町田・多摩センターの司法書士ミヤの開業ブログ~生き生きと生きる~

『司法書士法人まちたま』の代表です。多摩センターと町田の2拠点で活動。備忘録として書きます。

無料相談について本気出して考えてみた

2022年03月20日 22時47分16秒 | 仕事
町田・相模原の司法書士・行政書士の宮下です。




独立してから今まで「無料相談」を実施してきました。

独立した当初は、「無料相談で事務所の雰囲気を掴んでいただき最終的には依頼に繋がればいいな」という下心丸出し感もありつつチャック全開でスタートしましたが、独立3年目頃からは下記の3つに無料相談の目的が絞られています。

① 社会貢献
② 社会動向の把握
③ 自己研鑽


また別の見方をすれば、無料相談で依頼をする気の無い人をハジくという目的の事務所もあると思います。

ここ最近では無料相談を希望される方々の動向がある程度わかってきたので、さらに考えが変わってきています。
その上で、無料相談を一部やめようかどうか考えています。



まず、弊所の無料相談には4種類あります。
この4種類でお客様のタイプが異なります。

① 電話
② メール
③ リモート
④ 来所

※ 無料相談で出張相談を希望された方は弊所ではいません。というか、出張相談の場合には日当もらいますので無料ではなくなります。




無料相談を希望される方は大きく分けると、お金を払いたくないと考えているか、お金を払ってもいいと考えているかの2種類に分かれます。

弊所データにはなりますが、
①②は前者の方がほぼ100%です。
③④は後者の方がほぼ100%です。

ちなみに、どちらが悪いとか良いとかではなく、お金を払いたくない気持ちもわかりますし、適切なサービスにはそれ相応のお金を払いたいという気持ちもわかります。

ただ、まぁ事務所にとっていいのは③④であることは明白です。
んで、上記記載したように無料相談の目的からいうと①②でももちろん”個人的には”いいわけです。

では、なぜ無料相談をやめようか考えているのかというとですね、まぁ主に3つ理由があります。


① 時間を取られてしまう
そんなことは当たり前で、最初からわかっていたことではあります。
手数料をお支払い頂いている依頼者に迷惑がかからない範囲での対応しかしていないので問題ないのですが、まぁちょっとここで書くと角が立つので割愛。


② 無料相談を謳うことが社会に弊害をもたらす可能性がある
お金をかけなければそれなりの情報しか手に入らないんだよ、という常識を定着させる必要があるのではないかと考えています。

我々司法書士は、日々の研鑽で情報をアップデートし、それを糧に業務に取り組むわけです。その努力はプロですから当たり前なのですが、その情報を無料で提供することに違和感がないわけではありません。

お金がなくて困っている人のためになるじゃん、というご意見もわかります。しかし、そういった方のためにも司法書士会は無料相談を実施していますし、市役所などにも我々司法書士が出張して当番制で無料相談に対応しています。

つまり、弊所で無料相談を実施しなくても世の中には無料相談を受ける環境がある程度整っています。

また、法テラスなどを利用することでも司法書士や弁護士などの報酬を立て替えてくれたりします。

弊所で無料相談を実施してしまうことで、無料で問題が解決できるという誤った認識が生じ(もちろん無料相談で解決することもありますが。)、困っている方々の解決を闇雲に遠回りさせてしまうのではないか、淡い期待を余計に持たせてしまうのではないか、とも考えています。

これは、ごみのポイ捨てを一人一人が意識することが地球全体のためになるように、一人一人の選挙権の行使が社会を変えるように、一人一人の笑顔が社会を明るくするように、無料相談の実施をやめることが社会の認識を変えるのではないかと思うようになってきています。

※無料相談を実施している事務所を否定する意図はありません。ウチも現状してますし。あくまでも個人的な弊所に対する考えです。




③ 嫌
弊所の無料相談は、一般的な回答に限っており個別具体的な回答はしない旨、解決を目的とするものではない旨を注意書きに記載しているのですが、それでもかなり詳細な内容を記載して具体的な回答を求めてこられる方も多くいらっしゃいます。

その労力があるならもはや有料相談に赴いていいのではないでしょうか?と思うことさえあります。

その場合、これ実際に資料見ないとわからないし、下手なこと言ったら責任が生じてしまうし回答することをお断りしよう、ということになるわけですが、それをお伝えすると、「一般的な回答とはなんですか?個別具体的な相談がダメってどういうことですか?」的な感じでやけに突っかかってくる方がいます。
こういったクセのある方はメールのケースに限定される印象です。

その場合も、ご納得頂けるように説明をするのですが、それでも「時間の無駄だったわ」「なんの役にも立たなかった。」というお言葉を頂くこともたま~~~にあります。

わざわざそれを伝える時間を作ってくれるなんて素敵やん、と思ったりもしますが、それが相談をする者の態度なのか?と疑問に思わずにはいられず未熟な僕はイラっとします。

そういった方のために人生の限りある貴重な時間を使用してしまったことへの不甲斐なさが猛烈に嫌です。




あと、余談にはなりますが、かなり切羽詰まった状況の方が無料相談を希望してくることに違和感を感じずにはいられないです。
だからこれもね、たぶん誤った認識と変な期待をこちら側が持たせてしまっているんですよね。

そこまで悩んで切羽詰まっているのであれば今すぐに有料の相談をしっかり受けた方がいいですよ、とは言わないですが、早く相談に行くようにやんわり促します。



さて、まぁそんなこんなで、ここで個人的に浮き彫りになった事が1つあります。
それは、ご依頼頂ける方は無料相談など関係なく依頼をして頂けるということ。
無料相談をしていようがいまいが、お金を払ってでも問題を解決したいと考えているのであれば、無料相談など関係ないわけです。

ということは、ご依頼頂くことを目的に無料相談を実施することは弊所においてはナンセンスであり、無料相談を実施するのであればやはり冒頭の目的3つにシフトしたのは正解だということ。

それでも無料相談の実施を廃止しようか悩むのは上述のとおりです。
③④(リモート&来所)の方については引き続き、無料相談を実施してもいいのかなとは思ってますが、どうするかはちょっともう少し検討します。

そんな面倒なこと考えるならやめればいいじゃんと思われている方、僕もそう思います。
やめることは簡単なんです。
現状、”無料相談”は弊所の売り上げにはほぼ関係ないですから。

ただね、無料相談で心が軽くなっている方も少なからずいるという事実(社会貢献的要素)があるので、もうちょっと考えます。

いろんな方の意見を聞きたいところです。















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1 コメント

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Unknown (yo-サン)
2022-03-21 23:25:29
>ただね、無料相談で心が軽くなっている方も少なからずいるという事実(社会貢献的要素)があるので、もうちょっと考えます。

ちょっとでも沢山でも考えられたらよろしいですね。
「無料」はやりたくないのでしたら、他の意見など聞かれずとも、すっきり止められたらいいのです。
恥ずかしながら私などカウンセリング40有余年、無料も有料も関係なくやってきました。
色々あっていいのが人生ですねぇ。失礼致しました。今宵これにて。
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