The collection of MARIBAR 

マリバール 文集・ギャラリー

8月15日 「8月15日に思うこと」,デート,『榮福』

2006-08-28 04:27:16 | 抱茎亭日乗メモ
 宮崎学責任編集『直言』の「8月15日に思うこと」を読んで震える。
かっこいいんですけど!
「『国』というような顔の見えない幻に命を懸けることは、絶対にしたくない。」
に激しく同意。

靖国問題も不勉強でわからないのだが、この先靖国に祀られる人っているのか?
自衛隊員がイラク派遣で死んでいたら「国のために命を捧げた英霊」になるのか?
彼らはなりたいのか?
首相も天皇も行ける場所にして、憲法改正して、戦争して、もう一度「靖国で会おう!」を合言葉にしたいって人がいるのかね?
いるんだろうな。多分。私は真っ平御免だ。

私も命は愛する人のために懸ける。
T叔父は「さすが桜井Yの娘だ」と言ったが、私が何の条件もなく国家や制度に守られることを必要とせず愛に生きられるのは、父親譲りなのではなく、恋人がそうさせているからだ。
というメールを彼に送ったら

> ない

と言われて動揺する。それはない?そんなつもりはない?ありえない?
「はい」の間違いよね。ね?ね?

間違いだった。慌てて電話がかかってきて謝る彼。ああビックリした。
面白い人だなあ。笑う二人。

 今日のデートもラブラブでピースフル。靖国も小泉も全く関係なし。ありがたいことだ。

 池袋からの帰り道で気になる店のカレーを買って食べよう、と思ったらお休みで、じゃあ大塚のあの店まで歩いちゃおう、と思ったらそこもお休み。
お盆休みでしかも中途半端な時間で、仕方なく中華料理『榮福』。

隣の席では小母さんが、その小母さんの姪がDV夫とやっと離婚できたはいいが、慰謝料をちゃんと払ってもらうにはどうしたらいいかを知り合いのお爺さんに大きな声で延々相談中。
DV男の身の上まで知ってしまう私。

「弁護士に金がかかるって?国選を頼めばいいじゃないか」
とお爺さんがアドバイスしているのだが、離婚の慰謝料訴訟に国選弁護士はつかないでしょう、と口を挟みたくなるのを抑えつつビールと酢豚の定食を食べる。

杏仁豆腐つき。
杏仁豆腐に透明なゼリー入り?と思って口に入れたらガラス片だった。
危ないよ!!勘弁してくれ。

チャリーンとカップに吐き出す。中国人の女性店員を呼んでクレーマークレーマー。
「これ、入ってました。危ないですよ!」
「あらー、ホントだ。危ないねー。ゴメンナサイ」
以上終わり。きっちり料金を払って帰る。もう!

8月14日 デート,映画『愛と死の間で』,TBS『ニュース23』

2006-08-28 01:56:52 | 抱茎亭日乗メモ
 12日に会ったから、次はお誕生日デートかな、と思ったら本日もお誘い。うふ。
「明日も会おうね」
「えぇ?!」
「嫌?」
「全然」
やる気満々ですな。ああ嬉しい。
そしていろいろな話。本当に、彼は、私の欲しいものをくれる。
気持ち、言葉、表現、作品、命。つまり愛。
私も彼の望むものを全て与える。
「できることは何でもする」ではなくて「できないことはない」。
というかもう私は彼。一対なのだ。

 時間の関係で、あまり期待はしないで映画『愛と死の間で』を見る。
アンディ・ラウのPVのような、どうでもいい難病恋愛香港映画だった。
アンディ・ラウは確かに美しいが、好みのタイプではないので、退屈だった。

 夜、TBS『ニュース23』を見る。
靖国問題で宮崎学さんと姜尚中氏VS上坂冬子と所功教授。
2時間ぐらいかけて話を聞きたいところだが、上坂氏の「短いのねえ」で終わり。

一応小泉靖国参拝反対と賛成に分かれて入るものの、賛成派の二人でさえ小泉の言動を高く評価支持してないところが可笑しかった。
「まあ、あのバカはほっといて。さて、議論しようか」みたいな。

8月13日 『紀尾井町プラザ歯科』,映画『太陽』

2006-08-27 21:54:04 | 抱茎亭日乗メモ
 恋人の愛に応えつつ、遊ぶ金欲しさに働き、遊ぶだけで精一杯で、日記どころじゃなく、お待たせ御免。

というわけで、もうこのブログは「メモ」と割り切り、『抱茎亭日乗』予告編にしようっと。
本編は数ヵ月後に公開!ってことで。

 では、夏休み2日目、13日から。

 『紀尾井町プラザ歯科』。
新しい薄ピンクの器具を入れることになる。
上の歯を前に押し出すような装置。ワイヤーがついている。
装着してみると、かなり痛い。これまでの透明な装置より大きくて、ますます喋りにくい。

