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カンボジア・ポイペト~プノンペンを結ぶ長距離バス

2017-11-10 | バス[その他海外]

MAKIKYUが今夏東南アジア方面へ足を運んだ際は、移動は専ら陸路で鉄道利用が主体でしたが、カンボジアでは旅客鉄道の運行は僅かという事もあり、都市間移動の主流は長距離バスとなっています。


タイのアランヤプラテートから国境を越えカンボジアのポイペトに入境したMAKIKYUは、入国早々凄まじい所に来たなと感じたものでしたが、イミグレのすぐ近くからバスターミナルへ向かう無料シャトルバスに乗車。


このバスも頻発という程ではなく、発車まで15分程の待ち時間がありましたが、タイからカンボジアに入国した途端に凄まじい所に来たな…という印象とは裏腹に、バス自体は韓国旅行などで乗り慣れた韓国製の中型トップドア車でしたので、見慣れた車両という気もしたものでした。


このシャトルバスは自家用の中古が流入しているのか、それとも最初からカンボジア向けに輸出されたものなのかは特定できないものの、同型車が複数台活躍しており、乗車した車両とは異なる装いの車両の姿も目撃しています。

 
そしてシャトルバスに15分程乗車したらバスターミナル着、街外れの何もない所といった雰囲気で、ターミナル内も閑散とした雰囲気でした。

ターミナル窓口では片言の英語も通じ、プノンペンまで行きたい旨を伝えると「500(タイ)バーツ」という返答があり、「US$?」と聞いたら「15」という答えが返ってきましたので、15US$でプノンペンまでの乗車券を購入。
(但しお釣りは米ドルの在庫がなかったためカンボジアリエルでの支払でした)


乗車券はクメール語と英語の2か国語が併記された手書き発券、券面には2階建てバスのイラストが描かれていますが、実際にやって来たバスは2階建て車ではなく、韓国製の現代エアロスぺースでした。

 
車両自体は韓国でお馴染みの存在ですが、リクライニングが壊れている箇所が散見されるなど状態は余り芳しいとは言い状況。


また後部は多数の貨物を積載した貨客混載「バスものバス」状態となっているのも大きな特徴と感じたものでした。

ポイペトのターミナルを出発するとアジアハイウェーを駆け抜け、途中幾つかの街に停車しながらプノンペンへ向かいます。


ハイウェーとは言っても、日本の高速道路の様な自動車専用道路ではなく、片側1.5車線程度の舗装路でゆっくりとトラクターが走っている事もしばしばの道路で、トラクターもこれでもかという程の物品を山積みした車両をはじめ、中には荷台に2桁名の乗客を乗せた車両も散見される状況でした。


ハイウェー脇の路地は未舗装路もよくあるカンボジアにおいては、アジアハイウェーはかなり立派な道路の部類に入ります。


道中では休止中となっている鉄道の線路と並行する区間もあり、またいつか列車運行が再開される日が来たら…などとも感じたものでした。


昼食時間にはバッタンバンのバスターミナル脇にバスが暫く停車、ここに屋台の出店があり他の乗客も昼食を買い求めていましたが、MAKIKYUはこの時風邪で発熱し余り調子が良くない状況でした。


そのため食欲もイマイチながら軽く食べたいな…と思い、炭火で焼いたバナナの串焼きを1本購入、これが1000リエルと割安ながらも結構甘くて美味しいと感じ、もう1本追加で買い求めたものでした。


昼食休憩後もトイレなし車両という事もあってか、何ヶ所かの途中停留所でトイレ休憩があり、おやつタイムにマンゴーを練り込んだと思われる餅などを買い求めて食べる機会もありましたが、バナナの串焼きと共に初めて食べたもので、これもかなり甘いものでした。


その後も所々で砂埃が舞うアジアハイウェーを走り、日が暮れた頃にプノンペン市内のバスターミナルに到着となります。

プノンペンは首都にしては電灯が少なく暗い雰囲気の街と感じたもので、プノンペン市内には小規模なバスターミナルが市内各地に点在しており、MAKIKYUが乗車したバスは中心部よりやや西側のターミナルが終着でした。

市内を移動する路線バスなどの公共交通機関整備が不充分な事もあり、その後予約済のホテルまで移動する際は、軌道系交通機関や路線バスが利用可能な時は極力タクシーなどは利用しないMAKIKYUでもトゥクトゥク(もしくはタクシー)を利用せざるを得ない状況でした。

そのため近隣諸国はおろか単独行動なら日本と比べても市内移動費は割高感があり、今後のバス路線整備に期待したいと感じる状況でした。

また冷房完備とは言え4列席車、それも所々リクライニング機能も故障している車両に9時間以上乗り続ける道程は、想像していた程ではないものの、日本の交通機関を利用し慣れた身には少々ハードとも感じたものでした。

ただ少々ハードとは言えカンボジアの光景を存分に眺める事ができ、15US$程度という運賃も考慮すると、海外旅行初心者だと少々使い難そうだな…とは思いつつも、移動選択肢としては悪くないと感じたものでした。

カンボジアの長距離バスはこの路線以外にももう1路線乗車機会があり、こちらに関しても近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。



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