みみずく医者の備忘録

名古屋市名東区の内科開業医です。日々の出来事や診察室でのエピソードなどを織り交ぜて綴ります。個人的なメモ代わりです。

いよいよ夏本番!“食中毒”に注意を

2012-07-06 07:10:06 | 感染症
いよいよ夏本番!“食中毒”に注意を
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/health/574197/
■細菌性の食中毒の代表は腸管出血性大腸菌とカンピロバクター。
共通点は少量の菌で発症すること。
カンピロバクターは死亡例や重篤例は少ないが、回復後に手足の運動マヒが起こるギラン・バレー症候群を発症する場合がある

■原因菌のついた同じ食物を口にしても発症する人としない人、症状の程度も人によって違いが出てくる。


<診察室>
7月3日のこと。
発熱・腹痛と激しい下痢を訴える20代の男性が来院しました。
当院では、こういった場合には、まず疑うのが「胃腸かぜ」ではなく「食中毒」です。
そのため、白血球の検査は必須です。
案の定、白血球は増加していました。
私「ここ5日ぐらい前までさかのぼって考えてみて下さい。何か生のもの食べませんでしたか、牛レバーとか?」
患者(ちょっとドキっとして)「そういえば6月29日に食べ納めと思って久しぶりにお店で生の牛レバーを食べました」

数日後、検査センタ-から検便の結果が戻って来ました。

「カンピロバクター陽性」

やっぱり。
しかし、腸管出血性大腸菌でなかったことだけはよかった。

この結果はまだ本人は知りません。

駆け込み飲食、タッチアウト!

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