年金暮らしの著者が京都に2万円の家賃の家を借りて、月に10泊ほどの移住をする話とノウハウの本です。
10年程前に退職した著者が、借家探しに奮闘して出会った棲家(著者は庵と呼んでいます)。
その苦労話と実現性、現実性のお話になります。
以前、全国のシェアハウスを滞在して回れるサブスク制度が出来たことがニュースになりました。
よく調べてみると、寝室も共同で個室は別料金だったり、実際どこまで滞在出来るだろうか?
基本マイカーを持って渡り歩くイメージ。
しかも夫婦で個室は少し値が張る印象でした。
住所を固定せず(持ち家・確固たる拠点を決めず)にどこでも住めるものなのだろうか?と期待していたけど、ちょっと違うな、これ。
コロナ禍下だった時、在宅当たり前の時にはすっごく期待が膨らみましたが、直ぐにげんなりした恰好でした。
こちらの本、著者は年金生活ですが、少しだけ経済的に恵まれている部分もあるかも。
確かに京都は歴史の宝庫ですが、ずーっとそこがセカンドハウスでいいのか?はあるかしら。
世の中の課題は家の借りづらさにあるのだと痛感します。サブスクでなくてもいいので、全国に簡易的な拠点を移し続けられるのが理想的です。貸したい人が居れば成立するけど、安定的な収入にしたい家主では短期貸し請負はやはり成立しずらいか。そういうのをリゾート会員権的な高額ではなく、リーズナブルに実現出来ないものか?が私の最終的な感想です。
えっ?普通に安い旅行ツアーに参加し続ければいいじゃないかと言われそうです。
でもハイシーズンの予約の取りづらさ、そこだけが気掛かりで、やっぱり拠点確保の方が確かに上か?が二次的な感想。
一つの成功例、京都を満喫する老後の想像に是非一度御活用されてみて下さい。
そして様々に想像ください。今の家を少しだけ毎月離れる拠点を持つことが出来るのだろうか?それが出来る条件はなんだろうか?自分の幸せや理想とは一体何なのだろうか?と。
滞在日記の生活充実の記事部分を除けば、課題への取り組みや生活、往復の部分なら1日かからないくらいで読めます。