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奄美名物「けいはん」~奄美大島へ足を運ぶ機会があれば是非…

2013-06-19 | 日本国内その他

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方が「けいはん」と聞いたら、まず思い浮かべるものはどんなものでしょうか?

MAKIKYUが普通に考えたら、「京阪電車」や「京阪バス」など、関西の公共交通を運営する事業者や、その系列会社などを思い浮かべ、関西にお住まいの方などは、特に鉄道やバスなどの公共交通に感心を持たれていなくても、まず真っ先に京阪グループを連想されるかと思います。

関西にお住まいの方や、公共交通に関心を持たれている方でなくても、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、MAKIKYUと同感という方も多いかと思いますし、「けいはん(Keihan)」とPCなどで文字変換した場合でも、特に辞書登録などをしているのでなければ、「京阪」が真っ先に出てくるかと思います。

4月にMAKIKYUが足を運んだ鹿児島県の奄美大島でも、島内路線バスを運行している道の島交通において、京阪バスから移籍した三菱製小型路線車も活躍している様です。

しかしながら奄美大島において、島人(シマンチュ)の方が「けいはん」と聞いて、道の島交通で活躍する特定の車両を連想するのは、道の島交通の関係者を除けば…という状況かと思いますし、京阪グループの各業務に従事する方が奄美大島へ足を運んでも、路線バスを思い浮かべる事は余りないかと思います。

それなら奄美大島の「けいはん」とは何?と思われる方も居られるかと思いますが、奄美大島で一般的な「けいはん」は「鶏飯」の事で、こちらはMAKIKYUの手元にあるPCの文字変換では、残念ながら直接「けいはん」と入力しても変換できません。

「けい」→「鶏」、「はん」→「飯」で変換する事はできますが、「とり」「めし」と入力した方が手っ取り早く、名前の通りご飯の上に鶏肉などを乗せた料理の事です。


奄美大島で島らしい名物料理と言えば、真っ先に名前が挙がる程で、MAKIKYUの仕事先に居る鹿児島県出身者(奄美大島ではなく本土出身ですが、奄美へ足を運んだ事もあるとの事)も賞賛している位ですが、島内中心都市の名瀬(旧名瀬市・現在は市町村合併で奄美市の一部)では多数の飲食店で鶏飯を提供している他、MAKIKYUが名瀬で宿泊したホテルの朝食バイキングでも、和洋様々な料理と共に、鶏飯の姿もありました。
(MAKIKYUが宿泊した「ホテルニュー奄美」は、名瀬の中心市街地に立地し、空港行バスが発着する「(ホテル)ウエストコート」にも隣接、鹿児島~沖縄航路などのフェリーが寄港する名瀬新港へも徒歩10分程度の好立地です。
設備面でも新しく綺麗な上に、MAKIKYUが利用したプランでは、朝食バイキング込みでもシングル1泊5000円以内で宿泊できましたので、また奄美を訪問したら再度利用しても…と感じたものでしたが、最近名瀬では離島にしては珍しく、幾つものビジネスホテルがサービス合戦を繰り広げている様です)

また名瀬の市街地だけでなく、島内各地の様々な飲食店で「鶏飯」を提供しており、中には鶏飯の専門店も幾つか存在します。


その中でもMAKIKYUが足を運んだのは、龍郷町の屋入(Yanyu)にある「ひさ倉」で、名瀬でも島人との会話で店の所在地を言っただけでも店名が出てくる程、鶏飯の本場・奄美大島でも鶏飯専門店としてはトップクラスの知名度を誇ります。

 
鶏のスープ・ご飯・鶏肉などの具材が別々に提供され、それらを自分の好みで盛り付けて食すのが本格的な鶏飯のスタイル、そしてスープが味の決め手になると言われ、「ひさ倉」の場合は鶏飯用に鶏を自家飼育している程(HPに記載あり)している程です。

ひさ倉」の鶏飯は950円、島人が毎日昼食で足を運ぶ価格とは言い難いですが、たまに少し豪華な食事を楽しみたい時や、遠方から奄美を訪問した観光客が、奄美大島の島らしい料理を堪能するとなれば、価格設定も決して悪くない気がします。

ひさ倉」の鶏飯は、スープも割合あっさりとした印象でしたが、島人から聞いた話では、店によってはもっとこってり味だったり、濃い味だったりと様々、好みも人それぞれの様です。

奄美大島では他にも「元祖」を名乗る赤木名(名瀬から道の島交通路線バス利用の場合、北大島線(佐仁行)の赤木名下車)の「みなとや」をはじめ、幾つもの店で鶏飯を提供していますので、また奄美大島へ足を運ぶ機会があれば、他の鶏飯も…と感じたものです。

ちなみにMAKIKYUが足を運んだ「ひさ倉」は、道の島交通の名瀬(ウエストコート)~空港間を運行する空港線と、名瀬(与儀又)~赤木名~佐仁間を運行する北大島線の2路線が通る「屋入」バス停のすぐそばです。

バスの車内放送(乗務員の方の肉声マイク案内)でも「屋入 鶏飯ひさ倉前」と案内がある程、2路線を合わせると毎時1~2本の運行がありますので、事前にバス時刻を調べておけば、路線バスでの訪問も比較的容易です。
(自家用車・レンタカーで名瀬~笠利方面(空港など)を移動する場合でも、龍郷町役場から笠利方面へ向かう途中の国道沿いですので、航空機&レンタカー利用で奄美を観光する方でも、比較的足を運び易いかと思います)

また奄美大島以外でも、鹿児島市内などにも幾つか鶏飯をウリにしている飲食店が存在している様で、鹿児島~奄美大島~沖縄本島間を結ぶフェリーでも、マリックスラインの船内食堂(洋上レストラン)で鶏飯の取り扱いがあります。


マリックスラインの鶏飯(700円)は、MAKIKYUも乗船時に試してみましたが、既に盛り付け済の状態で提供され、スープも少なめで濃い味、値段も違いますので、本場の専門店に比べると…という気がしました。

とはいえ奄美大島へ足を運ぶ予定はないものの、鹿児島からフェリーで沖縄へ足を運ぶ予定があり、一度鶏飯を試してみたい…といった方にはおススメのメニューかと思いますし、限られた条件下での営業となる船内食堂において、奄美の名物料理を提供しているのは、大いに評価できる事と感じたものでした。
(鹿児島~沖縄航路を共同運航しているマルエーフェリーの船内食堂では、MAKIKYUが見た限りでは残念ながら鶏飯はありませんでした)


奄美大島ではこの「鶏飯」以外にも、沖縄などにも存在する「油ソーメン」(写真:ソーメンを肉や野菜と共に炒めたモノで、脇にあるアオサの天ぷらともずくの酢の物はサービス品、これらも奄美ならではの食物です)など、比較的手頃な値段で堪能できる名物料理が幾つもあります。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も奄美大島へ足を運ぶ機会がありましたら、道の島交通の路線バスや数々の観光名所などと共に、是非鶏飯(けいはん)を試してみては如何でしょうか?



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