M・M日記~心理カウンセラーのつぶやき

アドレリアンの日常と、時どき心のお話
何があっても ちょっと一呼吸おいて違う見方をしてみたら…
人生楽しくなるかも♪

お見舞いの電話のはずが…

2016-07-18 21:18:18 | 暮らし
連休だったので、
息子が久しぶりに帰ってきました♫

ふだん外食ばかりの息子のために
いつもより夕食の品数も増え(母のあるある・笑)
食の細い息子も、
思いのほか箸が進んでいました。

息子は社会人3年目になりましたが、
忙しさは相変わらずで、
こちらにいても仕事のことが
気になっているようで…

なんだかんだ、
社会人らしくなってきたなぁ。。。


そんな息子に、
遠方で一人暮らししている私の母のことを

最近、不正脈などで体調があまり
よろしくないのよね〜と話すと、

「えっ、そりゃ心配だね」と言って、
電話をしてみようとスマホを手に取りました。

息子からの「俺だよ。」という
久しぶりの突然の電話に、

「えっ?! 何? どうしたの!!」

母のびっくりした声が、
息子のスマホから聞こえてきました。

そして、
自分へのお見舞いの電話であることがわかって
ようやく嬉しそうな声で「大丈夫よ」と
息子と話をしていました。

「何かあったのかと思って、ドキーっとしたよ~!!」

電話を切った息子が
「ヤベ~ヤベェ!」
と笑いながら言いました。

「俺がいきなり電話したから
オレオレ詐欺かなんかだと思ったみたいだ

心臓に悪いとか言われちまってさぁ

心臓を心配して電話して、
これで逆に倒れられちまったら
洒落んなんねーよ(笑)」

これには
家族みんなでウケてたのですが、

それにしても、
母のあの反応は
もしオレオレ詐欺だったら
引っ掛かってたんじゃないの?

…と、少々心配になったのでした。。。



帰化するということ

2016-07-06 01:02:30 | 福祉
日本に移り住んで四半世紀を過ぎたKさん。
「日本国籍を取得したい」というので、
法務局への申請手続きに同伴しました。

日本人男性と結婚し、
子どもも育て上げ、
税金を滞納することもなく
品行方正に生きてきたかたなのですが…。

彼女は物心ついたころに
祖国の政治情勢に家族が翻弄され
国を転々としたという経緯があります。

そのため彼女の人生の軌跡を担当者に説明するのは
容易ではありませんでした。

結局、必要書類をそろえることは
相当難しいとわかり、
彼女は途方に暮れてしまっています。

永住権で長いこと生きてきて
子どもたちも頼れる年齢に育ち、
なぜ今になって帰化する気になったのでしょう。。。

「帰化するとどんなメリットがあるの?」

聞けば、戸籍が持てたり、
海外旅行の時にビザなどの手続きが楽になるとか・・・

ってことは、
日常生活自体は、
それほど変わらないなぁと思い、
帰化するのが難しいと知った彼女の落胆ぶりに
少なからず違和感を覚えました

でもよく考えてみると、
自分のルーツがしっかりと他人に示せないもどかしさや、
この国で生きていながら自分の国ではないという
「居候感」がぬぐえないことなど、

自分自身の「存在」が心もとないというのは
人間にとって最も恐ろしく不安なことなのかもしれませんね。。。

安全な島国で、ぬくぬくと生きてきた私には
きっと実感としてわかり得ない、
心の深い部分に触れることなのだろうなあと感じました