先日銀座のモンブランでケータイストラップを買った。
これは、ある男性への贈り物だ。大変重要な人なので奮発した。
購入時に応対してくれた男性店員は、このケータイストラップは銀座店オープン記念に製作した限定品でここでしか買えないものだと説明してくれた。
モンブランの万年筆といえばブルーブラックインク。
何色もあるケータイストラップの中でも、やはりここはモンブランカラーのブルーブラックに決めた。
モンブランは万年筆もカッコイイし、あの花のようなかわいいマークが好きだ。
このケータイストラップも大層気に入って購入。
プレゼントする時も「これはいいでしょう!」と自信満々だった。
そしたら、何日も経たずプレゼントした男性から「ストラップが外れてしまった」と言われた。
普通にケータイのストラップ穴に紐を通して、できた輪っかにアクセサリー部分をくぐらせて付けて、通常通り使って取れるかなあ? と不思議だったが、もう一度付け直して渡す。
その後数日で、今度は紐が切れたと言われる。
私も今まで何本もケータイストラップを使っている。
バッグの中をギューギュー引っ張ったりして、何年も経って、切れちゃった、という事はある。
しかし、そんなすぐに切れたことはない。
こんなに高いストラップを使ったこともない。
見せてもらったら、紐が切れたのではなく、金属部と紐の接着が取れてしまったようだった。
普通に使っていたと言うから、接着が甘かったのか?
こんなトラブル続きのものをプレゼントしてしまって、大変申し訳ない。
全くもってがっかりだよ、モンブラン! どうしてくれる! とクレーマークレーマー。
若いきれいな女性が対応。
ストラップを見せ、経緯を話したら「お修理ですと3週間程かかります」としれっと言う。
てめえ! 詫びの一言もないのかよ、とムカムカしてくる。
更にその女は「保証書がなければ修理は有料になりますので」と事務的に言う。
あのねえ、プレゼントしたものなんだよ! 買ってひと月も経たずに壊れてんだよ!
私は大恥掻いて、相手に手間掛けさせて、更に保証書探せってか?!
なけりゃ有料だと?
「こんなにすぐに壊れちゃって、修理ってどういうふうに直すの? 同じもので大丈夫なの?」
姉ちゃんに聞く。
「こちらでは修理の内容はわかりません」
このヤロー、ふざけるな! お前は役所の受付か!
「またすぐ壊れちゃったりしないでしょうね? どういう修理方法になるのか知りたいわ」
「確認してご連絡します」
「ふうん。これはこんなにすぐ壊れるものなの? これだけ? 他にも修理が出てるの?」
「今、他に1つ修理しています」
不良品じゃねえのかよ? 全品回収修理した方がいいんじゃないの?
壊れたケータイストラップをまじまじ見詰めて触っていた。
その間に姉ちゃんは預り証を記入しその紙にも手書きで
「受取時に保証書をご持参頂かない場合修理代は有料になります」と注を書き込みやがった!!!
このアマぁ……!
「この紙にあなたの名前は書いてある?」
「はい。書いてあります」
見ればわかるだろう、と言わんばかりの態度である。
普通は「はい。ワタクシ○○が承りました」と言うだろうが!!!!
店を出るときも機械の如く「ありがとうございました」。
結局ひと言も謝ってねえよ、モンブラン!
店を出て、すぐにカスタマーセンターに電話。
「たった今、ケータイストラップを修理に預けて店を出たんですが、対応の酷さにものすごい不快な思いをしたんですけど!」
と怒りをぶちまける。
平謝りの男性スタッフ。
一通り話をしたら少し気が落ち着いてきて「私も興奮してスミマセン」などと私が謝ってしまった。
「ご本人にも必ず注意して欲しいんですけど、こちらは商品を大変気に入って、贈った相手にも喜んでもらえると思って、モンブランというブランドを信頼して購入したんです。彼女にはそういう商品愛とか顧客に対する気持とか全く感じられませんでした。そんなものないのかもしれないけれど、あるかのように接して欲しいし、そうあるべきだと思いませんか?」
「はい。そうですね。必ず本人だけではなくスタッフ全員に話して徹底します」
「お願いします」
「誠に申し訳ございませんでした」
ということで電話を切る。
全くもう! 暫くしてカスタマーセンターの男性の言い分にも疑問が湧いてきた。
「保証書がなく、何年も前にどこで買ったのかもわからない製品をボロボロになって持ってきて修理して欲しいと仰るお客様もいて……。それで保証書をお持ち頂くようにお願いしているんです」
わからなくはない。それでただで直せ、という人もいるんだろう。
しかし、あのケータイストラップは銀座店開店記念の限定品なんだろう?
開店は昨年10月で、購入時期も店もわかるじゃないか! 下手な言い訳しやがって! と再び腹が立って仕方なかった。
あの女は、注意されてどう思うんだろうか。「うるせー客」ぐらいなもんか?
是非、修理受け取りの時に、見解を聞きたい。
この事件は、いろいろな人に話した。友人女性たちには
「その女は商品のことなんか、ろくに知らないのよ。外資のブランドにありがちだけど、フラッグシップのメインの売り場には、見栄えのいいきれいな女を置いときゃあいいだろうぐらいにしか思ってないんじゃない。本社に苦情した方がいいかもよ」
と言われた。
よぉし、と思ってネット検索していたら、こんな記事を見つけた。
http://ameblo.jp/love-montblanc/entry-10022836667.html
「銀座本店限定で7色各7本ということで販売していたのですから、限定でなくなったということはある意味で、消費者を裏切っているということですよね?」
ほう。ここにもモンブランをこよなく愛しつつ、ちょっぴりムカついているらしき人がいるのね。
7色7本の限定商品だったのか。何故7色かというと銀座7丁目だから、なんだとさ。
そのこだわりようは素敵だし、今回何十軒も探し回ったケータイストラップの中でデザインは一番だった。
それだけに、あのクレーム対応には驚きと怒りでいっぱい。
不二家かシンドラー・エレベータかぐらいの酷さだと思うが、食中毒もなく人も死なないのでどうってことないのかね?
どうなのよ?! モンブラン!
修理から戻って結局私の物となる。税込19,950円の可愛くて憎たらしいヤツ。