M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

その怒りは必要か?

2016-02-29 01:17:17 | こころ全般
以前アドラー心理学の講座を受けた友人と
おしゃべりしていて
こんな話を聴きました

先日、自分が普段使っていないお店の
レンタル会員カードを
ご主人に貸してあげたところ、
そのカードで借りたものを
うっかり返却し忘れていたため
自分に電話連絡が来たうえ
ペナルティーで一時利用停止のようなことになったとか。。。

彼女は、
「なんで私が謝らなきゃならないのよっ!」
と怒りに駆られ、
ちょうど外出していた夫に
何と言ってやろうかと考えたそうです。

そのとき、ふと
鉄則である「課題の分離」を思い出した彼女は、
「このことで私が今後困るわけじゃないなぁ
私はもうその店は使わないし。」

そう思いなおすと
冷静になってきて

帰宅したご主人に
淡々と出来事を話し、

「代わりに私が謝っておきましたが?」
と冗談めかして言えたそうです

ご主人は素直に
すまなかったねと言ってくれたので、
思いのほか穏やかな雰囲気を味わったことに
当初は戦いを挑むことになるかと
想像していた彼女自身も
ちょっとホッとしたとのこと…

無駄に怒りのエネルギーを使わずに済んだわけです

しかも、
「夫の謝罪の声を聞きたい」
という「怒りの目的」が
怒りを使わずにちゃんと達成されました


夫婦や親子など
近しい関係だと
つい遠慮なく感情的になってしまいがち…

こんなふうに
ちょっと一呼吸おいて
冷静に対応するには
訓練が必要ですね

「ご主人が外出中で良かったね」
と話して二人で笑いました♪♪






やりたいことにかけては すごい根性!

2016-02-13 18:17:17 | 育児・こども
一昨日、四国旅行から娘が帰宅。
膝が痛くて歩くのがつらいというので
駅まで車で迎えにいきました。

たぶん、その前の週に行った、
スキーで痛めたのだろうとのこと。
大学のサークルで福島方面へ
スキーに行っていたのです。

「格安バス」をサークルでチャーターしたというので、
ちょうど悲惨な事故があったばかり、
一瞬不安がよぎりましたが、

むしろそんな事故のあとだけに
バス会社も慎重になっているだろうと思いました。

「運転だいじょうぶか?」という
疑いや監視の目を座席から向ければ
運転手さんをかえって緊張させてしまい
事故を誘発しかねません

むしろ温かい気持ちで
「疲れたり眠かったら
遠慮なくひと休みしてくださいね!」
ぐらいのこと言ってあげた方がいいと思うのです。

実際に言うかどうかは別としても
そういう空気感が大事だと思うのです。


スキー旅行から無事に帰宅した娘は、
翌日、ほぼ12時間アルバイトでした。
旅行が続きバイト先に申し訳ないから
シフトを入れたんだそうで…。

夜中にそのバイトから帰ってきて
四国旅行への出発は
数時間後の朝5時でした。

起きられるのかしらと思って
娘に確認すると、
大学のゼミで提出しなくちゃならないものがあるから
「それをやってれば朝になるから大丈夫。」
と、どこが大丈夫だかわからないことを言うのでした。

四国に行くメンバー全員の
航空券を娘が持っていたので
うたたねしてしまって
そのまま寝坊してしまったら…と
気になって私も寝た気がしませんでした。

午前4時ごろに娘がシャワーを浴びていたので、
ゼミの課題は終わったのか聞いてみると
「まだ~」
しれっとして言います。
旅行のパッキングは?と聞くと
あくびしながら
「これから~」

旅慣れてしまっているとはいえ、
娘は動きがおっとりしてみえるので
リムジンの時刻までに
準備が間に合うのか
気が気ではありませんでした。
乗り遅れたら次のリムジンでは間に合いません。
そうしたら私が車を出す羽目にもなりかねませんもの…

出がけはさすがに
バタバタしながらも、
「課題は向こうでやる」
といってUSBメモリーをポケットに突っ込み、
成田へ向かいました。

つむじ風に巻かれた気分です

行ったことのなかった四国に
学生のうちにどうしても
行っておきたかったそうです。

現地はずっと天気も良く、
たくさんの写真を撮ってきました。

道後温泉では贅沢にホテルに泊まり、
あとは漫喫で夜を明かす…という
いつもの「一点豪華主義」な旅行だったようです。

娘の、やりたいことは
絶対にやり遂げるところは
幼児の頃から片鱗がうかがえました。

いろいろと諦めながら
子供時代を生きていた私には
羨ましい限りです。
勝手に「できない」と
思い込んでいたのでしょうけど…。


「ゼミの課題?
漫喫からちゃんと送ったし。」

世代の違いを感じ
呆れるばかりでした…(笑)




モリノスさんの手術

2016-02-05 00:32:10 | 健康
落合サロンの主であるモリノスさんが
大腿骨から骨盤にかけての
大規模な手術を行いました

熟考の末の決断に
心からエールを送ります!


人生の大きな転機、
希望の門出となるオペです

しかしながら、
大掛かりな処置をしたわけで
想像するだけでも卒倒しそうになります

日々、「痛み」と向き合ってきたとはいえ、
オペとその後のリハビリが
想像を絶する苦痛であることは
私にもわかります

それで、あえて手術前には
「いいイメージで委ねてくださいねぇ~」
と軽い感じで言ったのでした


彼のことですから
いつものとおり
病室での様子や
お見舞いの様子などを
発信していますが、

サービス精神旺盛な人ほど
他人の前では何でもないような態度で
平静を装ったり
元気に振る舞ってしまうもの…

うつ病の人も、
認知症の高齢者でさえもそうです

そして独りになった瞬間に
反動がきてしまったり…。


数年前に、
母がガンを取り除くため入院したときのことを
思い出してしまいます

術後の母は、苦痛と精神的な不安から
妄想の症状が出て
私や弟もずいぶんきつい思いをしました

妄想だとはわからず現実と思い込んでいる本人が
一番つらく恐ろしかったのでしょうけど

こちらとしても
見ていられなくても
代わってやることもできず…

目の前の母に
かける言葉の
一言一句に気を遣い
回復を信じて
辛抱強く待つしかありませんでした

医師、看護師さんはじめ
いろいろな人に相談しました。

モリノスさんも
勇気づけてくれたっけ…

病室から出て、車に入った瞬間に
いろいろな思いがほとばしり、
声を上げて泣いたこともありました。。。

その後、徐々に症状が回復しましたが、
あの気丈な母が
「やっぱり手術はつらい…」
と誰にともなくつぶやきました

今ではしみじみと笑って話せますが…


このたびのモリノスさんの
オペが終わってからは、
本当のところどんな状態がわからないので

無事に生還したことに
「おかえりなさい」
のひと言をメールしただけ…

いつもは軽口を叩いているのですが

今回ばかりは
私の勝手な思いや想像だけで
言葉をかけることが
怖くてできずにいます。。。

ちぐはぐな激励で
イラッとさせたり
やる気を削いだり
逆に頑張りを無理強いするのではと
思っているうちに一日が終わりました


結局のところ、
人それぞれ感じ方や考え方が違うのですから
自分だったら…と考えるしかないわけで

私だったら
術後しばらくは
煩わされたくないなぁと思うのです

遠くから心の中で応援したいと思います