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マリバール 文集・ギャラリー

5月28日 映画『光州5・18』,おまた

2008-09-29 06:21:55 | 抱茎亭日乗メモ
 映画『光州5・18』を見る。光州事件についてはなんの知識も無かった。
『シルミド』に次ぐ衝撃だった。

劇場が嗚咽に包まれる。目が腫れ上がった。

こうした国家や歴史のタブーが映画化されるのも政権交代があるからで、エンタテインメントとして大ヒットする事に若い世代や国民の逞しさを感じる。

 『おまた』で日本酒。
「五凛 純米大吟醸生(石川)」、「雅山流 彩月 純米吟醸(山形)」、「白瀑 山本 純米吟醸(秋田)」。

演歌歌手さんと、都はるみのパートナーで4月に自殺した中村一好氏の話。
歌手さんはかなりショックを受けたようで、私も泣きながら話を聞く。

中村氏自殺のニュースは4月8日、友人Aの部屋のテレビで見た。
「結婚してなかったんだ……。可哀想」とAが呟いたのを覚えている。

 少し前から唇の端が切れて、リップクリームを塗っても治らない。
これって口唇ヘルペス? 再発?
でも水ぶくれができた覚えはないから、口唇ヘルペスとは違うのか?

5月27日 なす爺さんの感想

2008-09-27 07:32:38 | 抱茎亭日乗メモ
 なす爺さんが、私のAへの手紙を読んだ感想メールをくれる。有難い。

> まりさんの真摯な友達への気持ちと真理さんの考え方が
> 伺えるいい手紙でした。
> これを理解できなくて
>  Aさんは 真理さんに対して なんで こんなにも攻撃的になってしまったのか。
>
>  Bに取り込まれてしまっていることが大元の原因であり全てなんだろうけど。
> なんで彼女が Bなんかに取り込まれ 貢いでしまっているのか。
> それを解明しないと 彼女とのコミュニケーションが成り立たないでしょうね。
>
>  小生が思うに 彼女は母も入院でひとりぽっちになってしまい。過去の育ちも
> 自立心のないい環境で 頼れるものがなくては生きていけないことへの洞察が
> まったくないままにに現在に至ってしまったのでしょう。
> 救いの神がBだったのでしょう。周囲に誰もいなかったのでしょう。
> 真理さんには 自覚があり けんかしつつも対等相手の母上がいる。
> 宮崎氏をはじめ 客観的に自分を見つめつつ 相談できる友人も相当いる。
> 自分を笑い飛ばす力量もある。
> それらがAにはまったく ないと思われます。だからAは真理さんが 羨ましく
> 嫉ましく 自分と似ていないことに反発し 謝れなんてバカを云うのだと思う。
> Aの 自立心のなさ 孤独さに同調しないいと コミュニケーションはなりたたないでしょうね。
> Bはそれを感覚的に見抜いて Aを我が物にしているのでしょう。

私の返信。

「感想&分析ありがとうございました。
さすが、深いですね。
(略)
Aはまったく無意識なんでしょうね。
自己分析はしていないか、していてもピントがずれまくっている。」

「同調かあ。理解できないわけではないけど、『そうよね!私も同じよ!』とは言えないもんなあ。
『Bに捨てられない方法』でも一緒に考えてあげればいいのかしらん。
いや、違いますよね。うーーむ。」

5月26日 銀座田中塾,afuune

2008-09-27 06:22:51 | 抱茎亭日乗メモ
 田中康夫ちゃんが田中良紹氏の政治コラムを「秀逸なる論考」と言っているので読んでみたら、ナルホド面白かった。
分析がテレビや新聞の「大方の見方」とは異なるし、冷静で深い。 

良紹氏が「銀座田中塾」を開くとのことで、直に話を聞いてみた。
今回は「はじめに」的お話。
自己紹介と塾の目的、あとはだいたいコラム「国会探検」に書かれている内容だった。

会場の銀座モリギャラリーは満席。
聴衆は「汚い政治など求めない」大変真面目で善良な人たち。
宮崎学さんのイベントとは雰囲気がちょっと違う。

休憩後はビールとおつまみで雑談になる。

良紹氏によれば、今の政治状況は幕末に似ているとのこと。
江戸幕府と朝廷と、どちらが権力持っているのか、現代は自民党か民主党? 或いは官僚? みたいな。
官僚を潰すのではなく、国民とメディアが議会制民主主義を理解し、政治がもっと力をつけた方が良い、と良紹さん。

私の質問。
「今の状況が幕末と似ているなら、明治維新が結局権力の奪い合いでしかなかったように、政治が官僚に負けない力を付けても権力が移動するだけなのでは?」

良紹氏の回答。
「80年代後半から天下りが官僚の仕事になった。国会議員は国民の方を向いている。選挙もあるし。」

ナルホド。良紹氏は吉田松陰の松下村塾的なものを目指しているのかな?
大変興味深かったので、次回も参加しよう。

 終了後ビルを出たら道がわからなくなって、迷いつつ『afuune』にたどり着く。
T君と本の話など。

5月25日 映画『スウィニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』

2008-09-26 01:56:07 | 抱茎亭日乗メモ
 映画『スウィニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』を見る。
ジョニー・デップ×ティム・バートンは『シザーハンズ』は大好きだが『チャーリーとチョコレート工場』は興味が無かった。
ジョニー・デップは好きな俳優だけど『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは見たいと思わなかった。

『スウィニー・トッド』も公開時にはまったく引っ掛からなかったのだが、ジョニー・デップが初めて歌っているとか。
それは一度見ておかなくてはと思った。

やっぱり好きじゃなかった。音楽はいい。歌もよかった。

パイ屋があまりに汚くて気持ち悪かった。
『パフューム ある人殺しの物語』のパリの街も相当汚くて臭そうで吐きそうだったが、同じぐらい不快で参った。
猟奇的映画の見せ方としては成功なのかもしれないが。

そのくせ血の色は絵の具のようで、歌舞伎的。ミュージカルだからいいのか?

