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種子屋久高速船「ロケット」~船内にはプレミアムシートも…

2015-06-05 | 船舶[日本国内]

先月末に「MAKIKYUのページ」では、屋久島町の屋久島~口永良部島間を結ぶ町営フェリー(フェリー太陽)に関して取り上げましたが、MAKIKYUが昨年末に屋久島(と種子島)を初訪問した際には、鹿児島港から出航する種子屋久高速船を利用したものでした。
(先月末に火山噴火→全島避難となった口永良部島は屋久島から眺めただけで未訪、今後屋久島すら再訪機会があるのかどうか…という状況ですので、MAKIKYUは今後も訪問する可能性は極めて低いと思っています)

種子屋久高速船は以前鹿児島~種子島・屋久島航路を運航し、競合関係にあったいわさきグループ(鹿児島商船)と市丸グループ(コスモライン)の高速船部門が経営統合して設立された会社です。

前者は「トッピー」・後者は「ロケット」という名称のジェットフォイルを運航しており、統合後は両者の船舶を混用する事から、現在では「トッピー&ロケット」として案内され、どの便にどちらの船が配船されるかは、HPなどでも公式には発表されていない状況です。

MAKIKYUが種子屋久高速船を利用した際には、鹿児島→屋久島→種子島→鹿児島の周遊ルートで移動し、途中荒天の影響などでスケジュール変更も行ったため、結局ロケットに2回、トッピーに1回乗船する事になったものでした。

 
その中でも前者は種子屋久高速船に統合後も、コスモラインで就航していた3隻全てが稼動しており、船体塗装は3隻(ロケット1・ロケット2・ロケット3)同一ですが、各船でマストの色が異なっているのが、外観上の大きな特徴となっています。

船内に足を踏み入れると、ブルーを基調としたモケットの座席など、内装は落ち着いた雰囲気、座席は日本国内航路で就航するジェットフォイルの中では珍しく、角度は僅かながらもリクライニング機構が備えられているのも大きな特徴です。
(国際航路のビートル/コビーは、どちらもリクライニング機構ありです)


船によって設置席数は異なるのですが、「ロケット」では1階前方に上級席(プレミアムシート)が装備されているのも特徴で、やや大柄のシートは通常運賃+1000円となっています。


これも国際航路のビートル(JR九州高速船)には同種サービス(グリーン席:+3000円)が設定されているものの、国内航路のジェットフォイルでは異色の設備と言え、ロケットでは1階前方席の窓が塞がれていませんので、最前部からの展望が堪能できるのもウリと言えます。

種子屋久高速船発足後は、トッピーとロケットの双方が共通で用いられる事もあり、乗船券も双方の船写真を用いたモノとなっており、座席番号は乗船券発券時に手書きで記されるのも大きな特徴です。


乗船券のデザインも好感が持てるもので、航路毎にデザインを変える拘りぶりですが、国内航路の乗船券は下船時に回収する会社も多数存在するものの、種子屋久高速船では半券を切り離して乗船記念に持ち帰る事ができるのも嬉しい限りです。

船内放送も「種子屋久高速船 トッピーロケットを…」という案内が流れていましたが、近年屋久島を訪問する外国人なども決して少なくない事も影響してか、日本語と英語に加え、一部内容は韓国語と中国語も合わせた4ヶ国語放送となっているのも特徴的と感じたものでした。

またMAKIKYUが屋久島と種子島を訪問した際には、ロケットと共に種子屋久高速船で就航しているジェットフォイル「トッピー」にも乗船機会がありましたが、こちらは基本的な船体構造などは同様ながら、外観塗装や船内内装などはロケットとは大きく異なっており、この「トッピー」に関しても近日中に追って別記事で取り上げたいと思います。



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