The collection of MARIBAR 

マリバール 文集・ギャラリー

2月2日 「産む機械」発言抗議

2007-02-28 03:17:46 | 抱茎亭日乗メモ
 高校の友人からメール。

> 柳沢厚生労働相が「女性は子どもを産む機械」と発言した件、個人的にかなりムカつ
> いていて(このようにむかついたことは久しぶり)、テレビをみていたら、小宮山さ
> んが国会での辞任要求運動に鬼面相で参加してたから、応援のメール(ラディカルで
> なくてソフトなやつ)でも打とうと思っているんだけど、だれか連名で出しません
> か?

とのお誘い。小宮山さんは、民主党の衆議院議員。
高校の同学年だがクラスが別で、高校時代も卒業してからも、話したことはないと思う。

「参加します。
女性をなめてかかるとバラバラにされるぞ!
by カオリン

ってことで」

などとふざけた返信をしたら、もう一人の賛同者Nさんは非常に真面目に怒りを表現していて、恐縮。
というかNさんは私たちの生徒会長だからな。

友人の書いてくれた応援メール。

(略)
> この発言、女性蔑視、人権無視で問答無用ですね。厚生労働大臣には、常識と広い視
> 野を持った方になってほしいと願うばかりです。特に、少子化の課題は労働力問題と
> 絡んで、ワークバランスやダイバーシティ、職場復帰というさまざま角度からフレキ
> シブルに取り組むことが求められているわけですから。。。
>
> 一方で、 女性しか子供を産める機能を持ち合わせていないという点で、女性が産ま
> なくなってしまったら、人類が続いていかないというのは、よく分かるし、責任も感
> じているのが正直なところです。
> ある種、そういう機能をもった性である限り、ちゃんとその機能を人類のために働か
> せなくてはと自分でも思うときはあるのですが、やはり決して人には言われたくない
> ですね。
(略)

完璧、だとは思う。

「しかし、言ってるそばから『やべ』と思っている節はあるし、謝り倒しているからなあ。選挙のためでしょうけれど。
いずれにしても厚生労働省大臣としては不適格ですね。

感情的には、私は石原のババア発言の方が遥かに腹が立ちました。
石原は謝ってないしね。
同様の思想的発言として報道してほしいわ!」

というのが私の感想。
石原ババア発言の方がより悪質なのに責めなかった議員やらマスコミが、幾らヒートアップしても「今回は責めやすい相手とタイミングだからでしょう。責めるのも選挙のためでしょう」と冷めていく。

2月1日 デート,映画『エレクション』,『檸檬屋新宿』

2007-02-28 02:02:04 | 抱茎亭日乗メモ
 デート。1月27日の「信じられない事態」に言及。
「どうしてそんなことに?」と恋人。
「へ? 気付いてなかったの? 夜になって『ヤベ』と思ったから次の日も誘ってくれたのかと思った」
「いや、全く」

そうかあ。可笑しくて笑ったけど、ちょっと悲しくもある。
でも悪気はないのだから責めない。今日もラブラブ。

 映画『エレクション』。
お酒が入っていたので殆ど寝てしまい、なんだかよくわからない。
本当に香港ヤクザは選挙でボスを決めるのか?
そして、こんなキャンキャン五月蝿い犬のような人がボス候補でいいのか?
単なるチンピラレベルにしか見えない。
ギャアギャア吼えるから目が覚めるんだけど、なんだかなあ、だからまた寝てしまう。

代々伝わる? 竜頭棍を奪い合うっていうのも歌舞伎の世界みたいで、古ぼけた話。
最後は香港ノワールっぽく衝撃的ではあるが。

トップを巡る激しい抗争は展開されるんだろうけど、実際はこんな感じではないのでは。
香港映画界や裏社会に詳しい某映画監督とか、青幇(中国の秘密結社の一つ)の某老大に伺ってみたい。

 店主の住枝さんの誕生日で『檸檬屋新宿』。還暦のお祝い。お店はまあまあの繁盛。
プレゼントいっぱい。ケーキも幾つもあって、気持ち悪くなるぐらい頂いた。

住枝さんは全く動かず。「還暦って言うな!」と30回ぐらい言っていた。
しかし、「俺を祝え!」と皆にスピーチを強要する住枝さん。

皆がケータイカメラを向けても「どうってことない」みたいな態度だったのに、写真家の鬼海弘雄氏がカメラを構えると、急に立ち上がりポーズを付ける住枝さん。
可笑しい。

お客さんがどっと帰って、残り数名になったところで、住枝さんがシートに横になった。
いつものことで、飲み過ぎたのか、騒ぎ過ぎて疲れたのか、と思ったら苦しそうに「薬くれ」。
従業員Mさんが薬を探すが、指定以外の薬は山のようにあるのに、住枝さんの求める薬は見当たらず。