話もあだ討ちもので歌舞伎的だと思った。
それはいいけど、いろいろな賞を獲るほどの作品なのか? と疑問だった。

9月7日 週刊新潮,映画『闇の子供たち』

2008-09-24 17:19:27 | 抱茎亭日乗メモ
 ブログのコメントに「今すぐ週刊新潮を見て下さい」とあり、驚く。
9月1日にB友人から「真理さんが週刊新潮にAのネタを売り込んでいる、とBが言っている」と聞いた。
全く馬鹿げたモンスターBの妄想だが、具体的な誌名が出るのは何故? と思った。

本当に記事が載っているのか?
PARCOブックセンターに1冊だけ残っていた週刊新潮をチェック。

これだったのか!

どこまで事実かわからない、1ページにまとめられたAの人生。
Bにはなんの不利益も無い内容。

記事は、Aが某を相手にやってた「金返せ」裁判については触れていない。
相続人なしだから原告死亡で某は借金チャラになって、ああ良かった死んでくれて、ってことかよ。
本当に浮かばれない。

全く、よってたかってAを食い物にしやがって!
恐ろしい世界で溜息が出る。

 映画『闇の子供たち』を見る。
いい映画だった。社会問題告発系の映画をこのキャストでやるのが良い。

しかし、比べてもしょうがないけど、売られてエイズになってゴミ袋に入れられて捨てられても地べたを這って生きようとするタイの子供と、多くのものを持っているのに「家族がいない、家が無い、自由が無い」と将来を悲観して自ら死んでしまったA。

Aは死ななければならない程の絶望的な闇など抱えていなかった筈なのにと、こちらも深い溜息が出る。

9月1日 妄想モンスター,映画『セックス・アンド・ザ・シティ』

2008-09-19 05:43:02 | 抱茎亭日乗メモ
 モンスターBの友人で、Aと死の前日に会ったと言う男性から電話がかかって来る。
Bが、私がAの死をネタに週刊誌に売り込みをしてると騒いでいるらしい。

なんじゃそりゃ。呆れ返って絶句。全くどこまでも歪んだ醜い心の持ち主だ。

B友人さんは「それは止めてね」と言う。
私がそういう事をする人間だとこの人も思っているのだ。
それは別に良い。私だってこの人が実はどういう人なのか、よく知らない。
Aのことを心配してくれていたのは知っているが、所詮Bのお客さんで友人である。

Bの妄想話を真に受けてなのか、Bに命令されたのか「私とAが男女の関係にあったとか、Aはヤクザと付き合いがあったとか、真理さんが書こうとしてる、とBが言ってたけど、嘘を書かないで下さい」等と言う。

バカバカしいので「記事をお楽しみに、と伝えて下さい」と言ってやる。
「いやいや、そんな事言ったら大変な事になる」
「でも、私を訴えるとか警察に行くとか騒いでいたのはBですよ。むしろBが売り込んでんじゃないですか? 私はそんな事しませんから」
と言って、Aの事など雑談をして電話を切る。

またかかってくる。
「Bが何回も電話をかけてきて、ずーっと真理さんの悪口をすごい勢いで言うんですよ。『あの女が週刊新潮にあなたとAの事を滅茶苦茶に書くのよ!』って……」
この方も夜勤明けにBにぎゃあぎゃあ言われて相当参っているらしく、気の毒になってくる。
「ああ、想像できます。Aにもそうやって私の事を言っていたんでしょう。そんなのを365日朝から深夜まで聞かされて! 死にたくもなりますよ!」
涙が出る。

「変な事言って嫌な思いさせてごめんなさい」とB友人さんは謝った。
「いいえ、知らないでいるより良かったです」

「AとBは割れ鍋と綴じ蓋ですね」とこの人は言った。
「BはAのために積立貯金もしてくれていたのに。AはBに恩を仇で返した」とも。

やはりこの人は絶対Bを悪くは言わない。私とは全く考え方が違う。
「積立貯金なんかより、その分給料をくれって話ですよ。積立貯金はAが自分ですればいい事です。Bは、迷惑ならAが離れて生きて行けるようにすればよかったのに、Aを罵倒しながらBに縛り付けていた。自立できないようにして利用した。AもBに頼り切って自立しようとしなかったけど、できないとBに思い込まされていた」
AはBの恩返しの強要から逃げたのだと、私は思う。

Aの遺書めいたものが最近見つかったという。
最後のメールで私に住所を知らせてきたのは、やはり私に発見して欲しかったのだろうか。

Bは、Aが死んだのは自分のせいじゃないと思いたいから私を責めたい。
私はBを相手にしない。
だからBはこの男性を、怒りや悲しみや不安をぶつける相手として、私に伝える役として利用してるのだろうか。
「これはBの友人的立場で解釈をすれば、ってことで、私は今後もBと一切関わるつもりはありません。今後もぎゃあぎゃあ言ってくると思いますよ。電話がかかってきても出なければいいんじゃないですか? 本当にお疲れ様です」
と言って電話を切る。

