M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

気づけば号泣…『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』

2016-04-02 13:22:22 | 福祉








我が家の周りにある今年の桜は、
3日ほどまえに、
花咲か爺さんが灰を振りまいて歩いたのか?
といいたくなるほど
唐突に開花した感じです。

ベランダの鉢植えたちも
彩り豊かに風に揺れています。

ツツジ、ストック、コロニラ、シクラメン…

さして用もなく公園の桜の木の下を通っては
可憐な花びらをのぞき込んで
癒されております。


きょうは『世界自閉症啓発デー』だそうですね。

そこで最近読んで心を揺り動かされた
本とDVDをご紹介します。


『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』

『自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心』
東田 直樹
エスコアール



2007年に出版された本です。
自閉症児の東田直樹さん自身が、
文字で表現することで、
自身を、自閉症の人の心の中を
語ってくれています。

なぜ、自閉症の人ってこうなんだろう?

そんな疑問にひとつひとつ答えてくれるのですが
その繊細で豊かな感受性は、
人として忘れていた大切なものを
私たち健常者に逆に思い出させてくれる、
そんな作品です。

この本に救われた自閉症者と暮らす家族が
どれほどたくさんいることでしょう…。


そして、2014年にNHKで放送されたドキュメンタリーのDVD

君が僕の息子について教えてくれたこと [DVD]
クリエーター情報なし
NHKエンタープライズ



彼の本を英訳したのは、
自閉症の息子を持つイギリスの作家デイヴィッド・ミッチェル氏です。

今や世界20か国に翻訳されていますが
そのきっかけを作ったかたです。

このNHKのドキュメンタリーは
彼が東田直樹さん本人に会いに行く様子や
この本に勇気づけられたファミリーが紹介されています。

私はソーシャルワークの実習で
自閉症という障害をもちながら
就労訓練をうけているかたと
実際に接してみて
理解できないことがたくさんありながらも
温かい触れ合いを感じた経験があります。

だからなおさらかもしれませんが、
わっと感情があふれてきて
気がつくとずっと嗚咽していました。。。


本だけを読むと、
とても障害をもつ人の文章とは思えません
でも、DVDで彼の姿を見ると
対面時にいきなり窓の方に行って背を向けてしまったり、
ぴょんぴょんと飛んだりしていて
ああ、ほんとうに自閉症の彼が
苦労しながら言葉にしているんだなぁと分かります


なんだか、こう思うのです。
考えるべきは、
純粋で天使のような自閉症の子供たちを
無理やり枠にはめようとしている
私たち社会のほうなのではないかと…

人としての本当の「自由」について
考えさせられる作品です




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