心配だが、終電なので私は店を出て、走る。
新宿駅に着いたら、なんとなく雰囲気がいつもと違う。時計を見たら1時間早かった。
あらら。

しかし、住枝さんは大丈夫だろうか。
終電だからって放って帰って来ちゃって、私ったらなんて薄情。
もしかして、あのまま起きず救急車とか?!
還暦の日に、洒落にならん! と胸騒ぎ。

翌日になって従業員Mさんに「大丈夫でした?」と問い合わせ。

> ヒヤヒヤしましたが、しばらくしたら復活し、元気になってましたよ(笑)。
(略)
> いやはや絶対長生きしますね、スミエダさんは(笑)

とのことで、ホッ。Mさん、お疲れ様でした!

1月31日 判決,映画『魂萌え!』

2007-02-27 03:06:09 | 抱茎亭日乗メモ
 今日は注目の裁判の判決が重なった。

広島県警の刑事に拳銃不法所持を強要されたと訴えた、市川清道氏の国賠訴訟判決が広島地裁で。
東京高裁では佐藤優氏被告事件の判決。
どちらも完敗。
一般人にとっても司法は一般に「それでもボクはやってない」状態で、そこに国家権力の強い意思がある場合は、「なんでそうなるの???」的判決が当たり前なのだった。

さすがに佐藤さんの有罪については報道も多少疑問的な伝え方だったが、自分たちが「ムネオとラスプーチン」で散々あおった手前、「やっぱりワルだった」としておきたい思惑も感じる。

そしてタタカイは続く。

 映画『魂萌え!』を見る。以下ネタバレあり。

私は予告編で面白そう、と思ったのだが、興行的にはかなり厳しい状況らしい。
まあ、つまらなくはないが、特別面白いとかすごい映画ではない。

一つ感心したのは、電車のゲロ。
韓国の『猟奇的な彼女』は、冒頭、電車の中で女の子が吐く。
普通日本では吐いたものなど映さないけれど、何を食べたか判るぐらいリアルなゲロをちゃんと見せるのが韓流。
『魂萌え!』は、最後に風吹ジュン演じる50代にしては可愛いオバサンが電車の中で吐く。
もちろん、吐いたものなど映さない。
オバサンは、吐き気を催し、自分のがま口状の小さなバッグを広げて、その中にゲェとやる。
そしてバッグの留め金をパチンと閉じて、立ち続けるのである。

うげぇ! 切符は? お財布は? と見ている方はかなり心配なんだけど、なんだかすっきり顔のオバサン。
流石である。韓国のやんちゃ娘とは違う。大人の日本女性のたしなみだね。

そういえば私は学生の頃にやはり電車の中で吐き気を催したら、隣に立っていたオジサンが書類袋を差し出し、「これに吐きなさい」と言って、車中ゲロ吐き散らし女にはならずに済んだ事がある。
迷惑なことは変わりないが、あの時のオジサン、咄嗟の親切、ホントにありがとう!

そんな私が偉そうに言うのも申し訳ないけれど、風吹ジュンにはもっとぶっ飛んだ体験とか激しいラブシーン、壮絶な女のタタカイを期待していた。
阪本順治監督も『顔』はすごく良かったのに、今回は物足りない。
悪くはないけど、ちょっと残念。

どうでもいいことですが

2007-02-26 03:14:45 | 抱茎亭日乗メモ
 地域の人にしかわからない話だが私にとっては大発見のネタ。

 我が家は最寄りの駅が北池袋だが、主に利用するのは大塚、池袋駅だった。
貧乏でケチな性分の人間としては駅まで歩きたいところだが、遅刻魔の私は、昨年辺りから遅刻を避けるためタクシーを頻繁に使うようになった。

丸の内線利用なら池袋に出るより新大塚駅に出る方がいいと、だいぶ経ってから気付いた。
昨年末、有楽町線なら東池袋駅にタクシーで行けばいいと今更思い付いた。
しかしこの作戦は何度か失敗する。近そうで遠い東池袋。

タクシーの運転手に「東池袋は都電の駅のところですか?」と聞かれて、「知りません。都電が通ってるんですか?」と答えた。

そして、改めて豊島区の地図を広げてみたら、なんと我が家から大塚駅に行く道をちょっと入ったところに都電の駅があるではないの。
早稲田リーガロイヤルホテルなんてめちやくちゃ便利じゃん!