 仕事中だが、すっかりやる気を失い、映画を見て帰る。

『セックス・アンド・ザ・シティ』を見た。なかなか愉快だった。
女体盛りのサマンサが履いているサンダルが、私とお揃いで笑った。

お洒落でゴージャスな場面ではなく、女体盛りのシーンで登場するのがまた良い。



劇場はカップルもいたが女同士が多かった。

Aとの話題は、いつもファッションと恋話だった。政治経済社会を語るなど一切無し。
私たちだって、キャリーたちのように「いろいろ大変なこともあるけど、恋してお洒落して美味しいもの食べて、楽しくやろう!」と思っていたのに、と切なくなる。

「結婚結婚」と言い続けたA。一度も結婚せず逝ってしまうなんて!
こんな事になるなら、誰でもなんでもいいから結婚しちゃえば良かったのに。

私は自分が結婚するつもりが無いから人の披露宴も行かない主義なのだが、Aの結婚披露宴は見てみたい、と思っていた。
本当に残念だよ、A!

 恋人と電話。
Aのくれた住所を訪ねてみたい、と言ったら「Bと全面対決するつもりが無いなら行かない方がいい」と言われる。
いや、そんなつもりは全く無し!
でもAの最後のメッセージだ。行くべきじゃないだろうか。

8月30日 デート,追求すべき事?

2008-09-14 10:12:05 | 抱茎亭日乗メモ
 デート。会えなかった間の話、Aの話。
私がこの間ずーっと考えていた事を聞いてみた。
「友達に『死にたい』って言われたら、どうする?」
「死ねば」

私もかつてそう言った事がある。
「死んでもいいよ、死んでも大好きだよ」と言った友達とは決裂、彼女は元気で生きている。
「死んじゃダメ!」と言ったAとは仲直りしたけど、彼女は死んでしまった。
あーあ! 全く無力だ。

「わかった! でもちょっと待って。最後に会ってからにしようよ」って言ったらAは待ってくれただろうか?
私が何を言おうと、もう決めていたのかな。寂しいなあ。悲しくて堪らない。

『なすび』の千秋さんは、Aの真実を追求せよと言う。

> 嘘八百でなくとも 人格障害の阿呆な美女と友情をもった
真理さんは これからの人生を元気に頑張って楽しむ上からも
探求してもらいたいものです。

「私が知りたいのは、最後に何を食べたのかとか、どんな死に方だったのかとか。怖くなかったのかなあ?
生活がどうだったかより、気持ち、本音を知りたいです。

最後の電話で『B、好きなの?』と聞いたら『好きなところもある』と言ってたけど『クソババア!死んでやる!』とか遺書にあったりしたらいいのになあ。
そんな人だったら死なないか。ふえーん。」

>嘘つけない弱気のAだとしても、長年の友人を信じず Bを信じたのは
彼女にも打算があったからて゜しょう。 投資というのは 見返りをもとめるもので
それのないものを知らない 体験していない ことの阿呆さなのです。
言葉よりも 生活の実態が真実なのだと私は思うのですよ。

「私の目の前にいたAはBに罵倒されていたし、こき使われていたし、怯えていた。
Bは『A親子の面倒を見て苦しめられた、大変だった、恩返しをしてもらわなきゃ』とずーっと言ってました。
それが実態です。

打算があったのはよくわかります。
でも生活の実態がどこまでどうだったか細かい事は別にどうでもいいような気がしますけどね。
吹聴していることと実態のギャップがあったとしたら、それに対する気持ち、解釈、本音がどうだったのかは知りたいけど。

例えば、派手にしてたけど借金だらけだったとか、質素にしてたけどものすごい貯めこんでたとか、実は整形美人だったとか、仮面夫婦だったとか、華麗なる一族がドロドロだったとかって、『そうだったのか、ふーん』て話じゃないですか?

> 本音なんて コロコロ変わるのがAさんでしょう。

「そりゃそうだ。誰でもそうだ。私が知りたいのは死の直前のAの気持ち。
『死にたい死にたい言う人は実は生きたいんだ』とか『ただすぅーっと死に吸い寄せられる』とか、聞くじゃないですか。
Aはどうだったんだろう?って考えてもしょうがないことがとても気になるんです。
インタビューしたい!『何考えてたの?』、『死んで解放された?』って。

> (略)を無理矢理買わせるのを 何故見せられたのか 見せるのか不思議て゜すよ。
それを黙ってというか 反対もしない黙認で 見ていた真理さんは Bにとっては
共犯仲間にしたかったのかもしれませんよ。

「いや、Bが『あんたには1億円あげるのよ!そんなにグダグダ言うなら買うの止めなさい!』と怒鳴るから、『そうだそうだ、止めたほうがいい!』とか言いましたよ。
でもその時は、Bが(略)を買ってくれるんだと思っていたのです。
Aは(略:経費いろいろ)が、とか維持費の事をグジュグジュ言っていたので。
(略)
まさに、(略:某県にあるBの持ち家)に連れて行かれたのは、とりこみ作戦だったと思っています。
他にもBにはいろいろ誘われたし、あーせいこーせい言われました。
私は殆ど従わなかったし、反抗的な態度だったので批判されました。
Aを食い物にするために、私は邪魔な存在だったのだと思います。

