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大連快軌3号線~地方都市では少数派の郊外電車

2012-10-16 | 鉄道[中華人民共和国]

MAKIKYUが7月に久々に中国へ足を運び、まず最初に入国した大連は、6年ぶりの訪問となり、「MAKIKYUのページ」でも既に大連站前で分断されていた路線が繋がって直通運転が行われるようになった有軌電車(路面電車)旧203・201系統→(新)201系統や、興工街から郊外へ向かうBRT(快速公交)などを取り上げています。

大連は都市規模の割に、乗り物の種類が豊富で、最近増えているBRTや中国では数少ない有軌電車だけでなく、軽軌と呼ばれる郊外電車も大連站前から発着しており、これも中国の地方都市では比較的少ない乗り物です。


この大連軽軌は、大連站前から開発区を経て金石灘までの間を結ぶ路線が本線で、この路線だけでも約50km程の距離があり、専ら地上区間を走りますので、郊外電車にしてはそこそこの乗り応えがあります。

この路線にはMAKIKYUが以前大連を訪問した際に乗車しているのですが、他に2008年末には途中の開発区站から九里へ向かう金州支線が開通しており、こちらは初めて乗車したものでした。


本線で活躍する電車は4両編成で、開業からまだ10年も…という路線だけあって車種は1種類のみ、最近の中国ではありふれた雰囲気の電車という印象ですが、先頭車が2扉・中間車が3扉と車両によって扉数・配置が異なるのが特徴的です。


設備面でも、全線を乗り通すと1時間程度を要する事も影響してか、ボックス席も設けられているのが特徴で、座席にカバーがかかっているのは如何にも中国的ですが、4両程度の編成では混雑時には…という状況ですので、この設備を維持したまま運行するのであれば、増発か増結を望みたいと感じるものです。
(車両数を増やし、金州支線の電車も大連站前まで延伸するのが、MAKIKYUとしては現状では最も妥当な施策と感じているのですが…)

金州支線に関しては、近日中に続編記事として追って取り上げたいと思います。