ついでに池袋や大塚駅より三田線の西巣鴨駅の方がずっと近いよ。
三田線にそんな駅があることすら知らなかった!
神保町や日比谷に一本で行けるじゃん!
今まで大手町で乗換えたりして、ああお金と時間が勿体ない。

この地に住んで5年半超になる。驚きの大発見。なんて便利なの。

というわけで生涯2、3度目に都電に乗ってみた。
まだ日常の足というより小旅行気分で楽しい。チンチン!






1月30日 税務署,『太古八』,『なすび』

2007-02-24 06:12:26 | 抱茎亭日乗メモ
 税理士君に、31日締切の税務署への提出書類について問い合わせるも応答がない。
会社に電話してみたら「2月1日まで出張です」。オーノー!

しかし、何となく何とかなりそうな気もする。
わからなければ税務署の職員に聞けばいい、と思ってとりあえず出掛けた。

意外と簡単に済む。税務署職員は親切だった。
締切1日前に提出できたことで非常に晴れやかな気分。
昼間だがビールが飲みたくなる。

ところで、今期我が社は売上大幅ダウンの大赤字。決算も楽々だろう。
それは悪いことなのだが、楽で良かったと思ってしまう私は、ビジネスの才能なし。
心配なのは税理士君。今年も面倒見てくれるだろうか。
電話も繋がらず、ちょっと不安。

 たいした作業ではないものの一仕事終えた爽快感で、ゴーヤ君を誘う。
22日に行けなかった『太古八』。ゴーヤ君は初『太古八』。
私は恐らくサエジマニアのoちゃんにご馳走してもらった昨年8月24日以来だ。

他にお客さんは一組だけ。昨日は満席で大忙しだったそうだ。
今日は羽賀さん、女将さんともいろいろ話ができて、のんびり。良かった。

「『ぬた』ってどんなのですか」とゴーヤ君が私に聞く。
「今食べてるのが『ぬた』じゃない? なんかヌタヌタしてるじゃん」
「よくわかりませんが、そうなんですか」
『太古八』は今日も何を食べても美味しい。ニコニコしてしまう。幸せ。
ゴーヤ君も『太古八』を気に入ってくれたようで嬉しい。

ゴーヤ君を『太古八』に連れて来たかったのは、羽賀さんの絵と文章を見て欲しかったから。
すっかり立ち消え状態になっている、我が社の「太古八絵本」プロジェクトについて意見を聞きたかった。
「想像していたのと全く違います。もっと渋い感じかと思ってました」とゴーヤ君。
「そうでしょう!面白いでしょう!ネットに載せたらどうかしら?」

羽賀さんの絵と文は面白くてカッコイイ、粋だ。可愛らしくもある。
そして美味しそう。売れると思うんだけどなあ。
我が社でなくても、どこか本にしてくれないかなあ。

お会計。いっぱい稼いでいるゴーヤ君がいっぱい払ってくれる。ご馳走様でした!

 「では『なすび』は私が」と言って、『太古八』から30歩の『なすび』へ。

羽賀さんも後から来る。今日は離れた席で(と言っても狭い店なのだが)余り喋らず。
でもいいの。お料理で勝負、会話できたから。

ゴーヤ君に「NANIOさんに謝った方がいいのでは。仲直りしないんですか」と言われて、「何を謝るのよ?」と私。
なんだか私、母親みたいだなと可笑しくなる。

母は叔父と絶縁した。
私が「お母さんが悪い。謝るべき」と言ったら、母は「何で私が謝るのよ!」と怒った。
母が関係修復を望んでいるなら謝ればいい。叔父もそれを望んでいるから話は簡単だ。

私はNANIOさんとの関係修復は望んでいない。
私は絶縁される前にNANIOさんに何度も謝っている。
NANIOさんの言う通りにはできないことを、迷惑をかけ、不快な思いをさせたことを。
それを受けてNANIOさんは「全然判ってない」と言い、私に友人関係の返上を言い渡した。
NANIOさんは正しい。これ以上何を謝れば良かったのか、私にはわからない。

NANIOさんは、絶縁後3ヶ月ほど経って、2ちゃんねるに

> ひでーので、相手にしてられないんDEATH(笑)
> 何言っても通じないヒトですから、悪者にされてたほうがマシなんDEATH。
> 疲れちゃうからw

> まともな理論を構築できない主観的な感情論しかぶちあげられないのは、あちらさんですから(^^;

と書いていた。私はNANIOさんを悪者になんかしていない。
全て肯定、好きにしてくれと言っているんだけど。
ってことは私の肯定をNANIOさんに否定されたことを私が否定している? って、わけわからん。

まともな理論を構築できていないのはお互い様だと思うけど、疲れるならやめればいいし、私は感情的な人間でありたい、喜怒哀楽激しく生きたいのだ。
だからNANIOさんは正しい。私など相手にしないで大正解。どうかお幸せに!

