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甘木鉄道の主力車両・AR300形気動車と、同鉄道の乗車券

2011-06-01 | 鉄道[九州・私鉄等]

先月MAKIKYUが九州へ出向き、「FUKUOKA 1DAY PASS」などを利用して福岡県内を廻った際には、先日取り上げた甘木観光バス(別途運賃支払)に乗車した後、「FUKUOKA 1DAY PASS」が利用可能で、本数も頻発している西鉄バスで、朝倉街道駅辺りにでも抜けようと思っていました。

しかし甘木駅に到着した後は、目の前の甘木鉄道が気になり、この路線も久しく乗車していない事もあって、別途運賃を支払い、西鉄電車と接続する小郡駅まで同線に乗車したものでした。

甘木鉄道は鹿児島本線に接続する基山から、現在は市町村合併で朝倉市となった甘木を結ぶ単線非電化の路線で、旧国鉄時代の廃止対象線区に含まれた路線で、国鉄時代はかなり使い勝手の悪い路線だった様です。
(今日でもJR線として営業している近隣の路線では、筑豊本線の原田周辺がイメージ的にかなり近いと思います)

しかし第3セクター鉄道として再出発してからは、沿線が福岡都市圏に含まれる事もあって、西鉄電車との接続改善(小郡駅移設)や新たな駅の増設、列車の大幅増便(非電化単線ながらも、ラッシュ時間帯に最大毎時4本の運行は異色です)などの利便性向上策を次々と打ち出し、小規模ながらも第3セクター鉄道としては比較的好調な鉄道としても知られています。

甘木鉄道では発足から25年が経過した事もあり、車両寿命が短い簡素な構造の軽快気動車(甘木鉄道ではレールバスと称しています)は代替時期を迎え、発足当初に導入されたAR100形と呼ばれる車両などは、全て退役しています。


これに代わって現在の主力となっている車両が、AR300形と呼ばれる車両で、MAKIKYUが同形に乗車したのは今月が初めてでしたが、今世紀に入ってから導入が進んだこの車両は、典型的な地方第3セクター鉄道車両と言う雰囲気が漂います。


都市近郊輸送を担う短距離路線で、そこそこの本数が確保されている上に、乗車時間は長くても片道30分程度ですので、トイレ設置などはありませんが、それでも客席はオールロングシートではなく、車両中央部にボックス席が設けられているのが大きな特徴となっています。

また運賃収受は路線バスの様に完全車内収受となっており、有人駅でも乗車券販売は行うものの、改集札を行わない運行形態となっています。

この事もあってか、有人駅でも乗車券を購入せずにそのまま列車に乗車し、乗車時に取ったバーコード印刷の整理券を運賃箱に投入し、その後運賃を直接運賃箱に投入して乗車する事も可能です。


ただMAKIKYUが乗車した甘木駅では、駅舎内に今となっては古風な印象の自動券売機が1台設置されており、MAKIKYUは敢えてこの券売機で乗車券を購入してから乗車したものでした。


発券された乗車券は、自動読取式運賃箱に対応した両面印刷のバーコード印刷となっており、古風な印象の券売機から発券される乗車券らしからぬ雰囲気なのも特徴的と感じたものでした。
(乗車券画像は赤斜線の追加をはじめ、バーコード部分一部書き換えなどの加工を施しています)

甘木鉄道に関しては、近日中にもう一記事を追加したいと思います。