Aは私もB信者になって欲しかったんだと思いますよ。
私にBはすごいんだ、と思わせたかったし、Bには私を信者にさせて忠誠を示したかった。
だから『謝れ謝れ』って言い続けたのでしょう。
つまらない話!本人は必死でしょうが。全く、なんという人生!!」

8月29日 映画『ダークナイト』,不可解な事

2008-09-13 01:07:27 | 抱茎亭日乗メモ
 ハリウッド娯楽大作は好きじゃない。
中でもスーパーマンとかスパイダーマンとかバットマンとか、アメコミヒーローものにはまるで興味がなく、お金をもらっても見たくない、と思っていた。
『ダークナイト』は正義の味方が悪に負ける、と聞いた。
子供向けのヒーローものではないと。

高橋玄さんも「今年のベスト」と言っているので見てみた。
キャラクターについてもこれまでの話も何も知らないので、ついていこうと必死だったが、寝てしまう。
やはり体質に合わないのだろうか。

頑張って見るうちにピエロみたいな口裂け女みたいなメイクのジョーカーが、Bに見えて来る。
あ、いや、Bのような通俗的な小悪党と、金も動機もいらない究極の大悪党ジョーカーとでは比べ物にならないか。
ジョーカーに申し訳ないね。
「あなたは酷い人です」「私は真面目にコツコツやってきた」と言ってるお前がAを殺したんだよ!というところは、正義面して悪に陥るトゥーフェイスのようでもあり。

 「Aの強迫神経症と解離性人格障害に振り回された」と言う人からメール。
この人が19日にAに会った時、AはBに貢がされていたというのは嘘だったと懺悔したと言う。
この人が「本気ならまりちゃんにも今この場で一言謝ったら」とAを諭し、Aが私に電話をかけていたと。

不可解である。

私は19日にAから電話をもらっていない。
私が「Aと会う約束をしていたのに連絡が取れない。Aの身に何かあったのでは?」と困って問い合わせを入れた時、この方が教えてくれたのは「Aとは18日か19日に電話で話して、お母様が亡くなったことで落ち込んでいた」事だけ。

私が弁護士に相談した事を知らせて、暫くして「Aさんは亡くなられました」「Bの店とAの名誉のため伏せていた」と言った。

事情はあるにせよ、私が必死でAを探している時には何も知らない振りをしていた。
そして今になって、自分が促したことによって、Aは私に電話をかけた、と言う。

この人は、Aに虚言癖があったと言った。
Bに金を毟りとられていた、というのは人の気を引くためのAの嘘だったと。

しかし、大変失礼な発言ではあるが、嘘ではないにしても「不可解な事」を言っているのは、Aではなくてこの人の方だ。

嘘つきな人というのは、小さなどうでもいい嘘を言う。
そういう人は子供の時から「嘘ばっかり!」だ。
私はAに対してそう思ったことは、一度もない。
Aは相手によって言う事が違うとか、いろんな顔を使い分けるとか、そんな事ができる器用な人ではない。
私は金額が正確かどうかはわからないが結構細かくお金の話を聞いていた。
Bのやり方、Aの考え方に疑問を感じる事はあっても、言ってる事実関係に矛盾を感じたことは一度もない。

そういう反発を感じながらも、お礼メール。
どんなことであれ、Aの最後の様子を教えてくれるのは有難い。
聞きたい事はたくさんある。

「私に新住所を知らせて来たのも、部屋に来て欲しかったのかなあ。私に発見して欲しかったのかなあ。第一発見者はBだったんですよね?
そんなに日記を綴っていたのに本当に遺書はなかったのかしら。
日記はいつが最後だったんだろう?
(略)が話してもいいと思う時期になったら、いろいろ教えて下さい。
Bは(略)日記を何故私に読ませたいのか、自分は悪くないと言いたいだけのような気がします。」

「最後って何食べたのかなあ。私は21日会ったらご飯ご馳走しようと思っていたんです。決裂前に(略)に連れて行ってくれたお礼にって約束してたから。
(略:Aが亡くなった場所)私は行くこと出来ないですね。
でも、訪ねてみようかな。外から見るだけでもいいから。お墓に行くよりAを感じられそうです。

そして、他意はないのだろうが

> 言ってくだされば建物にまで案内します。警察が出入りするとこを見ていたひとがいるらしく、噂になりかけたのでさりげなく見ましょう。

> 特に(略)の人間に気づかれないよう

というメールにまた引っ掛かる。
別に私は近所に聞き込みに行くわけではない! 静かにAを偲びたいだけなのに、さりげなくしろ気付かれないようにって、一緒に行ってくれるのは、騒ぎになるのを警戒してるって事かい!