こう言うと今度はゴーヤ君の提案を否定していることになって心苦しい。
ゴーヤ君にも絶縁されたりして? と考えると恐ろしい。
けれど、まあそれまで楽しく率直に語り合おう。美味しいものを食べよう。

「『なすび』は私が払う」と言ったのに、酔っ払いですっかり忘れて割り勘。
一人2,000円也。

1月29日 ミューズ願望,社長業,映画『それでもボクはやってない』

2007-02-23 06:33:22 | 抱茎亭日乗メモ
 恋人のお手伝い。役に立てて嬉しい。
こういうことも愛に生きる喜びではあるが、究極の憧れは矢沢永吉「Maria」、吉川晃司「MARILYNE」だったり、原一男監督の『極私的エロス・恋歌1974』とか、ダリのガラとか、岡本太郎の岡本敏子とか。
私はミューズになりたいのだ。なんて下心を口にしてしまうところが既に無理、という感じもするが、精進する。

 1月末日が締切の税務署提出書類のいろいろ。
我が社は2001年創業だが初めて提出するもの。
わからないことだらけで、税理士君に問い合わせメール。こんなギリギリで大丈夫か?

 29日は「ブクの日」で『buku』持参で池袋の映画館が1,000円。
『それでもボクはやってない』を見る。混んでいた。
やはり周防正行監督がとことん拘ったという裁判、警察、弁護士などのリアリティが、「愛ルケ」とは全然違った。

母親が警察に差し入れに行くシーンは、私の経験と全く同じで、劇場内で一人大爆笑。

真夏の炎天下、2ℓの水のペットボトルを2本、他にもいろいろ持って歩き、ヘロヘロになって警察署に着き、警察官に「これを」と言ったら「飲食物は差し入れできません」。
貧血を起こしそうになった。
CDラジカセも持って行った。
「修学旅行じゃないんですから」と言われ「本が良くて、CDは何でだめなんですか!」と食い下がってみたり。
プレイメイトがいっぱいプリントされたシャツは差し入れ出来たが、「あれは着られなかったよ」と出てきてから言われたなあ。がははは。
あの時は本当に辛かったけれど、今となってはかなり笑える。

宮崎学さんを「兄弟」と呼ぶYさんには「人生大学やで。授業料も払わな」と言われた。
そんな、「逮捕された時、まずどうすべきか」という教育的効果も高い、大変いい映画だった。

映画は良かったのだが、酷い目に遭った。

映画が始まり、重要なシーンで劇場の後ろの扉が開く。
ガサゴソやってて五月蠅いなあ、早く前方に座れよ、と思っていたら、きついオシッコ臭が漂ってきた。
間違いなく今入って来た人が臭いの源だ。
来ないで、と祈りつつ、映画は非常に大事な場面。

しかし異臭人はいつまでも扉の前でガシャガシャやっている様子。
後方通路側という、後から来た人が入りやすい席にいた私は「隣いいですか?」と言われたらどうしよう!? とかなり緊張。

私の横を通り過ぎる異臭人。鼻を摘んでいるのに臭いよ。
驚いたことに異臭人は女性だった! 幾つもの袋を引きずっているバッグレディだった。
うわ、その荷物、どうするんだ?
そしてかなり前方に行き、何人かに空席に入れてくれと話しかけていた。なんて迷惑な!
座ってからも大荷物をガサゴソやる音はやまず。
異臭は遥か前方からもやって来る。ハンカチを鼻に当てて耐える。

何故彼女を入れるかね、と劇場に対しての怒りが湧き上がる。
新文芸坐は「異臭を放つ方お断り」だ。痴漢行為への注意もする。
スタッフが入場時に注意をするべきだろう!! 池袋テアトルダイヤ!!

上映中、異臭人近くの人が3人退場した。これは本当に酷い。いい映画なのに!
映画で描かれる冤罪の理不尽と、劇場で起こっている事態に腸煮えくり返る思い。

そして、上映後劇場にクレームしようとしたら、異臭人の女が入口にずっと立っているではないか。
まさか本人を前に「この人が臭くて迷惑でした!」とも言えず。
映画館ロビーはすんごい臭いだ。耐えられず、何も言わずに劇場を出る。
参った。外の階段まで臭ってるよ。

でも、明るいところで見た異臭人はいかにもホームレスのバッグレディという感じではなかった。
尋常ではない大荷物と激しいオシッコ臭ではあるが、髪も身なりもきれいではないしても汚れてはいなかった。

病気なのかな、と思う。
本人にも劇場にも言えず、ここでグジャグジャ文句言ってる私は2ちゃんねらーと同じかな、と気分が落ち込む。

かつて高橋玄監督に「映画館でものを食べてる人が嫌なら、家でヴィデオを見ればいい」と言われた。
だが、五月蝿い人やケータイ光らせてる人に腹を立てても、私は映画は映画館で見たいのだ。
言って通じそうな人や、近くの人には注意する。

つまみ出せ、というのは酷いかもしれない。
でも言いたくてたまらなかったことだから、やはり書く。
映画への集中を妨げる異臭、物音、光はお断り!!

