先月前半に関西電力の黒部ルート見学会参加で富山方面に足を運んだMAKIKYUですが、今度は先月末~今月初めにかけて北の大地・北海道へ足を運ぶ機会がありました。
北海道はMAKIKYUも数度は訪問した事があり、過去には青春18きっぷ利用による普通列車乗り継ぎや、苫小牧港発着のフェリー利用などで足を運んだ事もありますが、今は仕事持ちの身で運賃が安くても、所要時間が非常に長いこれらの利用は少々厳しいものです。
またMAKIKYUは幾ら早い・購入時期や方法次第では安いなどと言われても、空を飛ぶのは余程の事でもない限りは…という事もあり、今回往路で寝台特急・北斗星号を利用したものでした。
北斗星号は本州方の牽引機関車が新鋭EF510形500番台に変更されてからは初乗車で、日本国内でVVVFインバーター制御の電気機関車が牽引する客車列車に乗車したのも、先月末が初めてで、EF510形は少数派のメタリック色(カシオペア色)ではなく、多数派のブルートレインカラー(北斗星色)の機関車でした。
(隣国韓国では、VVVFインバーター制御の電気機関車が牽引する旅客列車に幾度も乗車しているのですが…)
その後海峡トンネルを跨ぐ青函間ではシングルアームパンタに換装されたED79形、北海道内ではディーゼル機関車のDD51形重連と、3つの機関車が交代で牽引を務める旅客列車と言うのも、客車列車自体が僅少の日本国内では非常に貴重です。
これに加え、今日の日本国内では北海道直通寝台列車のみとなっている食堂車が連結され、原則として毎日運転の定期列車ではJR唯一という点も注目です。
食堂車(グランシャリオ)は夕食(予約制)とパブタイム(21時以降・予約不要)、朝食の3時間帯で営業しており、予約制の夕食は7800円のフランス料理コースなどかなり値が張りますが、その後のパブタイムでは市価より割高なのは致し方ないにしても、予約制の時間帯に比べると手頃に利用出来ますので、パブタイムを狙って利用したものでした。
MAKIKYUは過去にも北斗星号を上下各1回ずつ利用した事があり、先月で3度目の乗車になりましたが、以前上り北斗星号を利用した際には、パブタイムでビーフシチューセットを注文しており、これと異なるメニューを…という事で、今回は煮込みハンバーグセット(2000円)を注文し、ソースがかなり濃厚な印象を受けたものでした。
(セットでは写真のハンバーグ・ライス(パンも選択可)・サラダに加え、食後にコーヒーor紅茶が付きます)
パブタイムは盛況で、見渡した限りではピザの注文が結構多い気がしましたが、結構な盛況ぶりで相席での案内となり、4名席全てが単独客相席という状況でしたが、相席の方との話も弾み、日頃なかなか堪能できない充実した食堂車の一時も過ごせたものでした。
係員の方に伺った限りでは、ビーフシチューとハンバーグは各9食ずつ積込との事で、滅多に売り切れる事は…という話でしたが、パブタイムでの食事物狙いであれば、なるべくパブタイム開始直後を狙った方が良さそうです。
ちなみに今回MAKIKYUは恒例の単独行動だけあり、独房(1人用個室ソロ)の利用も検討したのですが、3年程前にソロを利用した際、個室内でもタバコの匂いに懲りた事(空調ダクトを伝って煙の匂いが充満し、ホテル喫煙室の比ではありません)もあり、開放室B寝台(Bコンパート含む)以外は未だに全車喫煙可という列車ですので、今回は禁煙の開放室B寝台を利用したものでした。
カシオペア号(1人旅では極めて使い難い列車です)では半分程度が禁煙車と言う事も踏まえると、そろそろ複数両連結しているソロやデュエット(B寝台2人用個室)でも禁煙車を設定して欲しいものですが、道内昼行特急や東北新幹線が完全禁煙化された今日、こららとの差別化で敢えて禁煙車を少なくしているのかも気になる所です。
また以前北斗星号を利用した際には、上野→札幌と札幌→上野でそれぞれ上下列車の全区間を利用したのですが、今回は用件もあって途中駅の苫小牧で下車しており、苫小牧で下車した後の事は、後日別記事で取り上げたいと思います。