まさかまさか、Aがお荷物になったBとこの人がグルになって……?
ってサスペンス劇場じゃないんだから。
Aを亡くしたショックで被害妄想気味なのかもしれない。

こんな不自然さを感じるのも短いメールのやり取りだからだろう。
やはり、会って話を聞きたいと思う。

8月28日 『Blen blen blen』,恐れていた事

2008-09-11 07:22:30 | 抱茎亭日乗メモ
 雑誌編集部の仕事で東銀座。終わって機械カタログの仕事で神楽坂。22:30過ぎまで。
Aの事で泣き続けて目が腫れる。

 飲まずにいられない気分で渋谷。
『MILLIBAR』とどちらにするか迷って、雨なのでマークシティを抜けて行ける『Blen blen blen』へ。

「映画帰りじゃない日のこの時間は珍しいですね」と豪君。
「今日はメロウな気分で。あれ? 違うか、メランコリックか?」
一頻り「メロウ」について豪君とカウンターのお客さんたちと話す。

「で、なんでそんな気分なんですか?」と聞かれて、モンスターBにやられたAの話。
途中で女の子が「死んじゃったんですか?」
「死んじゃったの」と私。
「え?! まじで?!」と驚く豪君。
女の子が私の頭を撫でて慰めてくれる。

「それ犯罪ですよ! 宮崎(学)さんとか、誰かに調べて欲しいなあ」の声あり。
そんな臭いがしないわけではないと私も思う。
しかしケーサツは「自殺」とした。らしい。

豪君も「自分を責めたら駄目ですよ」と言ってくれる。
私のせいだ、と責める事はないが、途轍もない敗北感と無力感に襲わている。
自分がシュルシュルシュルーーーと小さくなって、暗闇に吸い込まれて行くような、或いは真っ暗な空間に一人取り残されているような、感覚。

 終電。台風かと思うくらい酷い雨の中びしょ濡れになって帰宅。

A・B問題浮上からこれまでのブログを改めて全部読んでみた。

4月12日のブログを見て「ああ、そうだった!」と悔しさ百倍になる。

この時、私は書いていたのだ。

「私が最も恐れるのは、Bがいなかったら自殺してた、と言うAが、Bに(精神的に追い詰められて)殺されてしまうのではないかということ。」

バカバカバカ!
8月20日に電話をもらった時、Aへの警戒心を完全には解けなかった私。
Aの事より、自分がまた不快な思いをさせられるのでは、という考えの方が勝っていた。
だから話を後にして映画を見た。
会おう、とは言ったものの「明日仕事が終わってから」などと悠長な反応になってしまった。
Aは「逃げたい、死にたい」と言っていたのに!!!! 鈍すぎる!

取り返しのつかない、人生最大の失敗だ。

8月28日 Aの闇

2008-09-07 07:45:21 | 抱茎亭日乗メモ
 Aの事を相談していた人たちとのやり取りが続く。
「遺書があるのでは? Aに法定相続人はいるのか?」と聞かれる。

友人弁護士に聞いてみる。

「親がいない独身一人っ子の法定相続人て誰になるんですか?

死因や死にいたる経緯やお骨のことをBのいいようにやられるのを防げるのは法定相続人だけですよね?

いない場合はもろもろ手続き含めA親子のものは全てBのもの、ってことになっちゃうのかな?
地獄まで持ってけ!と思いますが、Aが悪者にされて、かわいそう過ぎる。」

> 相続っていうのは財産の問題ですから, 死因や死に至る経緯っていうのは関係ないです。
> 相続は子,直系尊属,兄弟姉妹,配偶者,に発生するので,Aさんの場合相続人はなしということになります。
> その場合相続財産は国庫に帰属します。

私も母が亡くなったら、Aと同じ境遇になる。

 『なすび』の千秋さんは、昨日のB友人の「見解も一理あるように思います」と言う。

> 洗濯器も使わせないBの言動がAの言う通りなのかどうか。
> 真理さんには辛いだろうが Aの裏も冷酷に診ないと大人にはなれないよ。

確かにAはいろいろあり過ぎて精神的に弱って病んでいるところがあったかもしれないが、Bと一緒にいたから悪化したと思う。
私はBがガミガミぎゃあぎゃあ言ってAを追い詰めるところを見てるし、Aに無理やり大きな買い物をさせる現場も見た。酷かった。

だからAがBを振り回したっていうのは絶対違うと思う。そんなこと出来る娘じゃない。
「死んでお詫びしたのかも。許してあげましょう」なんて、冗談じゃねえよ。
私は死なれるより、もっと振り回されて、Aがこの先どんな男とどうなるのか、またまた騙されたり、転がっても起き上がる壮絶人生をもっと近くで見ていたかった!
死んで解放されるなんて、本当に悲しい。幸せになって欲しかった……。

メールのやり取りで、Aとの様々な場面を思い出し、泣きながら仕事。

> お母様が亡くなったのが7月1日、Aが亡くなったのが8月21日。お母様が亡くなってちょうど四十九日が終わった頃。天国から「そんなに寂しくて辛いならこっちに来なさい」とご両親に呼ばれてしまったんだと思うようにしてる真理ちゃんは不愉快な思いをしながらAのこと一生懸命助けようとしてたね。本当に頭が下がるよ。私がお礼言う立場ではないがどうもありがとう。真理ちゃんは本当に友達思いで立派な人だよ!Aが少しでも目を覚ましてくれたらと思うと残念すぎる

涙で原稿が見えなくなる。鼻水ズルズル。職場の人も驚いていたかも。

8月27日 Aは死んだ!

