The collection of MARIBAR 

マリバール 文集・ギャラリー

8月22日 母とモンスター

2008-08-31 06:03:57 | 抱茎亭日乗メモ
 16日に突如鬱から躁転した母と目白『太古八』で私の誕生日祝い。
母の友人で、私の恩師Sさんがゲスト。

Aから連絡が来たけど会ってない、と母に言ったら「もう止めなさい、会わないほうがいい、無視しなさい」と酷く心配する。

Aを知るSさんに事の経緯を話していると「Sさんはそんな話は面白くないでしょう、もうAとBの話は止めなさい」と母。
いつも母は自分の話を「いいから最後まで黙って聞け!」と命令するくせに。

だからBと母は似ているんだよ! と思うが、言わない。

Sさんは、母とは違って穏やかで優しいがピシッとしている。数学教師だから?
「Aさん、可哀想ね。でもそれはなかなかできない経験ね」と言い「Bは慶應に訴えるって言ってるの?そんなことはできない」。
「いやー、でも何をされるかわからない。生きている世界が違うから恐ろしいじゃない」と母。
「何も怖くないよ、脅しの文句で馬鹿さ加減がわかったし」と私。

次回はSさんの知る寿司屋に行くことになり「誰か誘う?」とSさんが言ってくれたので「Aを呼びたい」と私。
母が目を丸くして「いやよ、私は会いたくない」。
じゃあ誰にしよう、と話している間に母が「私がAを呼ぶなと言った?」と言うので魂消る。
大丈夫か? 母。

母は、あれほど酷い事を言われてもなお「Bとは関わらないけど、Aは友達だから」と言う私に、「あんたも人がいいわね」と言う。
Aは私に「悪いことをした」と2回言った。
悪かったと謝り、「死にたい」と電話をかけてきた人に「あなたが一生メールもしない、会わないと言ったのだから、もう知らない」とは言えない。
それは「人でなし」だ。

私に絶縁状を送りつけた事がある母は、「撤回します」とは言ったが、謝ってはいない。
そんな母と援助交際で『太古八』にいる私は、本当に人がいい。

8月21日 ばれたか?

2008-08-30 03:53:04 | 抱茎亭日乗メモ
 友人Aは今日仕事の前に会いたいと言っていたのだが、私の仕事の都合もあるので、連絡を取り合おう、ということになっていた。

午後、Aの引越先住所のみのメールが来た。
なんで? 新しい部屋で会おうということか?
都心のワンルーム以外に、それまで住んでた部屋にあった家財道具のために某市に借りた一軒家の住所もあった。
今度そこに遊びにおいで、という意味か?

Aは昨日の電話で、ワンルームには洗濯機が無いので、週末は一軒家で洗濯をするのだと言っていた。
同じマンションの上の階に住んでいるBの部屋には洗濯機があるのに、Aには貸してくれないらしい。
日頃Bは「Aのものは私のもの。いいのよ、Aには私の家をあげるんだから」と言ってるくせに、洗濯機は使わせないのかよ!
毎週末そんな遠いところに洗濯しに行ってちゃ、デートもできないじゃん!
……なんて話をした。

「了解です。今日は仕事終わるの遅くなりそう。また時間見えたら連絡します。」

と返信したものの、その後Aとは連絡が取れなかった。
仕事が忙しいのかもしれない。

「今日は家に帰ることにしました。また今度。」

とメール。無反応。もしやBに私と会うことがばれて、止められているのか?
昨日の様子だと一刻も早く会った方がいいのだが、と思いつつAからの連絡を待つ。

8月20日 復活!

2008-08-29 06:47:35 | 抱茎亭日乗メモ
 21時で仕事終了。
この時間で間に合う映画『ジャージの二人』を見ようと、急いでいるところへケータイが鳴る。

モンスターAからだった。胸がギュッとなった。
5月21日、グジャグジャうるさいメールが来たので「以降反応しません」と決別して以来の連絡だった。

長期入院しているAのお母様に異変でもあったのかと思ったので、電話に出た。
「どした?」
「うん、Bに連絡するなって言われていたからずっと電話できなかったんだけど、気になっていたから」
「私も心配してたよ。元気なの?」
「今大変で」
「お母様はどした?元気?」
って、入院してる人に「元気?」はないよな、と思う。

「7月1日に亡くなった」
「あ……そう。そうだったの。大変だったね。今どうしてるの?」
と少し話す。
7月1日って、小倉の溝下さんと同じ日だったのか……。合掌。

映画の時間が迫っていたので、「後でかける」と言って電話を切った。
決別前の私だったら、映画よりAの話を聞いただろう。
でも、Aは「2度とメールはしない、一生会うつもりはない」と言った人間、いや、今や私にとってモンスターなのだ。

お母様の訃報連絡ではなかった。では何の用だ?
モンスターBに捨てられて困っているのか? 或いはまたBの伝言係か策略か?
言葉にはしなかったが、私の気持ちは思い切り警戒モードだった。

 『ジャージの二人』はどうでもいい映画だった。
そんな映画を見ている場合ではなかった!
いや、どんな素晴らしい映画でも、それよりAと会って話さなければならなかった。……と今は思う。

映画が終わって、こちらから連絡をするのはためらわれたが、「かける」と言ってしまったので電話をかけた。
出なかった。少しホッとした。まだAに対する蟠りがあった。

3時、

> いろんな話ししたいことがあるんだ。いま、凄い苦しい境地にいるんだ。

というメールが来た。

「明日の夜会って話そうよ。今電話もらってもいいけど。」

と返したら、電話がかかってきた。

私は「Bに捨てられて本当に困ったら連絡下さい」と言ってAと決裂したのだが、Bとは相変わらずの関係らしい。
Bに縛られて自由が無い、家が無い、家族がいない、したい仕事ができない、収入も少ない、結婚もできない、今の部屋には洗濯機もない。

