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ジェイアール九州バス・直方線~豪華車両も出没する長大路線

2008-11-15 | バス[九州本土]

先日「MAKIKYUのページ」では筑豊電気鉄道(筑鉄)で最近続々と走り始めている「レインボー電車」に関する記事を掲載しましたが、MAKIKYUが今月上旬に筑鉄に終点の筑豊直方(Chikuho-Nogata)まで乗車した後は、徒歩でJR直方駅前まで向かい、その後に福岡方面へ移動するスケジュールでした。

通常直方~福岡市内間を移動するとなれば、快速・普通列車で博多まで片道910円のJR福北ゆたか線(普通乗車券利用の場合は大回りとなる折尾経由での乗り換えルートでも同額で、時間帯によってはこちらの方が有利な場合もあります)か、天神まで片道1100円を要するものの、往復割引やスーパー回数券などの割引乗車券の設定もあり、バスカード(1000円カードでも1100円利用可能で、乗継割引も利用可能です)やよかネットカードも利用可能な西鉄の高速バスを利用する方法が一般的です。

両者は福岡市内のターミナルも博多/天神と異なり、途中の経由ルートも異なる事から、用途に応じた棲み分けが出来ていますが、直方~福岡市内間の公共交通を用いて移動するとなれば、主流となっているこの2ルートの他にも、ジェイアール九州バス・直方線を用いる方法があります。

主流となっている2ルートを共に以前利用した事があるMAKIKYUとしては、第3のルートとも言え、一応全国版の時刻表にもダイヤが掲載されているジェイアール九州バス・直方線は気になる存在で、先日このルートを用いて直方から博多まで移動しました。

現在ジェイアール九州バスが運行する福岡県内の各路線を総称し、直方線と呼ばれるこの路線は、その基幹ルートとも言える博多~直方間の直方本線をはじめ、飯塚線・福間線といった支線も存在しており、直方本線自体も区間便(博多駅~山の神間や、脇田温泉・福丸~直方駅間など)が主体となっています。

そのため直方本線を乗り通そうと思っても、全線を通して運行する便は1日10往復に満たない状況ですし、それなりの距離があるだけに2時間弱の時間がかかり、運賃も距離を考えるとさほど高いとは言えないものの、長大路線だけに片道1300円を要します。

単純に直方~福岡市内間の移動手段として用いるにはやや難ありで、MAKIKYUが乗車した際も全区間乗り通す乗客は皆無、それどころか山越え区間では乗客数も指の数に満たない状況でしたので、バス自体は直方~博多間を通し運行しつつも、その途中停留所間での利用が殆どという状況ですが、直方周辺の筑豊エリアの長閑な風景をはじめ、全線通し便のみが走り、本数が極端に少なくなる脇田温泉~山の神間の山越え(脇田温泉周辺では、よくこの狭い道を大型車で…と思う様な区間もあります)、そして福岡市郊外を抜けて都心部も走るなど、車窓はかなり変化に富んでおり、乗り応え充分なルートという印象を受けたものです。

使用車両もJR九州グループならでは…と言える真っ赤な装いのバスが活躍し、日本最大の規模を誇る西鉄バスがゴロゴロ走る福岡市内でも、少ない運行本数ながらも存在感を示すには充分と言えます。

MAKIKYUが乗車した際は、路線バスながらも扉は前ドア1箇所のみ、車内も2人がけのリクライニングシートがずらりと並び、その内装もこのバスとほぼ同時期に登場したJR九州485系電車の改装車両・RED EXPRESSや、その少し後に運航開始した高速船「Beetle」の改装前などを連想させられるシックなもので、下手な高速バスを凌ぐ程の豪華車両が運用されていました。

直方線では福岡市内ですれ違った便でも、同種の車両が用いられている姿を目撃していますので、福岡市内でこの車両はラッシュ時には果たして…と感じる反面、豪華な設備故に、これなら車両面だけならJR福北ゆたか線(817系と呼ばれる革張りの転換式クロスシートを装備した新型車両をはじめ、快速・普通列車にしてはかなりのグレードを誇る車両が大活躍しています)や高速バスにも匹敵するものと感じましたが、直方線ではこの車両以外にも一般の大型路線車や中型車なども充当されますので、どの車両に当たるかは運次第といった所です。

また直方線では九州内の路線・高速バスが乗り放題となる「SUNQパス」(北部九州版・全九州版の双方)をはじめ、JRの福岡ゾーンや九州ゾーンの周遊きっぷ(ゾーン券:MAKIKYUが先日乗車した際は前者を利用しました)も通用しますので、遠方から福岡や筑豊エリアを訪問し、これらの乗車券を持っている場合などは是非オススメの路線ですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も直方~福岡市内間を移動する機会がありましたら、是非ジェイアール九州バス利用のルートも検討してみては如何でしょうか?

(ちなみに写真は直方の車庫内で、許可を得て撮影したものです)



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