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真っ赤になった小田急1000形~主に登山線運用に充当される奇抜な存在

2009-03-28 | 小田急グループ

ここ数日更新の無かった「MAKIKYUのページ」ですが、今は青春18きっぷシーズン真っ盛りと言う事もあって、ここ数日MAKIKYUは関西方面などへ出向いていました。
(今後も旅行予定などがあり、18きっぷシーズンが終わる頃まで更新頻度が低下すると思いますが、ご了承頂ければと思います)

今回関西方面などへ出向いた際には、青春18きっぷ利用では定番ともいえる全車指定席の夜行快速列車・ムーンライトながら号(先日のダイヤ改正で残念ながら臨時列車に格下げとなってしまいましたが…)も利用したのですが、現在下り(大垣行)の日付変更駅は現在小田原駅になっています。

首都圏各地から同列車で西を目指す場合、東京や横浜などから小田原まで別途JR線の乗車券を購入し、そのまま乗り通す方法もあるのですが、MAKIKYUは今回小田原まで小田急線を利用し、小田原駅でムーンライトながら号に乗車する行程でした。
(JRに比べて小田急の運賃は割安ですので、この方法は都心方面からでも有用です)

随分前置きが長くなってしまいましたが、小田原まで小田急線を利用した際には、最近走り始めた真っ赤な装い(ラッピングの様ですが…)の1000形電車にも初めて遭遇し、この車両は先日のダイヤ改正から走り始めているのですが、主に箱根登山線内を走る列車にほぼ専属で充当する事もあって、箱根登山鉄道の車両に準じた装い(これも姉妹提携しているスイスの山岳鉄道の装いをイメージしたモノですが…)となっているのが特徴です。

また1000形はステンレス製車体の車両で、コルゲートが目立つ初期のステンレス車では無いものの、最近のビードなしではなく、何本かのビードが存在する車両ですので少々違和感があります。

鋼製車体の通勤車両をこの装いにした方が…と感じる方も居られると思いますが、1000形の真っ赤な装いは、MAKIKYUとしては内外共に特徴的なデザインの車両を数多く走らせているJR某社の改装車両(リニューアルで真っ青になったステンレス車体の振子式電車をはじめ、真っ赤な装いの特急形気動車などが存在しています)を連想させられるものです。
(こんな事を感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?)

ただ真っ赤になった1000形は、派手な外観とは裏腹に車内は全くと言って良いほど手が加えられておらず、せいぜい箱根登山鉄道(登山電車・ケーブルカー)や接続するロープウェーの路線図(小田原~箱根湯本間は「小田急電車」と表記されているのも特徴です)が掲出されている事が、他の1000形との違いと言った所です。

それどころか車体すらも乗客の目に届き難い妻面(最近は転落防止幌が装着されている事もありますので…)はシルバーのままと言う状況でしたので、箱根登山線を走る電車である事を、一般客に分かりやすくする事に割り切ったモノと感じたものです。

ちなみにこの装いの車両は、専ら箱根登山線内と小田原~新松田間で運用する旨が小田急HPでも告知されたものですが、MAKIKYUがこの車両に遭遇したのは、23時台に本厚木を発車する4両編成の小田原行各駅停車でした。

新松田以東での4両編成列車は、現在極僅かな列車に限られていますが、この列車は始発の本厚木で各駅停車(8両)と特急ロマンスカーの接続を受けて発車し、リンク先サイト様の中でも、本厚木周辺では短い編成故に「非常に混雑して厄介な列車」として取り上げた方が居られる程です。

見ている分には異色の存在として面白く、運行時間もムーンライトながら号への接続には申し分なしですが、新松田で急行(10両編成)に追い抜かれるダイヤになっていますので、乗るなら新松田以遠に留めるのが懸命です。

さすがにこの車両が急行などで他車両と併結し、新宿などに顔を出す可能性は極めて低いと思いますが、入出庫の関連などで新松田以東を営業運転する列車は、僅かとはいえ定期的に存在する模様(これも運用上の関係で必ずとは言えませんが…)で、MAKIKYUはこの奇抜な装いの車両に思わぬ所で初遭遇となりました。

この装いの車両は他の小田急通勤車に比べて非常に目立ち、ユニークな存在ですので、登山線内列車や関連する運用だけでなく、それ以外の場面(6両編成の他車両と併結しての優等列車での運行や1000形一般塗装4両と併結した8両編成、各種イベントでの展示など)に登場する姿も見てみたいとにも期待したいと感じたものです。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
イレギュラーな運用にも期待したいですね! (開運skyliner)
2009-03-30 19:07:02
私はダイヤ改正の当日に最後の「富士&はやぶさ」を出迎えた後に「アクティー」で小田原に行ってみるとお目当ての赤い1000形には当たらず来たのは5000形でしたが、箱根湯本から強羅に向かって戻って来てからようやく赤い1000形に乗る事が出来ました。
箱根登山鉄道はスイスのレーティシェ鉄道と姉妹関係にある事から登山電車の1000形「ベルニナ号」や2000形「サン・モリッツ号」はレーティシェ鉄道の「ベルニナ急行」をイメージした装いになっていますが、そんな箱根登山鉄道の親会社である小田急電鉄の車両(レーティシェ鉄道とは直接関係ない)がスイスっぽく装うのは…ですが、この車両は10両編成の上り方に連結されて新宿方面はもとより1000形同士で併結の上、多摩急行として東京メトロ千代田線に乗り入れる可能性も有りなのではないかと思いますが、スイスの山岳列車が東京の地下鉄に入って来る光景はどんなモノでしょうかね(爆)
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実際に可能なのか気になりますが… (MAKIKYU)
2009-04-03 21:59:37
開運skyliner様こんばんは。

今回の真っ赤に変身した1000形の中には、千代田線直通で使用していた編成も含まれている様ですが、実際に今でも千代田線への直通が物理的に可能なのか気になるものです。

もしメトロ直通が可能であれば、臨時列車などで東京メトロへの直通に充当することで、箱根PRにも一役買う存在である事は間違いなく、なかなか面白い事になるのでは…と思います。

また今回の真っ赤な装いは、ステンレス車の1000形故に少々違和感を感じざるを得ない面もあり、この記事でも指摘済みですが、塗装車で丸みを帯びた小田急顔の5000系列、それも異端の6→4両編成に短縮された5200形を塗り替えていたら、もっと見栄えが良かったのでは…と感じています。
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Unknown (国仲 涼太)
2009-04-05 00:39:48
どうもこのやっつけ改造みたいな塗り方が気になります。
前面の処理にしてもそうですし,側面もあのビードはあの幅の帯があってこそ見栄えがする訳ですし。

3000形のほうが似合っていたかもなぁ……と思いますが,4連の編成がないんですよね。
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その通りで… (MAKIKYU)
2009-04-06 08:26:01
国仲 涼太様こんにちは。

1000形の赤い装いは、ビードを無視した塗り分けや、外幌付きという事もあって、一般客はあまり注目しない妻面が銀色のままという事などは、やっつけ仕事という言葉が出てくるのも無理はなく、見る人が見れば…という状況だと感じます。

また3000形は4両編成がなく、現行の登山線内各停運用には充当できないものの、こちらは側面にビードもなく、前面も何となく登山車両を連想させられる気がしますので、少なくとも1000形よりは赤い装いが似合うと思います。

本当なら赤い装いの4両編成も1000形でなく、更新したばかりの8000形か、異端的存在となっている5200形短縮編成でも抜擢すれば良かったと感じますが、後者が抜擢されなかったのは、今後の使用年数を考慮しているのかもしれませんね。
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