 ところで2月24日(土)に池袋テアトルダイヤと渋谷アミューズCQNで「周防監督!Q&A舞台挨拶」がある。
もう前売券はないかもしれないが、これはお薦め。

私は周防監督に聞くより、見た人に「植草ミラーマン」の3度にわたる痴漢事件に対する考え方について聞いてみたい。
「ミラーマン」を「ボク」と同じように冤罪で酷い目にあっている人かもしれない、と見られるようになったか否か。

こちらは2月28日が第五回公判 新弁護団立証方針の説明とのこと。こちらも要注目。

1月28日 ドタキャンショック,映画『ヘンダーソン夫人の贈り物』

2007-02-21 03:33:26 | 抱茎亭日乗メモ
 罪滅ぼしのデートかな、と思いつつ慌しく出掛ける準備をしていたら、ドタキャンの連絡が入る。
あああ。悲しいが仕方ない。彼が悪いわけではない。やる事はいっぱいあるぜ。

しかし、今日は変な夢を見たんだよなあ。そのせいか?
夢では、恋人が入院していた。電車に轢かれて走る女。
逃げる電脳キツネ目組組員某氏。その電車に寝て乗っている私。
電車内のトイレに行ったりもする。
そのトイレがまたすごく汚くて、ものすごく不思議な形状で使用するのに難儀する。
トイレの外では肌の色の濃い女性や子供が、大勢待っている。どこの国だ?
という不思議な光景が目まぐるしく展開するスピード感溢れる夢だった。

 映画『ヘンダーソン夫人の贈り物』を見る。
『フル・モンティ』『カレンダー・ガールズ』に続く、イギリスの、裸に挑戦する実話もの。
面白かった。オーナーと支配人のやり取りが楽しい。
ジュディ・デンチは好きな女優だ。イギリスのおば様は元気でいい。

 来週はまたプチ失業の気配。
「ゆっくり遊んでればいいじゃない」と恋人。
そうもいかない。でもきっとそうなる。

1月27日 デート,東急ハンズ,Loft,アメリカ屋,Krin City,Raj Palace

2007-02-21 02:30:22 | 抱茎亭日乗メモ
 デート。ちょっと信じられない事態が発生。
「それはありえないでしょう!」みたいな。
彼は気付いていなかったのか、気付いたけど何も言わなかったのか。
私は軽くショックを受けつつも、何も言わなかった。
彼に悪気は全くないとわかっているから。それにしても……ではあるが。

夜になって明日のお誘い。免罪デートか?

 ジェイソン君が『東急ハンズ』に行きたいというので、待ち合わせ。
本日も30分近く遅刻。申し訳ありません。
ジェイソン君は銀座の『トラヤ帽子店』で買った帽子を被っていた。よく似合う。

 折りたたみ式のテーブルを探しているジェイソン君。『Loft』も案内。
ソファベッドも欲しいと言う。
しかし、ハンズやロフトのチープな家具は、アメリカ村の割と重厚な感じの家具と合わないような気がするのだが。

 『アメリカ屋』にてジェイソン君が緑のパンツを試着。
私はいいと思ったが、「考える」とジェイソン君。

 『Kirin City』にて、ビール。
好きな人に会いに行って、どうだったかを聞く。
結果として今は大変穏やかな、平和な気分になれたそうで、やはり行ってよかったじゃん!
「真理さんが勇気をくれました」とジェイソン君。私も嬉しい。ニッコリ。

私は、話を聞く限り相当難しいのでは、と思っていた。
ジェイソン君は当たって砕けてボロボロになるかもしれないと思った。
それでも行くべきだ、と言ったのだ。

そうならなかったのは、ジェイソン君が頑張ったから。偉い。
そしてジェイソン君の好きな人が、強く賢く優しい女性だったから。
彼女はジェイソン君との関係を続ける能力とやる気があるって事だ。
彼女も自分自身と、ジェイソン君と真摯に向き合う勇気があるって事だ。
素晴らしいね。ジェイソン君、いい人だなあ。

まだクリアしなければならない問題もあるけれど、今までより遥かに関係は深まった様子。
頑張れ、ジェイソン君!