前の器具は寝る間だけ、しかも度々忘れていたので、効果が無かったようだ。
今回の装置は、初めの2,3日はできるだけ長時間装着するように言われる。
忘れないようにしなくちゃ。高額な治療費が勿体ない。

 銀座シネパトスで映画『太陽』を見る。
黒山の人だかり。13時前に着いたのだが、2館上映にも関わらず、次の次の15時半の回まで待つ。

 ブックファーストで時間潰し。
整理券に記された集合時間にシネパトスに戻ると、ものすごい列。
この劇場がこんな状態になっているのは見たことが無い。
名画座ではないのに場末感漂うロケーションで、かかる映画もいかにも「シネパトス」的。
客席はたいてい疎らで鑑賞環境も大変良い。私の好きな劇場だ。

『太陽』はシネパトス的映画ではない。
でも上映館を探すのは苦労したらしいから、辿りついたのがシネパトスなんだろう。
そういう意味ではいかにもシネパトス、とも言える。

そして、あまりの混雑のために上映時間が押して、炎天下の中、周りの居酒屋の排気とモツ煮込み(?)の臭いと人々の熱気にやられながら、開場を待たされる。
うんざりするが、61年前の夏を思えば好きな映画を見るのに待たされて「勘弁してくれ」などと言っている場合じゃない。

 映画『太陽』は、暗く静かな場面が続き、途中何度も寝てしまった。
しかし、イッセー尾形はすごい。
「あ、そう」には「そうそう!そんなおじいちゃんだった!」
動く昭和天皇を見るのは久し振り、と思った。

桃井かおりは桃井かおりのままだったが。 

8月12日 デート,北野謙作品展『our face』,バー潮見,夜景の美しいバー

2006-08-21 03:49:00 | 抱茎亭日乗メモ

 9連休初日の幕開けがデート、というのはいい。待ってました!という感じ。
そして今週は2回も濃厚デートで学生カップルみたい。若い!

しかし実は二日酔いでヘロヘロの私。
会った途端に「水飲んでいい?」ゴクゴクゴク、うへえ。

でもラブラブ。「また酔っ払った?」「(略:恋人の名前)に。(略:同)酔い」
雷鳴轟く中、なんとも刺激的。うっとり。

 北野謙さんの個展『our face』を見に芝浦の『フォト・ギャラリー・インターナショナル』。
落雷で山手線がストップして、行けるか心配になったが、個展最終日で他にもお客さん多数。

 北野さんを紹介してくれたY君の話。北野さんの作品について。
「our face」はいろいろな職業や趣味や祭りや所属の人たちの顔を重ねて、それぞれ1枚の写真になる。

「私ね、18日が誕生日で、丙午なんですが『丙午の女たち』ってどうですか」
「こわーい」と北野さん。
「男を食うんでしたっけ?そういう顔になるかなあ。撮ってくれませんか」
「うーん」
「あとね、宮崎学さんの電脳キツネ目組の組員を重ねるとキツネ目の男になるかなあとか。宮崎さんと重なりたい男の人っていそうだし、面白いかなと」
などと勝手なことを提案。
「日本はもういいかなあと思ってるんです。プロジェクトは続けなきゃいけないんだけど、海外に出て、一人一人と会って、話して、撮り続けることでグローバリズムに抵抗するみたいなことがしたいんですよねえ」
と却下される。
世界の「our face」は是非見てみたい。

 因みにこの後、バー潮見に集合した「丙午の女たち」に「our face」の話をしたら「こわーい」と言いつつノリノリ。
「そんなの一声かければすぐに集まるわよ。撮ってほしい!」
「どんな顔になるのかなあ」と興味津々だった。

宮崎学さんにも、後日「面白いと思いませんか?」と聞いてみた。
「嫌だよ、そんなもの。重なりたくなんかない」
「はい、すみません」以上、終わり。

 東京湾華火大会は雨で中止。しかし恒例の「バー潮見」は開店。
今年はバー潮見のママ(=高校からの友人K)がおめでたで、女子のみ少人数の宴会になると聞いていたが、子供二人を含む15人ぐらいいたような気がする。

ものすごく久し振りのMさんが初参加で、高校時代の思い出と近況話。
Kの夫と友人たちとは、年1回ここでしか会わない。
多分これからもずっと続くんだろうなあ。続いて欲しい、賑やかで楽しい宴会だ。

 みんなと別れて一人、夜景の美しいバーで飲む。
カウンターの可愛い女性がカクテルを作ってくれて、花火の話。
「18日は神宮の花火ですが、ここからよく見えますよ」
「え!?そうなの?誕生日だ!予約できる?もういっぱい?」
「多分、いっぱいじゃないかと思うのですが。確認してまいります」
ワクワク、ドキドキ。
「申し訳ございません。花火大会は16日でした」
ガックリ。そして16日はもちろん満席。まあそうでしょう。
しかし、夜景もいいが夕焼けが格別、という話も聞いたので今度見に来よう。

