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種子屋久高速船「トッピー」~近年は売船も相次いでいますが…

2015-06-23 | 船舶[日本国内]

現在も活発な火山活動が続き、全島避難が続く鹿児島県・口永良部島は、全島避難完了後にも新たな噴火のニュースも報じられ、事態収拾までは長い時間を要しそうな気もしますが、火山活動が沈静化し、早く島民の方々が噴火前の生活に戻れる日が来る事を願いたいものです。

この口永良部島は屋久島町の町域に含まれており、今月「MAKIKYUのページ」で種子屋久高速船「ロケット」に関して取り上げた際にも、同島に関して多少言及していますが、本土~屋久島間を結ぶ重要な足となっている種子屋久高速船では、先日取り上げた「ロケット」と共に、「トッピー」と呼ばれる高速船も就航しています。

鹿児島~種子島・屋久島間の高速船は、日本国内で最も多くのジェットフォイルが就航する航路で、以前はいわさきグループに属する鹿児島商船の「トッピー」と、市丸グループに属するコスモラインの「ロケット」2社が競合していました。

両グループの高速船部門を統合した合弁会社が現在の種子屋久高速船で、旅客案内も「トッピー&ロケット」として案内していますが、使用船舶も両グループで使用していた高速船を名前や装いなどもそのままの状態で運航しています。

前身の2社が用いていた高速船は共にジェットフォイル(ボーイング929)ですので、使用船舶のスペックなどはほぼ同等ですが、塗装や内装などは大きく異なる状況で、両者が混用されているのも異色と言えます。

「ロケット」に比べて「トッピー」の就航船数が多かった事もあってか、「トッピー」の中には種子屋久高速船発足後に運航離脱、他社へ売却された船も存在し、こちらは現在東海汽船と隠岐汽船に活躍舞台を移し、新たな地で活躍しています。


鹿児島~種子島・屋久島航路に残存した高速船は、MAKIKYUも昨年末に屋久島と種子島を訪問した際に乗船する機会があり、その際に充当された船は「トッピー7」でした。


設備的には「ロケット」と大差なく、国内航路のジェットフォイルでは珍しくリクライニング機構が装備された座席なども、ロケットと同様ですが、内装の雰囲気などはロケットとは随分異なっており、好みが分かれる所だと思います。


1階最前部は前方を見渡せる様になっている辺りもロケットと同様で、外観や内装などが異なっても、それ以外の面では両者の設備格差が殆どないと感じる辺りは、同一運賃で混用して運航する状況では重要な事かと思います。

ただ乗船した「トッピー7」の1階最前部にプレミアムシート(上級席)は設置されておらず、「ロケット」と共通で配船される現状では、今後設備統一(「トッピー」への上級席設置か、「ロケット」のモノクラス化)も検討余地ありと感じたものでした。

また昨年MAKIKYUが乗船した「トッピー」は「トッピー7」だけだったものの、他に「トッピー2」の姿を見る機会もありました。


こちらは塗り分けこそ「トッピー7」と同様ながらも、装いは大きく異なっており、3船の塗装がほぼ同様でマストなどの装いが異なる程度の「ロケット」各船に比べ、外観は船毎の差異が大きいと感じたものでした。

「トッピー」と「ロケット」の配船は流動的で、一応数日前になれば凡その配船は確定、予約の際にも電話で問い合わせれば配船見込みを教えてもらう事も可能ですが、HPなどで発表されないのは少々残念と感じます。

スペック的には類似した高速船でも、「トッピー」と「ロケット」の両者は」色々差異が見受けられ、日頃種子屋久高速船をよく利用する鹿児島県内在住者はともかく、余所から滅多に訪問機会がない屋久島や種子島を訪問するともなれば、できる事なら両者を乗り比べたいと思う向きも少なくないと思いますので…



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