2008-09-07 06:09:02 | 抱茎亭日乗メモ
 母から電話。「あんた、大丈夫?」と心配する母も、一睡も出来なかったと言う。

 Bのお客さんであるDさんは

>先週の月曜か火曜に電話でお母様永眠されたことを聞きました。

とメールをくれたがそれきりで、「Aの身に何かあったのでは」という私の疑問には答えてくれなかった。
知らないのか、知ってて言えないのか、関わりになりたくないのか?

 友人弁護士からは

> 捜索願いは親族,監護者などに限られているようです。

> 病院にかたっぱしから電話したとしても個人情報だからと教えてもらうのは難しいのでは。

> 要は,
① 本当に亡くなっているのか
② 亡くなったとしたらその原因はなにか
ということですよね。
そうなると,いやでもBに連絡をとるしか情報を得る手段は現時点ではないのでは?

> ここはAちゃんのためにBに連絡をとってみてはいかがですか。
もしくは捜索願いを出すか否かも含めて警察に相談する。ただ,警察が動いてくれるかなかなか難しそうですが-やはりBに連絡してみてと言われるような気がします。

とアドバイスをもらう。
しかし、あんな留守電を入れてくる人物とまともな会話が出来るとは思えない。 困った。

 Aの幼馴染の連絡先をなんとか入手。「何か知ってたら教えて下さい」と聞いてみた。
10分も待たず返信が来る。

>先日(略)から連絡があり21日にAが亡くなったとメールが来たの。亡くなった理由は全くわからない。すでに身内の方で密葬を済まされてるそうなので私もお葬式に行ってない。

いやあああああああ!これは決定的だ。テーブルに突っ伏して号泣。

21日って、未明に私と電話したじゃないか。「夜会おう」って約束したじゃないか。
その日に死んじゃったの? 私はAを助けることができなかった!

電話をもらった時、映画を見るのを止めて会いに行けばよかった。
「逃げたい」と言われた時、「明日の夜会おう」ではなく「今すぐ逃げておいで」と言うべきだった。
私は「AはBについて生きて行くと言ったよね?」と追い詰めてしまった!
ああ! なんて事をしてしまったのだろう。
21日午後、Aの新しい住所を送ってきた時、私は意味がわからず「了解です」と返信した。
助けに来てくれ、ということだったのでは? 何が「了解」だよ!!
本当に悔やまれる。悔しくて堪らない。

葬式は身内で済ませたって、Bしかいないではないか。A、可哀想過ぎる!
お骨になってから、あんな電話であんな訳のわからない知らせ方をするようなモンスターに送られるなんて、全く浮かばれない。
お骨もお墓もB仕切りで、A家族の縁もないところに眠らされるのか? やり切れん。

自殺だったのだろうか? そうだとしてもBに殺されたようなものじゃないか。
Bは周囲にそう思われる危機感からか、自己防衛と私を攻撃するのに必死だ。
そんなモンスターを相手にするよりAの友人らと静かに偲ぶ方がいい。
この先も絶対にBと関わり合いになるのは止めよう。

 Aの友人らは

> きっと真理ちゃんのAちゃんを思う気持ちは本人に通じたんだと思うよ。

> 気持ちの整理は簡単にはつかないだろうけど、今はただAちゃんのご冥福を祈りましょう。

> 決して自分を責めたらいけないよ!

と言ってくれて救われる。
最後の電話でちゃんと和解ができたのはせめてもだ、と思うしかない。
しかし、私がAを思う気持ちはなんとか理解してもらえたけど、Bなんかいなくても人生面白いよとか、生きてればいいことだってあるよとかは信じてもらえなかった。

丁度1週間前の水曜夜のAからの電話が肝だったんだ。今夜は本当に切ない。寂しい。
恋人にそばにいて欲しいが、叶わず。電話で長話。泣く。

Aの友人らと、Bの非道ぶり、いかにAが食い物にされていたかのやり取りが続く。
Aのお母様の告別式で、BはAのダイヤのネックレスをしていたという。
日頃「Aのものは私のもの。家をあげるんだから」と言っていたB。
洗濯機も使わせないくせに! たいしたタマだ!
A親子殺して宝石も全部Bのものじゃん! 地獄まで持って行きやがれ!

 そんな中、A・Bを知る人からのメールに驚愕する。

> Aさんは先週木曜に亡くなられました。彼女の強迫神経症と多重人格に周りは振り回された一年間だったようです。今は故人の冥福を祈りましょう。

Bがそう言ったのか? 酷い言われ様だが、この方の職業柄? Bサイドの人だから?
立場が違うとこんな見方になるのか?……と思ったら電話が鳴る。

Aの最後の様子も聞くが、もう何が本当なのかわからない。
Aの死因は自殺で、その状況も知っているようだが、まだ生生し過ぎるからと教えてくれなかった。

Aが貢がされていたというのは、Aが人の気を引こうとしてついた嘘で、Aには虚言癖があったとか。
私にはそうは思えない。
仮にそうならば、病気がつかせる嘘だと知らずにAの言葉を信じている私を、Bが罵倒する必要はない。
その嘘つきの書いた日記を私に読めと言う、Bの目的は一体なんなんだ?

私はBのAへの接し方を見ていた。A自ら嵌まっていったところはあるにしても、Bは悪くないとは、絶対に言えない!