8月11日 追記 新宿ゴールデン街『十月』,『J・FOX』

2006-08-20 10:23:02 | 抱茎亭日乗メモ
たった今、名刺入れの中に名刺2枚発見。
どちらも住所に「ゴールデン街」とあるので、11日に読者Mさんが連れて行ってくれた店だと思われる。

『十月』はサイトあり。写真を見ても???だが、ママの笑顔はうっすら覚えがあるような。

そして『J・FOX』の店内写真も発見。矢沢永吉いっぱいのバーはここであったか。

しかしそうなると当日の私のメモ「トレトレshotbar出てやまたバックホーン」とはなんのこっちゃ?
判明した5軒以外にも行ったのか?
Mさんが「気がついたら東京ドーム噴水脇だった」というのも納得の、激しい移動ぶりである。

8月13日、16日 『くいどころバー 一翠』

2006-08-17 05:16:08 | 抱茎亭日乗メモ
 8月13日、母に絶縁されているT叔父に誘われて、池袋の『くいどころバー 一翠』 に入る。

この店に入ったのは『プレミアムモルツ』が飲めると店の前の幟に書いてあったから。
サントリーモルツは嫌いだが、プレミアムモルツは矢沢永吉が「最高!」と言っているので飲みたいと思った。
でもやっぱり私はエビスが好きだ。

この店では席に着くとすぐに丼にサイコロを3つ入れて持ってきて、客に振らせて、割引券やら始めの一杯やらポップコーンやらをサービスするキャンペーンをやっている。
チンチロリーン。T叔父は5のゾロメを引いた。
チェーン店で使える5千円割引券ゲット。すごーい。

母の絶縁話、T叔父の息子で、私と同じ年の従兄弟Tの見合い話、靖国問題。
「あんなものはつぶしちまえばいいんだ」とT叔父。なかなか大胆な意見である。
あははは。賛成。

ホリエモン、村上らについて。
「あいつらは『金儲けが何が悪い』って言ってるだろう」とT叔父。
「言ってるねえ」
「村上は悪いって思ってやってるんだよ」
「へ?そうなの?悪いことじゃない、資本主義社会じゃないか、と思ってんじゃないの?」
「違うんだよ。金儲けは悪いことなんだ。やつらは頭がいいから知ってるんだよ」
「へええ。そうなんだ」
「その理論をね、俺は解き明かしたいと思って日々考えてるんです」
「ほおー、すごい。頑張って下さい」
なんて酔っ払いの話。

私の父親(母の夫)Yを悪く言ったのが原因でT叔父は母に絶縁された。
「俺が一番Yさんとは仲が良かったんだから。あの人はヒモみたいなものじゃん。兄弟はみんな悪く思っていたけど、俺は憧れてたんだ。尊敬してるんだよ」
「そう!私も父親は大嫌いだったけど、すごいと思っているのは母の通勤の送り迎えをやっていたこと。母の乳がん手術の後ずっと、毎日リハビリマッサージをしていた。そういうところは尊敬している。フェミニストだったよね」
「それなのに、なんで俺が絶縁されるんだよ」
「『私のYさんは最高の男なの!』だから、みんながそう言わないと気が済まないんでしょ」

「あんた、彼氏いるんだよね?」
「はい。ラブラブです」
「結婚しないの?」
「しない。私は結婚願望ないですから」
「なんで?」
「私たちの愛は最強ですから、国家に認めてもらって制度に守ってもらう必要はないんです」
「偉い!あんたはやっぱり桜井Yの娘だね」

そして従兄弟Tの見合い話と、母との仲裁を頼まれて、T叔父にご馳走になる。

 16日、従兄弟Tからメール。
叔父と正月以来久し振りに会うのだが、二人では話が弾まないので付き合えとのことで池袋。

店はどうする?じゃあサンシャイン通りにある安い居酒屋でも、と歩いて『一翠』の前で、日曜日はここで叔父さんと飲んだんだよねーなんて話。
「はっ!5千円割引券もらったんだ!そうだ!ここにしよう」と私。
「そうだったっけ?」酔っ払いのT叔父は忘れている。
「叔父さんが5のゾロメひいたんじゃん!」
「ああそうか」

そして13日と同じ席に通される。
「18日お誕生日なの。5千円割引だし、二人でご馳走してね」と私。

同じように3個のサイコロが入った丼を従業員が持ってきて、従兄弟Tがチンチロリーン。
3のゾロメ!すっごーい。かなり興奮する3人。
「え?そういうサイコロなの?」と私。
「いや、普通でしょ。普通に振っただけ」と2人。
すごいねえ、続けて。同じ席で。親子で。本日は3千円の割引券ゲット。
「デートで使いなね。また強運を見せつけるといいよ」と励ます。

