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鉄道博物館内を走るミニ列車・新幹線はやて号~実車とは随分な差が…

2007-11-18 | 博物館・保存施設等

   

「MAKIKYUのページ」では先日、鉄道博物館内に敷設されている1067mm軌道(JR在来線などで用いられている線路幅です)と、ミニ列車軌道に関する記事を取り上げましたが、この両者が並行して敷設されている箇所は通常、1067mm軌道の方は列車が走る事がないものの、ミニ列車軌道の方は本館~ノースウイング間のシャトル列車が運行されています。

使用されている車両は一応新幹線E2系を模したもので、塗装などを見れば「はやて」号である事は一目瞭然なのですが、編成は先頭車を含めて6両しかありませんし、定員は1両当り6人(運転台付き車両は更に少なく3名程度です)しか乗車できず、先頭車は連結器を備えていない事もあって、「はやて」号実車の如く「こまち」と連結して走るという事もありませんし、大陸を走る色違いの同形車両(和諧号)の様な2編成併結も行っていません。

また運行路線も途中で一箇所にポイントが設けられ、ミニ運転列車の軌道とつながっているのですが、これは通常使用されておらず、両端の駅を含めて全区間が単線で交換設備も設けられていない区間を1編成がピストン運行していますので、現在非常に混雑している鉄道博物館内のシャトル列車としては明らかな輸送力不足とも言える状態に陥っており、MAKIKYUが訪問した際も20~30分待ちという有様でしたが、本館~ノースウイングの間は徒歩でも移動可能で、こちらの方がずっと早いですので、このミニ列車はシャトルとしての機能は果たしていないといっても過言ではなく、実質的にアトラクション的存在となっています。

MAKIKYUは「はやて」号の実車にはまだ乗車した事がなく、同形車両も色違いの和諧号(はやて号で使われている車両とは、細部に色々と違いがありますが…)に乗った事があるだけですので、はやて号はこのミニ列車が初乗車になったのですが、ミニ列車だけあって大柄なE2系実車とは比べ物にならないナローゲージよりも遥かに小型の車両、座席も硬いプラスチック製(?)で空調も未装備と、居住性はお世辞にも良いとは言えないもので、非常にゆっくりとした速度で走る事もあって、E2系実車とは雲泥の差を感じさせられるものです。

またたままた運転台付きの先頭車両に乗車し、運転台の様子なども視察できたのですが、ブレーキハンドルの位置や速度計などはミニ運転列車などと同仕様にしているのか(?)、どう考えても新幹線という感じではないのも特徴的でした。

ただこのシャトル列車はミニ運転列車(予約制:200円)とは異なり、入館者自体が体験運転する事は出来ないものの、入館者であれば誰でも無料(入館料以外の追加料金不要:ただ入館料だけでも和諧号に100km程度乗車するよりも高いのですが…)で乗車できますので、鉄道博物館を訪問する機会があるならば、訪問記念に乗車してみるのも良いかもしれません。

写真はミニ運転列車の外観と運転席、車内の様子です。

また参考までにE2系実車(MAKIKYUは「はやて」号にはまだ乗車した事がありませんので、MAKIKYUが以前乗車した色違いの和諧号で代用・既公開記事で掲載)の写真も掲載します。



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