 「カレーが食べたい」とジェイソン君が言うので『Raj Palace』。
私はここのインドカレーが大好き。
ジェイソン君も、かなり気に入ったみたいで、大喜び。良かった。

サモサとタンドリチキンとカレー、ナン。美味しいけれどお腹いっぱいで残す。
元内縁夫とよく来た店だが、そう言えばナンは二人で1枚にしていたのだった。

1月25日 デートなしよ,『鳴神』,ジェイソン君もなし

2007-02-20 04:33:26 | 抱茎亭日乗メモ
 恋人とお昼を一緒に食べよう、と言っていたのだが、未明に電話。中止となる。
ショック。涙。昨日の私のせいか?

心配している私を「仕事無理しないでね」と彼が気遣う。
「全く無理じゃない! 楽チンなもん!」

 空いた時間に、銀座で彼に頼まれた買い物。これが楽しいんだな。
ゴキゲンなものが見つかって、元気になる。

 歌舞伎座近くの日本茶カフェ『鳴神』でランチ。
胡麻うどんとミニ大阪寿司でお腹パンパン。穴子寿司は今日も売り切れだった。

 そして17:30には社食でしっかり夕ご飯。太るね。

社食では隣の知らない人が「佐藤優の本を読んで、面白かった。あの人40歳ぐらいかな」と話していた。
「まさか!」と思わず言いそうになったけれど、言われてみれば幾つなのか知らなかった。
今調べた。1960年生まれ。ほほう。もっと上かと思っていた。

思い起こせば、2004年10月18日に佐藤優さんの話を初めて聞いた。
非常に面白くて、当時メールのやり取りをしていた『ご近所さんを探せ!』のYさんに報告したら、

> 佐藤氏本人の話を聞く機会があったんですか?
> あれは今どきそんなことがあるの?って事件でした。小心者のキャリアが、汚れ役を
> かってくれるノンキャリアのにすがりついて、特別ポストまで用意してたって話でしたよ
> ね。
> 私は国際関係論の中でも国際政治学が専門で、現役外務官僚のゼミもとってましたので
> そのあたりの話はいろいろ聞きました。

などと言われて憤慨。激論になった。(こちらこちらに詳細)
最後まで佐藤さんを認めなかったYさん。
その後の佐藤さんの言動・活躍ぶりを見て、今なら何と言うだろう?
またメールしてみようかな。嫌がられるだろうなあ。あははは。

 19:30に仕事終了。ジェイソン君に「会いますか?」とメール。
「出掛ける気分じゃないので家に来ませんか?」と返信があった時、私は既に池袋に着いていた。

1月24日 デート,ジェイソン君

2007-02-20 02:07:58 | 抱茎亭日乗メモ
 デート。髪型を誉められる。ニンマリ。恋人は忙しそうでお疲れの様子。
でも笑わせてくれる。素敵な人。一緒の時間はアッという間に過ぎる。

 好きな人に会いに行ったジェイソン君が帰ってきて、話がしたくてたまらなそう。
18日に悲痛なメールが来て、19日に何度も電話があったのだがパーティーで出られず。
私もどうしたかと心配だった。
仕事が早く終わったら会おうと思ったが、今日は珍しく忙しい。

電話で少し話を聞く。「良かったです。でも悪かった」とジェイソン君。
いろいろあってすごく疲れた、とのこと。

 頑張れ、メンズ! 私は深夜のウォーキング。

1月22日 仕事始め,ふくろう文庫,『なすび』

2007-02-19 06:12:20 | 抱茎亭日乗メモ
 なんと、本日が仕事始め。1ヶ月以上の冬休みだった。学生より長いじゃん!
今年もこんな調子で大丈夫なのか? ぐらいな仕事量。

 私の職場は健康フィットネス雑誌編集部だが、担当したページの記事が「部屋が汚い女は太る」。
やばいね。最近部屋に人が来ないので、荒れ放題。
休みの間に片付けるつもりが、きれいで快適な状態には程遠い。

「いらないもの、使わないものは捨てよう!」と決心。
「積読」状態だった単行本4冊を丸の内線池袋駅改札内の「ふくろう文庫」に寄付。
後から「古本屋に売れば良かった」と気付く。失敗。

特別な思い出があったり、面白い酒瓶も写真を撮って処分。
思い入れがあるので、結構辛かった。

 19日に「最近仕事はどうしてるんですか?」と電話があったゴーヤ君を飲みに誘う。
私は社食で晩ご飯を食べたので、前から行こうと言ってた『太古八』で、ゴーヤ君は食べて私はつまむ程度で、ということになり、『太古八』に電話。