「お見合い相手とはその後どうした?メール往復した?」
「1往復だけ。実家帰ってるし」
「ふるさとはどう?ってメールしなさい」
「実家で忙しくしてるんじゃないの?」
「そんなのわかんないじゃん。帰ったら会おうね、ってメールしなくちゃ」
「そうか」
「メールは2回にわけてね。まずはふるさとはどう?で1往復。帰ったら会おうね、で1往復よ」
「なんか大変だなあ」
「大変よ!結婚まで行くには。積極的に押さないとね」
「そうだよ。部屋は今のところじゃ狭いだろう。俺の家の近くにいいところがあるんだよ」とT叔父。
「へ?引越しするの?今のところは彼女も呼べないような部屋なの?」
「いや、二人で住むのにさ」
「叔父さん!まだ早いよ、それは!もっと後で考えればいいから。まずは仲良くならないと」
「そうか。あはははは」

離婚したT叔父も恋愛する気満々。従兄弟Tは「無理だよ」。
「なんでよ。親子で競争よ。頑張れ!」と私。
「そうだよなあ。あはははは」
T叔父は気が早いんだか、のんきなんだか。

2人に母の絶縁撤回の手紙を見せる。
「撤回します、って一言で済ませるなよなあ」
「叔父さんが言った通り、謝らないね」
「田中真紀子だからな」
「でも私は謝れとは言ってないから、いいんですよ」

母は従兄弟Tにも夜遅く電話してきて、相槌も打たせず一方的にガンガン喋り、T叔父と私のことを「酷い酷い」と言って泣いて騒いだらしい。
「それで、家へ来いって?行くわけないじゃんねー!」と私。
従兄弟Tは本当に優しい奴だ。幸せになってほしい。

ラッキー親子にご馳走してもらって、帰る。私が一番ラッキーだね。ヴィ。

8月14日 絶縁撤回

2006-08-15 03:29:50 | 抱茎亭日乗メモ
 母から手紙が届く。

「真理様
絶縁は撤回します。

8/18(土)真理の誕生日に太古八で一杯やりませんか?
ご都合をお知らせ下さい。
(以下略。イベントの誘いが続く)」

 昨日、やはり母に絶縁されているT叔父に誘われて、池袋の居酒屋『一翠』で飲んだ。
T叔父は「田中真紀子と一緒で絶対に謝らない人だからなあ」と言っていた。
確かに謝ってはいないが、私は謝罪は要求していないので、交渉成立。

「手紙届きました。絶縁撤回了解です。本日『ニュース23』に宮崎学さんが出ます」
とメール。
しかしこのメールをちゃんと見てくれるのか、不安だ。
念のため葉書でも書いた方がいいだろうか。

 それにしてもまあ、なんと面倒臭い母娘。恋人、T叔父に報告。
日記をハラハラしながら見ていた皆様にもご報告。
お騒がせしました。2度あることは3度ある。絶対またやると思います。

私は自分から「縁切りだ!」などとは口にしませんが、絶縁を避けよう、衝突を回避しようという気はありませんので、あの母のことですから、やるでしょう。
それまでの付き合いだと思って、強烈なキャラクターを観察し、私なりの親孝行をするのみです。

 他にも報告しなくてはいけない人多数。
そして次は、母と仲直りしたがっているT叔父のことをどう解決するか。
一件落着は遠い。ああ、ややこしや。

8月11日 『弥七』,『赤花』,『あの頃バー 下宿屋』,『トレトレ』,???

2006-08-15 02:37:38 | 抱茎亭日乗メモ
 『抱茎亭日乗』15万アクセス記念オフ会。
キリ番ゲットの読者Mさんはご招待、20時より外苑前の焼酎バー『弥七』にて。
……とBBSで当日案内したって反応ないだろうな、と思ったら着信アリ。

> Subject: 祝15万アクセス
>
> 今夜から16日まで大阪です。残念ながらイベント参加できませんが今後とも日記がんばって下さい。かげながら応援しております。

ありがとうございます!頑張ります!