あーあーあーあー、全部私が言った通りじゃないか。
「でも、AはBについて生きていく、って私に言ったよね。私にどうして欲しいの? 愚痴を聞いて欲しいならいくらでも聞くけどさ。このまま同じ事繰り返すの? Bと一緒にそんな生活続けてどんどん年取って……。Aちゃん! そんな事やってる場合か?」
「Bと離れたら、仕事も住むところも人間関係も失うよ。もうどうしていいかわからない」
「Bは1年前に現れて、もともといなかったんだから、元に戻るだけじゃん。家なんて無くったって、居場所があればいいじゃん。なんとかなるよ、助けてくれる人はいるよ、頑張ろう」

間もなく朝になる。「朝になるとBから電話がかかってくる。寝なくちゃ」と怯えるA。
朝から深夜までBにガミガミぎゃあぎゃあやられているのだろう。
どんなに生活が苦しくても、あんなのと一緒にいるよりはましだと私は思うのだが。

「もう死んじゃいたい。死にたい死にたいってずーっと考えてる」とA。
「死んだらダメだよ! Aが死んだら、Bに殺されたと思うからね! 明日会おう。会って、考えよう」と私。

Aは「真理ちゃんには悪いことしたと思っている」と2回言った。
手紙を読んだ後のメールは、全部Bが書かせたんでしょう? Aに理解してもらえなかったとがっかりしたけど、私の気持ちは伝わってたんだよね?」
「伝わってた。だけどBに言われて……」

全く、小学生じゃないんだから止められたって連絡ぐらいできるだろう! とは思うが、もういい。
「電話くれて良かった、ありがとう。仲直りできて嬉しいよ。じゃあ明日」と言って、最後に「Bにばれないようにしないとね!」と話して 電話を切る。

ケータイを見たら電話の直前の時間にAから

> Bにばれないようにしないと。もう、自由がないし、逃げたいなって。明日(略:Aの仕事)だから、いくまえにあえる?これもBにばれないようになんだけど。

とメールが来てて、同じこと考えてた、と笑う。

さーて、Aはどうしたらいいか? どうやってBの元を離れるか、金は? 家は? どうする? 相談できる人はいるか? あれこれ考えて、眠れない。

5月24日 イタチョコ浄瑠璃「鵺の首」

2008-08-17 05:23:38 | 抱茎亭日乗メモ
 友人が出演すると言うので「イタチョコ浄瑠璃」というものを見に行く。
『駒沢美粧』で2度のブリーチ、染めてカットして、とやってたら開演時間に遅刻してしまった。

「イタチョコ浄瑠璃」とは、バンドでやる人形浄瑠璃だった。
会場の「アコースティックアート」は劇場とかライブハウスというよりカフェのような感じ。

友人の青木太夫は黒くてレース(って言わないか)の帽子を被ってドラムを叩いていた。

> あれは黒子用の頭巾です。あれ被っている以上は、私(楽士)はお客からは見えないお約束なので、ちょっと気が楽。

と後で教えてくれた青木さん。似合っていた。

人形はコワキモカワイイ妖怪風。
衣装がどうなってて人間の手が人形の中でどのように動いているのか、とても気になる。

途中からだったので「鵺の首」の物語はよくわからなかったものの、それぞれのキャラもバランスよく、趣向を凝らしていて実験的で緊張感ありながら昔話的安心感もあり、面白かった。

浄瑠璃終了後の、インド人のダーさんも良かった。
TBS「あらびき団」に出たらいけるのでは?!と思ってダーさん(瀧下涼さん)と話す。

青木太夫はニコニコと、ビールをご馳走してくれた。
楽しゅうございました! ご馳走様でした。

 好評につき8月28~31日に次回公演があるらしい。

チラシはこちら。

詳細はこちら。

5月24日 駒沢美粧

2008-08-12 01:38:51 | 抱茎亭日乗メモ
 5月29日の同窓会に向けて校旗の「ブル・レッド&ブルー」にして、と斉藤さんにお願い。

まずは脱色。青が黄色くならないように、一度紫に染めてから、赤と青を入れることになる。

出来上がりは紫&ピンク、という感じ。
なんだか焼き物みたい。釜を開けるまでわからない。
意図したのとは違ったけれど、きれいな仕上がりに満足。


これまでの髪型いろいろヘアカタログはこちら

5月23日 デート,宮崎学著『ヤクザと日本』

2008-08-07 03:07:04 | 抱茎亭日乗メモ
 やっとデート。話したいこといろいろ。

 ご馳走してもらって文句を言うのは良くないけど、今日のディナーは参った。
恋人のアレンジが問題なのではない。

200gのオージービーフステーキより、良い肉をちょっとの方が有難い年頃なもので。
多分「うへぇ」という顔をしていたと思う。
お店の人が「いかがですか」と感想を聞いてくれたので「女性には量が多いですね」。「美味しくないです」とは、いくら私でも言えない。

前菜、サラダも味がヘビィでこれは若いビジネスマンのためのコースなのかと思ったが、そういう意図ではないらしい。

デザートもチーズを使っていたので、変えてもらう。

悔しいから頑張って食べる。お腹いっぱい! 翌日体重1.7kg増。

 宮崎学著『ヤクザと日本』やっと読了。
この本は『近代ヤクザ肯定論』の理論編であり、より難しいけど売れている、と聞いた。
やはり新書の方が手に取りやすいのかな。
渾身の2冊、お疲れ様でした!と本に手を合わせたくなる。