「今日は休み。『なすび』に行くよ」と羽賀さん。では私たちも『なすび』に。
しかし『なすび』は食事のできる店ではない。
千秋さんに「食べるものありますか?」と電話。
「肉まんとグラタンがあるよ。お腹空いてるならパンでも買ってくれば」と言われる。

 ゴーヤ君に「『なすび』に連れて行った人とは絶縁するんだよ。(略)さんでしょ、NANIOさんでしょ」と言ったら
「NANIOさんの件はあなたが悪い」と言われる。
「どっちもよ。どちらかが一方的に悪いという話ではない」
「僕はNANIOさんの言ってることは正しいと思う。理解できる」
「正しいよ。嫌い、ってことなんだから、絶縁して正解なの」
「親密になり過ぎたんですよ」

それも正しい。坊や、私に近づくと危ないわよ。
ということではなくて、何度も書いているけれど、人と人には丁度良い距離があり、近づきたければ親密になって、近づき過ぎたら離れれば良いのであって、絶縁状態が心地良ければそれでいい。

ゴーヤ君と千秋さんと羽賀さんとの話はとても楽しかった。
羽賀さんは「女とは別れない」と言う。素敵だなあ。
「ちょっと会わない時期もある、またいつか会うようになることがあるかもしれない。何も『別れる』なんて言わなくていいじゃない」
怒らないし、嫌いにならない。和尚たる所以ですな。

ネットが発端の喧嘩いろいろについて。
ゴーヤ君は、私の日記をさらーっと読んでるが、「会った日の日記は読まない」。
「正解!」と千秋さんと私。
「『そういう風に言ってない』とか『そういう意味で言ったんじゃない』とか思うから」とゴーヤ君。
素晴らしい。不愉快だから読まない。読んでしまってもグジャグジャ言わない。
有難いねえ。

グジャグジャ言ってもしょうがないのだ。
私はゴーヤ君に「そう」言われて、「そういう意味」に解釈してしまったのだから。
間違えたのはゴーヤ君ではない。私だ。
「違う」といくら言っても、人は他人の言動を解釈したいように解釈する。
私の言動も好きなように解釈される。

ゴーヤ君のいいところ、というか面白いところは、「つまらない、意味がない、下手」と言いつつ読み続けてくれるところ。
「止めたら?」と言うのを止めないところ。
私が「絶対止めない」と言い続けても、会う度「何故ですか?」と聞く。

でもNANIOさんのように「これだけ言ってもわからないんですか。うんざりです、絶縁します」とは言わない。
「認めないけど見捨てない」スタンス?
親密になると喧嘩になるから必要以上に仲良くならない?
実は結構好きなんじゃない? 勝手な解釈過ぎるか。アハハ。

1月21日 『coccolo』

2007-02-18 03:30:18 | 抱茎亭日乗メモ
 グルメサークルの元メンバーKさんがオーナーの、イタリアンテイストの創作和食『 coccolo』へ、サークルを主宰していたMさんと久し振りに行く。

何度か私の都合で日程を変えたので「11時に」と言われても、「早過ぎる」とは言えず。
HPを見たら11:30開店、とある。メールを書いたが、Mさんはケータイを持っていない。

最近は夕方、早くても起きるのは午後。11:30に自由が丘だと、かなり早起きになる。
3時間程度の睡眠で出掛ける。

もしかしたらMさんは私が遅刻することを見越して11時と言ったのかもしれない、と思ったが間違えただけ、とのことだった。

おしゃべりいろいろ。

Mさんが奈良県東吉野村にあるイタリアン『ロアジ』のDVDをくれる。
『ロアジ』はMさんが一番好きな店で、夏休みに皆で行こう、という話がずっと前からある。
かつてサークルで行った事があるそうだが、かなり辺鄙な場所にあるらしい。

DVDはMさんが『ロアジ』がテレビ番組で紹介されたものを録画して、『ロアジ』ファン育成のため配っているとか。

今、PCで見ようと思ったら空だった。なんで???

1月19日 駒沢美粧,シブヤ西武,留学生文学賞受賞パーティー,檸檬屋新宿,TBS『R30』

2007-02-16 07:31:01 | 抱茎亭日乗メモ
 『駒沢美粧』。「15分ほど遅れます」と連絡して25分も遅刻。申し訳ございません。
先日、とてもきれいなオレンジ色の短髪の男子を駅で見かけて、いいなあと思った。
では、今日のテーマは「みかん」とする。