 読者Mさんとは初顔合わせなので、お店は共通の友人松本美弥子さんがいる『弥七』にして、更にMさんと親しい人にも来てもらえれば話も弾むかと思い、関係各位に電話。

 21時ごろに駆けつけてくれたOさんは、松本さんとは親しいが、実はMさんとは面識がなく、あらら、と思った。
しかしそこはお二人とも立派なビジネスマン、野球や家族や仕事の話などで楽しく盛り上がる。

そして「今日は私のご招待」と言いながら、Mさんのあまりのピッチの速さに恐れをなし「すみません、上限設けていいですか?」とセコイことを言い出す私。
「いや、きっちり割勘でお願いします!」と言ってグイグイ行っちゃうMさん。

『弥七』は焼酎の品揃え豊富で美味いが、串揚げも小鉢も美味しい。
Mさんはもっぱら飲み、私は飲み、食べ、3人の中で一番串の数が多かったと思う。

お勘定は、なんだかとっても割引してくれたような驚きの金額。
「ではこれで」と2人分を出したら、1人分のお釣りが来た。
「いいのいいの、真理さんよりMさんの方がずっとお金あるんだから」
と松本さんも言うので「ご馳走様です!」
 
 Mさんと私は新宿へ移動。
ゴールデン街の沖縄酒場『赤花』。泡盛を頂く。
カウンターの中には、お客さんと憎まれ口を叩き合うお姉さん。
カウンターの端のドアから入って1杯飲んで、長いカウンターの向こう端のドアから出る。

 続いて『あの頃バー 下宿屋』。
ここもゴールデン街なのか?和風ダイニングのような雰囲気の店だった。
この店もすぐに出る。
別に気に入らないことがあったわけではなく、これがMさん流ハシゴの仕方なのだろう。

 次、サイケデリックなクラブのようなバー『トレトレ』。
6席ぐらいしかなくて、お店の外の階段まで人が溢れていた。
ここは若者、外国人率が高い感じ。

 Mさんがものすごい速さでお勘定をして店を出るので、慌ててついて行く私。
「店の事、日記に書いて下さいね」とMさん。
「ハイ」と言ってメモしながら歩く。
しかし、今日記を書く段になってメモを見ても
「トレトレshotbar出てやまたバックホーン」
と書いてあるように読めるものの、意味不明。

 私の記憶では、2階の店で、矢沢永吉がテーマの店に行った。
カウンターの中に並んだボトルには全てE.YAZAWAのボトルキープ・ラベルがかかっていて、モニターでは永ちゃんのライブが上映され、マスターはリーゼントスタイルだった。

「この店に永ちゃん来たことあります?」
「ないない!」
なんて会話をしたことは覚えている。

そしてMさんは「戻って来るから!」と言い残して、どこかへ行ってしまった。
暫く飲みながら待っていたが、戻っては来なかった。

「えーん、帰りますぅ。お勘定は?」
「Mさんが済まして行かれましたよ」
「へ?いつの間に?」

で、タクシーで帰った。

翌日はかなりの二日酔い。
Mさんの消息は気になるしお礼メールもしなくては、と思いつつ14日。
Mさんからメール。

> 8月11日(月) 弥七、赤花、???、Sさん
>
> 元某社Sさんと彼女のHPアクセス150,000番ゲット
> のお祝いで外苑前「弥七」
>
> 店に早めに着き、カウンター越しのMIYAKOさんと暫し近況報告会
> ビール2杯呑んだところで
> MIYAKOさん「Mさんて私と呑む時、終盤記憶ないですよね・・・ハハハ」
>
> 聞き捨てなら無い、心外だわ
>
> そんな夜になるとは、この時はまだ気付かず
>
> Sさん登場
> 派手な装いで、政治問題の論争でも吹っ掛けて来るのかと思いきや
> 可愛い人でビックリ!
> 緊張と楽しさで焼酎が進む進む
> MIYAKOさんからの「Mさんピッチ早すぎ・・・」
> の言葉も今の私には聞こえない
>
> Sさんと新宿に移動、沖縄料理「赤花」
> ここの女主、宮城さんをSさんに紹介したかったが
> 不在
> 残念!
>
> ここで記憶一時停止
>
> 気付いたら東京ドームの噴水横で、警備員に起こされる
> この場所で補導されるのが今宵の落ちなら洒落にならないと思い
> 後楽園駅まで移動、始発で帰る。
> 830から子供の歯科検診
> 意識朦朧
>
> Sさんとは、また逢える
> きっと、たぶん、ぜったい!!
>
> (桜井さんの日記風に書いてみました。アハハハ)

私の返信。

「ご無事でしたか!良かった。
お礼のメールが遅れて申し訳ありません。
翌日はかなり二日酔いで、なのにその後も飲み会続きで、
ずーっと脳みそアルコール漬け状態です。あははは。

すっごいいろいろなお店に連れてって頂きまして、ありがとうございます。
大変楽しゅうございました。ご馳走様でございました。

Mさんの方が先に日記書いてくれちゃって、ああ助かった!
なんちゃって。

しかし、何故東京ドームに???
じゃあ、頑張って私も当日の日記これから書きますね。」

ということで、漸くアップ。
M様、『弥七』マスター、松本さん、Oさん、メッセージをくださった皆様、本当にありがとうございました!