しかしB友人さんは「Bも私も真理さんもAに振り回されて大変でしたよね。Aは、死んでお詫びをしたのかもしれない」と言う。
なんて事! 「私はもっとブンブン振り回して欲しかったです」と泣く。

B友人さんから見たら、困っている人をほっておけないBが、Aに巻き込まれた被害者になるのだ!
或いはB友人さんには、Bのことを悪く言えない事情が何かあるのか? なんてことまで考えてしまう。

『なすび』の千秋さんにメール。

「本当に自殺なのか、Bに食い物にされていたのか、どの程度なのか、お骨お墓は今どうなっていてこれからどうなるのか、違う話がいろいろで何が真実なのかわかりません。
Aが死んだ今、真実を追究する意味があるかどうかもわからない。

> 惜しむらくは 真理さんが B以上の存在感を持ち得なかったことでしょう。
> 考えるべきは 悪辣Bを凌駕できなかったのは何故なのかでしょうね。

「それは、必死さが違いますから。
(略)から分捕る賠償金、A親子(親戚まで!)の金を目当てで近づいて来た人間の持つテクニック、情熱、かけられる手間暇と、友達として見守り幸せを祈る人間とは、距離、時間、熱さが全く違いますよ。敵いません。
今は無力感、敗北感、悔しさでいっぱいです。

でも、友達が会いたいと言ったら絶対会いに行く、と決めました。常にこれが最後かもしれないと思って。
ものより思い出、金より友達!人生をせいぜい頑張って、楽しむのだ!」

8月26日 『なすび』

2008-09-04 22:23:14 | 抱茎亭日乗メモ
 Bの恐怖の留守電を一人で受け止める事が出来ない。
誰も聞きたくないだろうが、誰かに聞いて欲しかった。

『なすび』の千秋さんは前からA・B問題をとても興味を持って聞いてくれたので、千秋さんに聞いてもらおうと思った。

タイミング良く、匿名希望Aさん(Aと紛らわしいので以降は匿名さん)から飲みに誘われた。
「話したい事あり!」と巻き添えにする。

匿名さんは私がAと決裂した経緯を知っている。
かつて匿名さん自身も、結婚詐欺男にはまっていた友人を救おうと奔走し、4年かかって匿名さん友人が男の実体を知るところとなり、男とは漸く別れ、匿名さんとの友情は壊れず。
という経験を話してくれた。
私もBを否定せずAの言う事をただ「大変だね」と聞いていれば良かったのだろうかと考えた。

何も知らない人には話が複雑怪奇過ぎるので、他のお客さんが帰ってから、Bの留守電を二人に聞いてもらう。

千秋さんも匿名さんも始めは「暗い悪人の声だね」なんて言っていたが、「ここ!『Aのお骨』って言ってるよね?」と私が唇に指を当てたら黙る。
聞き終わると、今すぐAに電話しろ!と言う。
私がBが出るのではと警戒していると、二人が電話してみてくれた。

「死んでるな」と千秋さん。
忠告されてもBについて行ったバカなお嬢様だったんだから、しょうがない、と言われる。

そうだろうか。どこかに監禁されて生きているとか、ないだろうか。

『なすび』は23時閉店だが、だいぶオーバーして店を出る。

匿名さんはこの夜一睡もできなかったと言う。
千秋さんも早朝に慰めメールをくれた。

匿名さんがAの住所を訪ねてみてくれるという。
A、こうしてAと会ったこともない、Aを知らない人がただ「どうも腑に落ちない」という理由で動いてくれるんだよ。
助けてくれる人はいる。

友人弁護士にこれまでの経緯説明と相談メール。
A、どうか無事で!

8月26日 死んじゃった?

2008-09-01 03:37:49 | 抱茎亭日乗メモ
 Aから連絡がないまま、デートや『なすび』コンサートや高円寺阿波踊りや母と援助交際寿司や仕事など忙しい日々が過ぎていた。

Aとの最後の電話については恋人と、決裂前に相談していた友人に報告していた。
無反応だった。
誰もが母と同じように「もう止めておけ」と思うのだろうか。

私も、心配ながら、Aを追い掛けて消耗するのは避けたいと思っていた。
私と会うのがBにバレて止められたとして、Aがそれに従っているなら、仕方ない。
助けてくれと言うなら何でもするが、試されているなら付き合わない。

 朝、ケータイが鳴って、出たら「はっ」みたいな声がして切れた。
知らない番号からだった。
また同じ番号からかかって来て「桜井真理さん?」と言うので「どちら様ですか?」と聞いた。
「××です」
「××さん?」
思い当たらない名字だった。オバサンの声だった。
「Aが」
ゲッ!Bだ!ブチッ。Bとは話さない、一切関わらないと決めていた。
やはりバレたのか。Aの電話からではないのは何故か?
わからないけどBとは話したくない。

着信拒否登録したのに、何度も何度もかかって来る。

auに電話。着信拒否登録だけではダメで着信拒否設定をONにしなくちゃいけないんだと!判りにくいよ!au!

そうこうしている間に留守電メッセージを吹き込んでいるB。
どうせ私を罵倒しているのだろう。
「Aに近付くな」とかなんとか? そんなもの聞きたくない!

