先日「MAKIKYUのページ」では、福山市内を走る鞆鉄道の路線バスに関して取り上げましたが、そのメイン路線となっている福山駅~鞆港間路線の終点・鞆の浦周辺からは、幾つかの航路も出ています。
その中で最もメジャーな存在と言えるのが、すぐそばに見える無人島・仙酔島へ向かう福山市営渡船です。
この航路は所要時間片道5分・往復240円で乗船でき、昼間時間帯は概ね20分間隔で運航しているなど、行先が無人島の割には、随分至便な航路と言えます。
現在就航している船は、幕末に坂本龍馬率いる海援隊が乗り込んだ蒸気船「いろは丸」を模した黒い小型船「平成いろは丸」で、瀬戸内海の小型船では非常に良く見かける「19t」の船です。
(20tを越えると船の運航資格が変わる事も影響しているかと思いますが、小型船とは言えども船長20m超、路線バス1台分以上の収容力があります)
この船は外観だけでなく、船内も木目をふんだんに使ったレトロ調となっており、ダミーの舵まである様は、同じ広島県内で全線電化区間にも関わらず、敢えて気動車を改造したJRの観光列車(船をイメージし、海沿いを走らせている列車ですので、当然といえばそれまでですが…)を連想させられ、乗船時間が非常に短い船にしては、意外と凝っている印象を受けたものです。
MAKIKYUがこの「平成いろは丸」に乗船して仙酔島に到着した際には、同程度の大きさながらも「平成いろは丸」の様な飾り気はない「第二べんてん」という船が係留されていました。
福山市営渡船HPでも予備船として名前が挙がっており、時折「平成いろは丸」の代わりにこちらが運航される事もある様です。
MAKIKYUが仙酔島へ足を運んだ際には、スケジュールの関係もあり、滞在時間も限られたものでしたが、無人島ながらも宿泊施設などもあります。
また船で渡る仙酔島だけでなく、鞆の浦も古くからの街並みが残る所で、こちらも駆け足で視察した程度でしたが、機会があれば再び鞆の浦周辺に足を運ぶのも…と感じたものでした。