あ、M様、お店の名前見当つきましたら教えて下さい。
お手数おかけして申し訳ございません。

8月10日 藤原竜也同棲発覚!

2006-08-11 03:22:38 | 抱茎亭日乗メモ
 会社の熱烈藤原竜也ファンIさんに「藤原竜也の同棲相手って誰なんですか?」と聞いたら
「チンパンジー」
「へ?チンパンジーと同棲してるんですか?」
マイケル・ジャクソンかい!あれ?もしかして私?ばれたか?と思ったら、周りの人も噴き出している。
「あ、一般人って言ったんですね」
なんだ。Iさんが『FRIDAY』を見せてくれる。
「狙ってたの?」とIさん。
「まさか、そんな。キレイでいい人ならいいです。」
「そうよね。いい人ならね」
周りの人は「おかしな会話だね」と笑っている。

いや、藤原竜也がどういう女性と付き合っているかは大変重要な問題だ。
藤原竜也は日本の誇り、最重要若手演劇人なのだから
「留学なんか行かないで、私のそばにいて」とかなんとか言っちゃう女では困るのだ。
世界の藤原竜也の女として、藤原竜也をスキャンダラスな役者、いい男に育てて欲しい。

「キレイそうなチンパンジーですね」と言って『FRIDAY』をIさんの席に返しに行く。

 Iさんの隣のHさんが「あ、志茂田カゲキだ」と言う。
今日トイレでHさんに「夏休みは髪染めるんですか?」
と聞かれて髪色の話になり、美輪イエロー志茂田過激写真を送ったら

> ほんとあざやか……。
> しかしどこでこんな写真を!
> さすがです。

と、喜ばれた。
そうね、40年に一度のカーニバルもあるし、派手にやろうかなっと。

8月5日 映画『嫌われ松子の一生』

2006-08-06 20:42:48 | 抱茎亭日乗メモ
 母に絶縁され、友人には「説教に反論するなら縁を切る」と言われ、mixiマイミクさんはアクセス拒否、BBSは罵詈雑言のアラシ。
今の私にピッタリ?の映画『嫌われ松子の一生』を見る。

映画館で映画を見たのは2ヶ月ぶりぐらい。いやー、いい映画だった。
今年の邦画、ザ・ベストかも。

予告編では全く見る気がしなかった。
ポスターで、東京スカパラダイスオーケストラの谷中君が出てると知り、見なければいけないかな、とは思った。

こういう映像に凝ってる映画で、話がつまらないものはいっぱいあるし、知り合いが出てるからと見て、終わりまで見ることも、感想を言うのもつらい、ということもよくある。
そんなことやってる場合じゃない、と思っていた。

しかし、『嫌われ松子の一生』は周りの評判がものすごく良い。
映画をよく見ている、うるさ型(失礼)の人々の評価がとても高い。
そんなに言うんだったら、今回は自分の勘を疑い、見てみることにした。

 中谷美紀、頑張っていた。偉い。映像も音楽も良かった。
劇場では私一人笑った箇所いくつか。大変面白かった。
ソープランド支配人役の谷中君、怪しげで本当に素敵。
あの絡みのシルエットも彼なんだろうか?いいわあ。
その他出演者、全てはまってた。大変うまいキャスティングだ。

 あちこちで「縁を切る!」と言われている私も松子だなあと、泣いた泣いた。
松子は次々起こる不幸に「なんで?」「何でよー?!」と絶叫するが、見ている側には原因がよくわかる。
よくワイドショウでやってるゴミ屋敷の住人にも、いろんなドラマがあるのだろうと想像させてくれた。

高橋玄監督作品の常連俳優岡村洋一さんの感想は心に沁みる。

「だから、一度でも他人の傷口に塩をすり込んだ事のある、そこのあんた。
もう、松子の事を嘲笑うのは、やめてもらいたい。
不器用や不運の連続は、それほど悪い事か?
上から、偉そうな視線で人を見下すのはやめて欲しい。
誰だって、バカで不器用じゃないか。
我らは皆、“嫌われ松子”じゃないか。」

松子に起こるいろいろを「不幸」と人は言うけれど、私にはドラマチックな出来事と映る。
不幸には見えない。
中島義道の言葉も思い出す。
「どんな人生も不幸である。この『真実』を自覚し自分固有の不幸と向きあうほうが『よく生きる』ことになるのではないか」

 私は松子のように「なんで?なんでー?!」とは叫ばない。
「何故、縁を切ると脅かして、人を思い通りに動かしたいんだろう?」という疑問は持つが、黙って関係を切る人もいて、いろいろで面白いなあと思う。

松子は男に「神」だと言われる。そんな幸せなことってないと思う。私は松子に憧れる。
私もゴミ屋敷の孤独な住人にはなるかもしれないが、迷惑な親戚にはなれない。
甥も姪もいないから。

