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長町ループバス「ながまちくん」~富沢地区を走るミニバス路線

2010-08-27 | バス[東北]

もう一月程前の事になりますが、MAKIKYUが先月末に仙台を訪れた際には、「ながまちくん」と呼ばれるミニバス路線にも乗車する機会がありました。

このバスは長町ループバスと名乗っているだけあり、市内南部の長町や富沢の一帯を循環運行しており、運行は仙台市内やその周辺地域などで幅広く路線バスを運行している宮城交通が行っています。

MAKIKYUは長町駅から富沢地区へ向かう際、片道だけ利用したのですが、富沢では地域内に細かく停留所が設けられ、中にはその気になれば地下鉄の富沢駅から徒歩でアクセスする事も不可能ではない停留所も存在していますが、「ながまちくん」は長町駅や長町南駅に停車し、長町~富沢地区内の交通機関として路線が設定されている事もあってか、地下鉄富沢駅には直接入らない路線設定となっています。

とはいえ余所者にとっては盲腸線の様に感じてしまう市営地下鉄南端部で、「ながまちくん」を使えば来た道をそのまま返さずに、富沢地区への移動で片道ずつ異なるルートを使えるのは大きなメリットです。

運賃支払い方法も全線150円の均一運賃だけあって、仙台市内を走る一般路線バスでは一般的な整理券方式の後払いではなく、前乗り中降りの運賃前払いとなっているのが大きな特徴です。

メルシーカードやスキップカードなどの宮城交通・仙台市営両者で共通利用可能な磁気カード類の利用も可能ですが、「ながまちくん」専用車は専ら運賃前払いで用いられる事もあって、運賃箱に追設されたカードリーダーの向きはきちんと前払い用になっていたのは感心したもので、日頃横浜市内で運賃前払い(しかも後払いの路線では使われない車両)にも関わらず、つい最近まで運用されていた磁気カードのリーダーが後払い用に設定されていて使い難かったバスを数百台単位で走らせている民営某社は一体…と感じてしまったものです。
(余談ながらこの民営某社では、前払い路線でしか使わない車両にも関わらず、前ドア近くに現状では必要ない整理券発行機や後払い時の乗車用ICカードリーダーをつけた車両が、今でもゴロゴロしています)

また使用車両はコミュニティバスなどでは典型的なサイズで、中型路線車を更に短くした車両といっても良い車体長約7mの低床小型車で、仙台で活躍する路線バス車両の中ではそこそこ新しい部類に入ります。

平成一桁年製のバスがまだ多数活躍している仙台では、個人的には乗車した際の面白さはやや…と感じてしまう面もありますが、それでも全国各地で見慣れたいすゞERGAMIOもありふれた中型と異なり、7mは製造中止となってあまり遭遇しない車両(探せばそれなりには走っていますが…)になっていますので、特徴的な装いだけでなく車両自体も趣味的にはそれなりに興味を引く存在となっている点も注目です。

この「ながまちくん」は概ね40分間隔で休日運休、運行時間帯も昼間時間帯に限られるのは難点ですが、運賃は150円均一と比較的割安な設定になっており、長町駅でJRから乗り継いで富沢地区へ向かう際などには、所要時間や本数の面では地下鉄に比べて不利なものの、時間が合えば利用価値は充分ありますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も仙台市南部の富沢地区へ出向く機会がありましたら、是非「ながまちくん」の利用を検討してみては如何でしょうか?



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