昨日は青春18きっぷを利用し、MAKIKYUにしては珍しく知人を連れて(MAKIKYUが遠出する際は、9割は単独行動ですので…)銚子へ出向いていました。
その際横浜市内の某駅で知人と朝集合した後に、指定席自動券売機で「快速すいごう号」の当日空席状況を照会したところ、普通車・グリーン車共に「○」表示(空席)と言う状況でしたので、快速すいごう号指定席券(普通車)を購入、乗車しましたので、今日はこの列車に関して取り上げたいと思います。
「すいごう号」という名称を聞くと、かつて成田線周りで都心と銚子を結ぶ特急列車(特急としての運転区間は佐原までで、末端の佐原~銚子間は普通列車扱い)でこの名称が用いられていました(現在は鹿島線方面へ向かう特急列車と同じ「あやめ」に統合)ので、こちらを連想する方も多いかと思います。
これに対して「快速すいごう号」は、昨年初めて設定された臨時列車で、都心方面~銚子間を成田線経由で結ぶ運行経路は、かつての特急時代のリバイバルとも言えます。
ただ使用車両も一応特急形電車に分類される車両(485系)を用いているとはいえ、千葉地区を拠点に活躍するお座敷電車ですので、一般の特急車両とは様相が大きく異なっています。
1月にMAKIKYUが「南房総水仙まつり号」に乗車した際にも、この車両に関して取り上げていますが、座席状態として使用する際は、ボックス席という事もあって特急として使うには…と感じたものです。
この設備面に加え、房総地区は全般的に特急も俊足とは言い難く、実質的に設備料金化している実態を踏まえると、快速として運転する事は妥当と言え、青春18きっぷ通用期間であれば、同きっぷに指定席券を追加するだけで乗車出来る事はあり難いものです。
「快速すいごう号」の編成も、昨年運転された際には6両全車が普通車指定席(全車ボックス席)として運転されたのに対し、今年は2両がお座敷状態(残り4両がボックス席の普通車)で使用され、この車両はグリーン車指定席扱い(青春18きっぷでの乗車は不可)となっているのも特徴です。
ボックス席とお座敷の2形態で使用できる「ニューなのはな」も、通常はどちらか一方で統一して運用されますので、両者が混在した状況での営業運転は珍しく、この点は非常にユニークです。
お陰で青春18きっぷを使って「快速すいごう号」に乗車していながらも、銚子駅到着時にお座敷の様子を観察できたもので、お座敷状態の際も通路部分は畳が敷かれず、ここにテーブルを設置して堀ごたつの様になっている様子を見る事が出来ました。
また快速すいごう号の車中では、インクジェットプリンターで印刷したと思われる成田車掌区手製の乗車証明書(乗車日付に入った検札スタンプ入り)が配布され、これは1月に乗車し、同じ「ニューなのはな」で運転された「南房総水仙まつり号」ではなかった事ですので、予想外の収穫でした。
この乗車証明書には「運転区間:新宿⇔成田⇔銚子」と記されており、乗車証明書と共に「にゅーなのはな」宣伝入りのポケットティッシュも配布されましたが、乗車証明書に記す運転区間を単純に「新宿⇔銚子」とせずに、敢えて成田周りである事を強調しているのは、成田車掌区ならでは…と感じたものでした。
「快速すいごう号」の運転は今年で2回目となり、また来年以降も設定されるのかも気になりますが、日頃は団体臨時列車での運用が主体で、一般にはなかなか乗車機会のない「ニューなのはな」に比較的容易に乗車できる機会であると共に、成田線方面は特急も少なく、華やかさに欠けると感じるだけに、今後「快速すいごう号」の運転が毎年恒例となる事に期待したいものです。
写真は銚子駅到着時の快速すいごう号(ニューなのはな)と、お座敷状態となった車内の様子、車内で配布された2009年快速すいごう号乗車証明書です。
あと以前1月に「南房総水仙まつり号」に乗車した際にも、「ニューなのはな」に関して取り上げていますので、興味のある方はこちらもあわせてご覧頂けると幸いです。
(こちらの記事では、ボックス席状態の車内の様子などを取り上げています)
「すいごう」号というと183系の特急というイメージが強いですが,今や臨時快速の名前なんですねぇ。
“ニューなのはな”には一度はお座敷で乗ってみたいと思っているのですが,
千葉の学校に通っている内には乗れずじまいでした……
こちらも先日すいごう号に乗車した際は、青春18きっぷ利用と言う事もあって普通車(ボックス席)利用で、お座敷(グリーン車)は様子を拝見しただけでしたが、グリーン車指定席は青春18きっぷでは乗れず、決して安くないだけに、なかなか乗る機会はなさそうです。
それどころかこちらはまだお座敷列車自体が…という有様で、せいぜい碓氷峠鉄道文化村にある休憩車両位と言う状況です。
ニューなのはなに限らず、一度は実際に稼動しているお座敷車両に乗ってみたいもので、運転日数や乗車券購入の容易さ、運行場所などを考えると会津鉄道(会津浪漫号)が一番手頃なのでは…と感じています。