そしてあちこちで縁を切られる私を愛してくれる、私の恋人は一番面白くて素敵な変わり者。 
だから私は恋人のミューズをめざす。
少人数でも誰かが面白がってくれれば、そちらの道を必死で突き進む。

 最後に、気になった点。
大変面白い良い映画ではあったけど、繰り返される
「人の価値は、何をしてもらったかではなく、何をしてあげたかだよね」
というセリフ。
私は不同意。突詰めて考えると、おかしな言葉だ。

人の価値を決めるのは他人でしょ?
他人が、人に何かをしてあげる人を見て、「価値のある人だ」と思うとして、してもらった側の評価なくして価値など決められるのか?
自分の価値は自分で決めるのか?だとしたら「私は人にこれだけしてあげたから価値がある」ってものすごい傲慢なことになるけど、そういうことではないよな?
なのでこのセリフ自体、一瞬意味があるようで全くナンセンス。

8月3日 日本一醜い親への手紙

2006-08-06 03:11:55 | 抱茎亭日乗メモ
 7月31日に酔っ払って家に帰ったら、母から手紙が届いていた。

「今日わ
江戸川花火大会は如何でしたか。
歯の矯正、その後の身体の調子はどうでしょうか?」
とあり、江東区花火大会鑑賞クルージング(フランス料理)に
「よかったら参加して下さい。連絡を待っています」とのことだった。

江戸川花火大会?何のこと?と思ったが、それよりこの誘いと手紙にどう対応するべきか、と考えた。
この手紙はごく普通の親から子への手紙だが、母は先日私に絶縁状を寄越した。
そんなことは忘れてしまったのか?気が狂っているのか?

 8月1日、仕事から帰って、手紙をもう一度読んでみた。花火大会はいつ?
……今日じゃん!終わってんじゃん!
何を考えてんのかね。バカにしてんのか、と思ったら、郵便番号が間違ってるよ!
だから、消印は7月27日だが31日に着いたのだろう。もーう!

 そして、先日『なすび』の千秋さんと話した通り、「絶縁を取り消すなら話を聞く」という内容の手紙を書いてみた。

「31日に写真同封の手紙が届きました。
郵便番号が間違っていました。

私にはあなたの言動が理解できません。
私はあなたに絶縁されました。絶縁状も受け取りました。
絶縁した相手にあれこれ命令するなど、ありえません。

『絶縁』という厳しい言葉を私は非常に重く受け止めました。
これが初めてではありません。
前回も覚悟を持って、あなたの発した言葉を受け止めたのです。

前回はT叔父さんが仲裁してくれて、私は謝罪を受け入れました。
あれはなんだったんですか。ばかげた騒ぎをこれからも繰り返すのですか。

絶縁というのは、あなたも書いていますが、生きようが死のうが関知しないということです。
私はずっと仕事がなくて、仕事にやっと就けたと思ったら体を壊しました。
大変なときに『二度とお金を無心するな』とあなたに言われました。
友人が歯の治療代を割り引いてくれて、支払いの条件を出されてさあ治療を始めようというところで、あなたが出すと約束していた金額は一方的に反故にされました。

そしてあんな絶縁状を受け取って、誰がのこのこ出かけていきますか。

一度発した言葉は消すことができません。
私は今もあなたに絶縁された『元娘だった女』です。

絶縁を取り消す、撤回するというなら話は聞きます。
そうでなければ命令されたり誘ったりされても、私はわけがわからず混乱するばかりです。
周りの人を使って命令するのもやめていただきたい。みっともないから。

そして、絶縁して、復縁して、また会ったら絶縁して、などというあなたとT叔父さんがやっているようなくだらないことに、私は付き合う余裕がありません。

もう一度、あなたの絶縁状を読んで、自分の発した言葉がどんなものだったのか認識してください。
そして、考えが変わらないのなら取り消さなくても結構ですから、元娘はがんで死んだとでも思ってください。

強い娘に育ててくれて、どうもありがとうございました。
ご恩と仕打ち、一生忘れません。」

絶縁状を出したことを恐らく後悔し、私のことを心配している母に浴びせるにはあまりにも酷い内容かもしれない。
『日本一醜い親への手紙』は、直接出せないから本になった。
私はこの手紙を本当に母に読ませるのか?と自分のしていることが恐ろしくなる。

T叔父に相談。
「はっきり言ってやるのはいいんじゃないの」と言われる。

一晩考えた。投函してしまった。

恋人に「いじめて楽しんでない?」と言われる。
「いや、絶縁されたのは私の方だよ」
「そう?」
楽しくはない。でもやはりきつ過ぎたかな、と反省した。

言いたいことは言ってすっきりしたし、次があるなら態度を少し変えようと思った。
さて、母はどう出るか。ソフトランディングなるか?

