町田・多摩センターの司法書士ミヤの開業ブログ~生き生きと生きる~

『司法書士法人まちたま』の代表です。多摩センターと町田の2拠点で活動。備忘録として書きます。

優劣ではなく差異を楽しむ。

2018年10月11日 10時56分27秒 | 雑感
町田・相模原の司法書士・行政書士の宮下です。






ある本の中で、全盲の方が仰っていました。



健常者は我々障がいを持った者を、無意識の内に劣った存在として見ている





非常に心が痛む言葉ですが、おそらく的を得ている。

できる人」から見ると「できない人」に対する無意識の感情は自ずとそうなるような気がする。

ただ、近しい関係で障がいを持った方がいる人であれば、その無意識は持っていない方が多いと思います。



健常者からすると「そんなふうに見てない。」と否定するかもしれませんし、意識的なところでは劣った存在として見ているということはないかもしれません。
あくまで無意識の中でです。





では、みなさんは障がいを持った方(ここでは視覚障害)が”壁にぶつからず歩く”や”本棚から本を取る”などの行為をした時、「すごいなぁ」という感情をどこかで抱きませんか?

僕は抱きます。






さて、冒頭の全盲の方はこのように続けます。


我々障がい者が、例えば”道を歩く”とか”電車に乗る”とかをすると、健常者は『すごいですね!』と声を揃えて言う。しかし、我々障がい者からするとそれは日常であるし、健常者にとっても日常的なこと。別にすごいことでもない。でも、健常者は我々障がい者がその”当たり前”をできないとどこかで決めつけている。だからそのような反応が出てくる。これは健常者が無意識の中で我々障がい者を劣った存在と見ているんです。






僕は心に刺さりました。

障がいのある方が”健常者の当たり前”を難なくこなしたときに、拍手を送ることが実は障がいのある方を傷つけていたのかもしれない。


こんなんで拍手を送らないでよ。

こんなことですごいなんて言わないでよ。






障がい者は障がい者にあらず。

僕が”すごいなぁ”と感嘆の情を抱くことが、無意識的に障がいのある方を劣った存在に見ていることに繋がっていると気づいたとき、なんて自分は浅はかなんだと思い知らされました。

見える人・見えない人、そこに差異はあれど優劣はありません。

もちろん、だからと言って健常者と丸っきり同じ扱いをするのは違います。
それは飛躍しすぎです。しっかり協力してサポートしなければいけません。





すべての障がいのある方がこの全盲の方と同じように考えているかはわかりませんが、少なくともこの全盲の方が仰っていることは論理的に的を得ている気がします。

そして、仮にそうは考えていない障がいのある方がいたとしても、そう考えている障がいのある方の感情を優先することが必要な気がします。

前者の方(褒めてほしい、すごいと言ってほしいと思う方)の感情を優先してそれにレスポンスをすることで不快に思う障がいのある人よりも、後者の方(そんなことですごいなんて言わないでよと思う方)の感情を優先して対応したほうが、不快に思う障がいのある人の割合は少なく収まると思います。

これは、どちらがいいのかはわかりませんが、個人的にはそう感じます。

また、本の中では「すごいね」ではなく「面白いね」と言う場面が前向きな対応方法として紹介されています。





目の見える人には死角がありますが、全盲の方は視覚がないから死角がなく、視野を持たないゆえに視野は無限に広がる。

見えないからこそ見えるものがある。

”優劣ではなくお互いの差異を楽しむ”という感覚も大事なのだなと思いました。











ここで森山直太朗さんの"夏の終わり"を聞いたので、正式に2018年の夏が終わったことをお知らせします。











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