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大連を走る新型路面電車~この車両も中国では…

2012-10-06 | 鉄道[中華人民共和国]

先日「MAKIKYUのページ」では、中国・大連市内を走る旧型の有軌電車(路面電車)に関して取り上げましたが、大連の201路では現在、古参車と共に新型の低床連接車も活躍しています。

興工街で201路と接続して郊外へ向かう202路も、基本的にこの新型低床車での運行となっており、大連の有軌電車の主力的存在と言っても過言ではない状況です。


デザイン的には広島電鉄の「グリーンムーバー」や、ヨーロッパの各地で活躍し、この車両とほぼ同種のジーメンス製低床連接車(MAKIKYUは見た事もないのですが…)とよく似た印象を受けますが、一応地元・大連で製造された車両で、全低床車ではなく部分低床車になっているのも特徴です。

 
MAKIKYUが何年も前に大連を訪問した際にも、202路でこの電車に乗車しているのですが、その後201路の改修・車両入れ替えに伴って増備された車両も多数あり、この車両は初期に導入された車両とは異なる装いになっていますので、運行開始当初に比べるとカラーバリエーションが充実しています。

また座席こそ中国の公共交通機関らしい「硬座」ですが、旧型の路面電車や、大連市内を走るBRT以外の公交汽車(路線バス)の大半とは異なり、空調が装備されている点も、居住性の面では大いに評価できるものです。


ただ見た目は近代的な車両を走らせながらも、運行面では車掌乗務となっている上に、折り返し地点でのポイント転換は未だに自動化されておらず、車掌が電車から一旦降りてポイント設置箇所へ向かい、棒を使ってポイント転換作業を行うなど、LRTらしからぬ光景も見受けられたものです。

新旧の車両が入り乱れて走るだけでなく、運行システム面も…という辺りは、沿線の雰囲気と共に、如何にも中国的と感じたものでした。