7月31日 BBS考

2006-08-05 00:58:56 | 抱茎亭日乗メモ
 紀伊國屋書店のイベントで会った電脳キツネ目組組員に
MARIBAR BBS見ましたよ」と言われる。
『檸檬屋新宿』に向う道すがらお話。

 イベント終了後、宮崎学さんは帰って、『檸檬屋新宿』にて佐藤優さんと魚住昭さんを囲む打ち上げが始まった。
私は購入した本に後でサインを頂こうと思いつつ、別のテーブルで皆と飲んでいた。
宴が始まって間もなく「帰る!」という声。
「帰る、私は帰る」と言って、席を立とうとする佐藤さん。

「名前も名乗らずに、あなたは何ですか。失礼だ。私にはやることがあるんだ。あなたとそんな話をしている時間はない。そのためにここにいるんじゃない。帰る」
と佐藤さんは向かいの席に座っている男性に怒りを露わにしていた。
慌てるスタッフ、呆気に取られる住枝さん。「どしたの?」
立ち上がった佐藤さん、「酒飲んで、ふざけた人を相手に国家(国体と言ったかな?)の話などしない!」と言い捨て店を出る。

言われた人は座ったまま。追いかける人数人。
「あああ、サインもらいそびれた!しかし、外交の場でもあんなことあるのかな」と私。
「まさか」と隣の女性。
「裁判の直後だから相当テンション高い状態なんじゃないかな」と分析する人も。

佐藤さんを怒らせた人は、絡み酒で知られた人ではあるらしい。
だからこんなの事態はよくあることなのか、全く意に介していない様子。
その場には、佐藤さんと近くで直接お話ができると思って会費を払って参加した人がいっぱいいるのに、佐藤さんを帰してしまって、なんともないのだろうか。

私も意地が悪いので、その人とすれ違った時に「あ、佐藤さんを帰しちゃった人だ」と言ってしまう。
「へ?」という表情のその人。

 以上は前置き。そんなことがあって、またキツネ目組組員とBBSについて話す。
「書き込みをしてくれた人には全部レスをしないと」と言われる。
「してるよ。でもNANIOさんの相手するだけでも大変なんだから、挨拶もなく2ちゃんねるのコピペしてくる奴にかかずらってる場合じゃないの」と私。
「削除するなら掲示板をやるべきじゃない」
「それはおかしいよ。設定はそれぞれ好きなようにできるんだから」
「2ちゃんねらーでも来てくれた人はお客さんでしょ」
「お客さんじゃないよ!2ちゃんねるで好きなようにやってよ。私は相手にしない」
「そこをこう、うまく返さないと。それができないなら掲示板なんてやめるべき」
「返しません。やめません」
「いや、真理さんが、かっこよく切り返すのが見たいんだよ」と誰か。
「あら、そうなの」
「そう、切って捨ててほしくない。軽くいなしてほしいんだよ」

うーむ。しかし、冴島奈緒さんは「真理さんの場なのだから、変なのは削除するべきよ」と言った。

佐藤さんも、名乗りもせず絡んできた人を、その場の雰囲気を壊さないように適当にいなす、なんてことはしなかった。
「失礼だ、あなたの様な人とは話はしない!」に全面同意。ああ素敵だった。

というわけで、BBSについても、私の基本方針は変わらない。
それぞれがこうあるべきと思うBBSを具現して、好きなようにやればよいではないか。

7月30日 日記考

2006-08-04 02:48:41 | 抱茎亭日乗メモ
 MARIBAR BBSで私の日記を巡る言動に苦言を呈される。
反論は受け付けない
と言われる。

ご本人は聞きたくないだろうけれど、聞きたい人もいるだろうから、私も一方的に開陳。

ご心配はありがたいし、守ってやると言われて拒否はしないけど、結局守ることになってんのか?とは思う。

> あんなに言われっぱなしで、精神衛生上いいわけがない。

そりゃあ気分は良くないけど、私は痛くも痒くもない。
彼に言われる方がずっと応える。 彼も私を傷つけてる。

> なのに真理ちゃん、それにあおられるかのように、最近どんどんエキセ
> ントリックになりすぎてる感じがするのよ。

そう?昔からじゃない?
彼は「俺がいくら言っても理解してくれない」と言うけれど
彼が私を理解できないんじゃないのか。見るに耐えないんじゃないか。

もの書きとしてあるべき姿はご本人が実践すればいいことであって、
ああせいこうせい言われても、行きたい方向と違う方に向くことはできない。
責任を取るのは私だ。

彼の言葉は重く受け止めて考えてみた。
結論。基本方針は変わらない。大変申し訳ございません。

これで縁を切られるなら仕方あるまい。
決して「あらま」では済まないが、私の選択であり、彼の選択だ。