要注意です。
(市営交通の一日乗車券を所持している場合は、変り種車両が走る市内観光巡回バス・鹿児島シティビューで桜島桟橋へ向かう方法などがあります)


ちなみにMAKIKYUがドルフィン150に乗車した時には、いわさきバスネットワークが運行する元新京成グループの日産ディーゼル車に当り、このタイプは船橋周辺などで何度も乗車した事があると共に、最近は地方転出が進み、鹿児島からは遠く離れたすすきの(札幌)などでも乗車した事があります。

中4枚折戸車は鹿児島ではありふれた存在で、富士7Eボディも主力車両の一端を担っていますので、大都市圏移籍者で古株とは仕様が異なる車両ながらも、さほど違和感がありませんが、同じいわさきグループの鹿児島交通共々、近年は手当たり次第に大都市圏中古車を買い集めている状況です。

お陰で最近のいわさきグループ路線バスは、国産古参車なら何でもありと言っても過言ではない状況になっており、関西方面から移籍した前後扉車なども散見する有様、そしてどう考えても鹿児島では必然性のない3扉車なども活躍しています。


ドルフィン150でも、鹿児島交通では3扉車の活躍が見受けられ、最近後乗りの前後扉車が増えている事もあってか、中乗り車である事を示すために、後扉には「締切り」の表示が見受けられる状況です。
(似た様な状況は他にも茨城交通など、前中扉車と前後車を混用している事業者で散見するのですが…)

ドルフィン150での充当こそ目撃していませんが、鹿児島市内でもいわさきグループの足の長い路線などでは、時折トップドア車(当然前乗り)も走るなど、車両次第で乗車口がバラバラ、どの乗車口のバスが充当されるかはその時次第…というのは、利用し慣れない乗客にとっては、相当使い難い状況と言えます。

また鹿児島新港へは、ドルフィン150では行けず、こちらへ直接アクセス可能な路線は、いわさきバスネットワークが沖縄航路の発着時間に合わせて運行する「ポートライナー」と呼ばれるバスを利用する事になります。


こちらはいわさきの通常路線車を充当しているのですが、前面窓下に「ポートライナー」と記した紙片が見受けられる以外は、通常の路線車で運行しており、ドルフィン150に充当する一部車両の様なステッカー掲出などは見受けられませんでした。

このバスは沖縄航路に合わせた運行のみで、他に新港を直接発着するバスは…という状況ですが、徒歩5分程度の城南小学校前バス停などからは、中央駅や天文館など中心部へ向かう市営バスが数系統発着しており、市営バスの1日乗車券などを利用する場合には、こちらを利用するのも悪くないと思います。

鹿児島では航路により発着港がバラバラ、この記事で名前が出てきた港以外にも、大隅半島方面へ向かう際に、垂水までのフェリーに乗船する際に利用する鴨池港(これも市営やいわさきグループの路線バス利用)などもあります。

そのため様々なバスや船舶に乗りたい向きには、なかなか面白い所ですが、不慣れな余所者には下調べや情報収集が必須です。

MAKIKYUはまだ種子島や屋久島などへも足を運んだ事がなく、それどころか桜島航路すら…という有様ですので、ドルフィン150に乗車中、高速船ターミナルに停泊しているジェットフォイルの姿を見た時には、またドルフィン150に乗車して今度は…と感じたものでした。

あと別件ですが、本日より鹿児島県内の路線バスについて詳細に取り扱われたHP「バスフォーラム鹿児島」(しゅう様)へのリンクを設定致します。

鹿児島県内の路線バスに関して興味を持たれている方の中で、まだこのHPへアクセスされた事がない方は、是非一度アクセスしてみて下さい。

MAKIKYUも一部画像を提供、掲載して頂いており、URLは以下の通りです。
http://homepage1.nifty.com/shu-kun/



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