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生活バスちばにう・運行開始から1周年

2015-06-09 | 北総監獄

首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)は、公共交通不毛の地として知られ、悪評名高い「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の余りに高額過ぎる運賃などの惨状は、「MAKIKYUのページ」でも幾度も取り上げていますので、ご存知の方も少なくないと思います。

MAKIKYUも一時期不本意ながらも北総監獄に幽閉されていた事があり、その際には「開発を止めた某鉄道」の超高額運賃などに随分苦しめられたものでしたが、一向に改善されない現状に業を煮やした地元有志がバスを借り上げ、鉄道に並行する路線を走らせた事などは、ニュースなどでも盛んに取り上げられましたので、この話も千葉県内やその周辺地域では結構有名な話です。

開発を止めた某鉄道」に並行する路線バスは、試験的な実証運行を行い一定の需要がある事を掴んだ後、昨年6月から本格運行を開始しており、今日9日で丁度運行開始から1周年となります。

 
この鉄道並行路線は「生活バスちばにう」(以下生活バスと記します)と称し、鎌ヶ谷市に拠点を置く鎌ヶ谷観光バスが運行、車両は専用塗装のいすず中型車(エルガミオ)のAT車が活躍しています。

11㎞強の距離がある新鎌ヶ谷駅(南口)~北総監獄中央駅(北口)間を直行(ノンストップ)で運行、土日は全面運休となりますが、祝日で月~金曜日の場合は平日と異なる減便ダイヤ(祝日ダイヤ)で運行しているのも大きな特徴です。
(土日運休は道路状況が悪化する事に加え、割引率が高い「開発を止めた某鉄道」の土休日回数券のバラ売りも行われており、これを利用すれば平日に比べると割高感が大幅に低減される事も大きいと思います)

運賃は普通運賃が大人300円、東京都内や横浜市内などの均一区間運賃と比較すれば割高になりますが、対キロ運賃路線の運賃水準としては低額な部類、割安な運賃で知られる岡山県・宇野自動車の運賃水準とほぼ同レベルと言えます。
(キロ賃率が日本一割安な長崎自動車に比べると、若干割高になるのですが…)

鎌ヶ谷観光バスは生活バス運行で一般路線に初参入した中小事業者という事もあり、PASMOなどの全国交通系ICカードには対応しておらず、車内の運賃箱も自動両替機能などを備えていないシンプルな箱にする事で、コスト削減=低額運賃の実現に寄与している状況ですが、紙製回数券の設定があり、こちらは3000円で11回分乗車可能(1回分お得)、車内でも購入可能です。

また路線バスは鉄道並みかそれ以下の水準で普通運賃を設定しても、定期乗車券の割引率が低めに設定される事が多いものの、生活バスは運行日が月~金曜日に限定されている事もあってか、定期乗車券運賃も路線バスにしては割安に設定されています。

所要時間は並行する「開発を止めた某鉄道」の普通列車と比べても倍以上を要し、運行本数や定時制の面でも鉄道には及ばない部分がありますが、余りに高額過ぎる交通費に悩まされる北総監獄において、割安に移動できる公共交通機関の選択肢が出来たという点では、大いに評価できると感じます。

今日でも所用などで時折北総監獄へ足を運ぶ機会がある身としては、「開発を止めた某鉄道」の惨状は余りに酷過ぎ、個人的には地域で大ヒットしている名著タイトルの如く「できるだけ 乗らずに済ます」のが望ましいと感じています。

そのため北総監獄へ足を運ぶ際、生活バスの利用が可能な日・時間帯であれば、極力生活バスを利用して路線維持にも貢献したいと思い回数乗車券を購入・利用して何度か乗車した事があり、今後の末永い運行にも期待したいと思っています。

現状では新鎌ヶ谷駅~北総監獄中央駅の直行運行のみ、手前の小室駅とは実質運賃が逆転する状況にもなっていますが、生活バスは結構盛況と言う話も聞きます。

事情が許すなら今後中央地区以外への並行バス運行や、中央地区の駅から離れた地区(木刈・高花など)への運行、停留所の増設などが行われても…と感じていますが、こんな事を感じているのはMAKIKYUだけでしょうか?



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