しっかり着信拒否設定ONにした後、留守電メッセージを聞くべきか、悩む。

躊躇したが、聞いてみた。なんだかよくわからなかった。
私に対する罵詈雑言であることはわかった。
母が言うような恐ろしい目に遭うかもしれないので、証拠を保存しなければと思った。

10:19の伝言。

「もしもし、どうして逃げるんですか。学校であなたとちょっとお会いしたいんです。
えー、Aにいろいろ聞きました。あなたのお手紙も見せて頂きました。今ワタクシ持っております。
とりあえずあなたがそういう逃げ回って人を誹謗中傷して逃げているんであれば、えー学校でお会いしたいと思います。
それと、あなた、いろいろな最後の事を聞いてみたいとか日記を見てみたいとか思わないのですか、女として。
それと、人を落とし込めるような事を人に言い振り回したりする事はやめて下さい。
ワタクシは商売を三十年、(略:都内有数の盛り場)でやっております。真面目にやって来たからこのように続いたんだと思います。
あなたがいろんな人に、Dさんやいろんな人にワタクシの悪口や誹謗や中傷をしていることはよーく知っております。
でもAちゃんの日記を読んで御覧なさい。毎日書いている日記を。もしあなたがそうやって逃げ回って人の悪口を言い、言い振り……とにかくAちゃんの最後の日記やいろいろ見てみたい気は無いの? 卑怯な人間だね。あなたは何様なのよ。人を中傷したりする権利があるんですか。恐ろしいです。
とりあえず、あなたの手紙は学校に持って行きたいと思っております。
それとAちゃんの日記帳も全部持って行きたいと思っております。
私はあなたのせいで、私とAちゃんは何度も喧嘩しました。全部あなたのせいです。恐ろしいです、あなた。」

以降沈黙。泣いているような息遣いのみ。

なんだこれは???!!! 「最後の日記」? お母様の「介護の日記」の聞き間違いか?

10:49の伝言。
「今、あなたからの、Aに送ってきた春先の手紙を私が今所持しております。何度も読み返しました。あなたは本当に酷い人です。
それと、Aの大学ノート10冊分ぐらいの日記帳を持って学校へ行きたいと思っております。
特にあなたの強調した貪欲な部分、お金、物、そういう話の内容、冗談じゃないですよ、本当に。Dさんもみんな知ってます。これを持って、Aの日記を持って、自分の名誉のために、学校に行って、あなたの私を誹謗中傷して、私とAをここまで苦しめてたこの手紙を持って、今から行きます。
それとAママ、お父さん、Aの遺骨は、全部私が持ってます。(略:Bの家)の方のAの部屋に仏壇があります。
女であれば、成仏全然できないでいるAに対して、あなたも悪いところがあったと素直に謝ったらどうですか?
大人をここまで追い詰めるような手紙に、手紙は一生残るものだから、こういう事をしたら駄目ですよ。あなたは世界で一番偉い人ですか。何を知ってんですかあなたに!
とにかく学校で会いましょう。これからお寺に行って、えーいろいろちょっとやることがあるので今日明日中にはあなたの手紙を持って行きます。それで、Aの日記も全部持って行きます。
それから、あまりいい気にならないで下さい。あーた世界で一番偉い人じゃ、あーたが好きか嫌いか判断する、あーた、あーた、そういう事言うね、権利無いのよ。私あーたには最初から興味ありません。怖い人だと思っています。本当に。
それから、(略:Bがオーナーの店)に迷惑かける、かかるような事言わないで下さい。本当に警察に訴えますよ! ワタクシは30年間も真面目にこつこつ仕事をしてきてる人間ですよ。
それと、Aの事を全部あなたの思い込みで感じないで下さい。Aの何を知ってんですか! 本当に! 本当に酷い人間ね! ホント。
とにかく、卑怯に逃げ回ってないで、自分の書いたことに対する、責任? そういう事、あなたみんなに言い振り回してんだから、謝るとこ謝るべきよ!」

テープ切れる。

遺骨? 7月1日に亡くなったお母様とお父様だけではなく、Aの遺骨? どういうこと?
成仏できないA? A、死んじゃったのか? まさか! こんな訃報ってあるのか?

何度も留守電を聞いてみる。「介護の日記」じゃなくて「最後の日記」だった。

「死にたい」って言ってたA、本当に死んだのか? いや、これはBの誘い出し作戦か?
幾らなんでもそこまでするか? 確認するにはどうすればいい? 誰に聞けばいい?

気が動転して、母に電話。
「Aが死んじゃったみたい!」と言って泣く。
「えーーー?!いやあぁー!」と母が叫んで泣く。
ワーワー泣きながら「どうして? 誰に聞いたの?」と聞かれる。
「Bが電話かけてきて、Aの遺骨を持ってるって!」
「A、可哀想!あああああ」と泣く母。
「助けてあげられなかったよ!」と号泣する私。
「でも、死んじゃっちゃあどうにもならない。死んだものはしょうがない。あんた、しっかりね」
「はい」

泣きながら、恋人と、Aの共通の友人にメール。二人とも「腑に落ちない」と言う。

夕方、母からも電話がかかってきて「21日に連絡があって、もうお骨になっているのはおかしい。Bの電話も変よ。あんたがBと接触するのではなく、誰かに頼んで確認しなさい」と言われる。

Aを知る友人弁護士に電話。
「21日にAと会う約束してて、会えないまま今日『Aのお骨を持ってる』っていう電話がかかってきたんだけど」
って、突然訳のわからない話だよなあ。
冷静に「捜索願を出したらいいと思うけど、とりあえずメールで経緯を書いて送って」と言われる。

ああ、どうかBの大嘘小芝居でありますように!! A、生きていますように!!