早朝母が「事件なの!事件!」と電話をかけて来たが内容言わず。
夜になって電話したら、今頃なんだと怒った様子で「私は刺されて死にます」と言う。
「警察呼んだ?」
「来てくれないのよ!」
「どこを刺されたの?」
「心を刺された!」
「誰に?」
「知らない子供に」
とわけのわからない事を言う。
昨夜小学生3、4年生の白いハロウィーンの格好をした子供がピンポンをして「開けてくれ、泊めてくれ、部屋を予約した」と言ったと。
警察を呼んだのに家がわからなかったので来なかったらしい。
母は、もの凄く怒って「経緯を全部書いた。宮崎学さんに相談したい!警察庁長官に訴える!」と息巻いていた。
近所の小学校にも今日出かけて問い合わせたら「該当する児童はいない」と言われたと。
昨日の今日でわかるのか?
それで私に怖いから今から新座に来てくれと言う。
「またその子供が来たら警察にその場で電話しろ」と私が言ったら「だからケーサツは来てくれないのよ!何言ってんの!」と矛先が私に向いたので「じゃあ私も行かない」と言って電話を切ってしまった。
なんだ、これは?気が狂ったのかしらん?私を呼び出すための狂言?
本当の話?なら私もわざわざ刺されに行きたくないのだが。
どうしようかと考えていたら、前にテレビの『たけしの本当は怖い家庭の医学』で見た、子供がいる!と幻覚が現れた女性の症例を思い出した。
最近実態がわかって来て増えている認知症の一種だった。
お母様が認知症で苦労している友人に電話して聞いてみた。
早めに病院に行った方がいいと言われる。
とりあえず、今日は静かになったので駆け付けるのは止めておく。
ネットで調べてみた。
「第3の認知症・レビー小体型認知症」
おお、レビー小体認知症。うーむ、どうやらこれっぽい!
幻視幻聴が現れるのが特徴で、かなりリアルに見えるらしい。記憶はしっかりしているケースもあるという。
母がなるなら凶暴な人格になったりするピック病かと思っていた。こちらはNHK『福祉ネットワーク』で見た。
「シリーズ 認知症をみつめる
第3回 手探りで始まった“ピック病”のケア」
衝撃的な内容ではあったが希望がないわけではない。
とりあえず今回の場合、行くべきはケーサツより病院だろう。しかし、あの母が素直に行くだろうか?
恋人は、認知症というより、夏の疲れが出たのでは?と言う。ハイ状態の揺り戻しだろうと。
母は、私が退院した後、突如引きこもりの鬱から躁になって、ぶっ飛ばしていたからなあ。
さて、どうなる事やら?