脱色してからオレンジ色を入れた方が発色はいいが、髪が傷むし地肌も痛いのでパス。
きれいなオレンジ色にはならなかった。次回は気合を入れて頑張る。

恋人に写メール。「かわいいよ」と言われる。デヘへ。ニンマリ。

 この後パーティーなのでメイクもお願いしようと思ったが、『駒沢美粧』斉藤さんは本日メイク道具を持って来ていないとのこと。
化粧品売り場のサンプルを試してみようと、『シブヤ西武』に寄る。

『クラランス』で新色のアイカラーを見せてもらいつつ、ばっちりメイクをしてもらう。
テーマはみかんなので髪はオレンジ、目は緑にしてみた。

 留学生文学賞受賞パーティー会場の学士会館へ。
受賞作品の小説『サラム』を書いたイラン人のシリン・ネエザマフィさんは、美しい人だった。
日本語も、文章もダントツにうまかったと絶賛されていた。


詳しいレポートはこちら。

『檸檬屋新宿』の住枝さんの同級生のKさんに、審査員の宮崎学さんとのツーショットを撮ってくれと頼まれる。
私と宮崎さんのツーショットもお願いする。


宮崎学さんと。ライトが冠のよう。キング!

電脳キツネ目組もメンバーもたくさん。
一人に「私に話しかけられるの迷惑ですか?」と聞いてみる。
「え? なんですか?」
「いや、2ちゃんねるで『飲み会で呼びもしないのに隣に来て、うんざりしながら相手にするけど、虚しい時間を過ごして先に帰る』って書き込みがあって、そう言えばこの前の『檸檬屋』も、忘年会も隣に座ったし、いつも先に帰るなあと思って」
「違います、誓って私じゃないです。私も見てますけど、書き込んでません」
「わかりました。そうですよね。迷惑だったら言って下さいね」

じゃあやっぱり、もう一人の疑惑の人だ。
ずーっと隣に座って話し続けて、終電で帰れなくしてやる。ガハハハ。
嘘だけど。しかししつこいね、私も。

 受賞者の留学生たちと皆でぞろぞろと『檸檬屋新宿』へ。満席。
シリンさんの前、審査員の呉智英さんの隣に座る。
呉智英さんはシリンさんや漫画を書いているシリンさんの友人女性にアドバイスをしていた。

次回の留学生文学賞ポスターはささきもと子さんデザイン。
もと子さんは作品作って、パーティーでスピーチして、『檸檬屋』で働いてって、大活躍。
たっぷりギャラがもらえることを祈る。

しかし、この賞は事務局から審査員から賞品から、錚々たる人たちが関わっているのに、みんな手弁当参加というか、手作りというか、出版社の主催する文学賞とは全然違う。
この暖かい雰囲気が好きだ。
これを立ち上げ、続けている住枝さんは素晴らしい。
これがあるから、あんなでも(失礼!)尊敬すべき人なんだな。

パーティー後半では早くも壊れ気味だった住枝さん、2次会の『檸檬屋』は満席のお客さんなのにどこかへ消え、戻ってきたときは完全に絶叫モードで、受賞した留学生たちは訳がわからなかっただろうなあ。
『檸檬屋賞』の賞金(キツネの貯金箱)を受け取るコートジボワールのクアク コフィ バリリさん、住枝さんに何度も握手を求められ、叫ばれ、かなりタジタジしてた。
いい思い出になってくれていればいいが……。

 帰宅してTBS『R30』。宮崎学プレゼンツ アウトロー列伝「俺たちに明日はある」。
ダイナマイト爆発!! で宮崎さんの髪の毛バサバサ! あはははは。
かっこいい!やっぱりキングだわ。

トリュフ爪

2007-02-15 02:29:23 | 抱茎亭日乗メモ



恋人が「チョコレートはいらない」というので、爪をトリュフにしてみた。
私はすっごい気に入って、得意になって見せたのだけど彼は「ほほう」。
高級チョコレートより、美味しそうに出来てると思うんだけどなあ!

ネイリストのお姉さんもいろいろ遊べて楽しそうでした。



1月18日 初なんとか,宮崎学著『突破者それから』,週刊朝日「ニッポンの『右翼』大研究」

2007-02-14 03:58:32 | 抱茎亭日乗メモ
 昨日おねだりした、恋人との初(略)。嬉しかった。
彼は私が別のことで困っている、悩んでいるのではと心配したみたいで、とても気を使ってくれて、返って恐縮。
私は、ただ二人でいられれば満足なんだけど。
「あ、そう。んじゃッ」
「いや、そうじゃなくて!」
などというやりとりが、ああ楽しい。大好き。

 電脳キツネ目組には、宮崎学さんの80作近い著書のうち必読書がいくつかあって、『突破者』『突破者それから』『不逞者』あとはなんだっけ?
『突破者それから』は、私もすっかり読んだ気になっていたが、実は未読だった。

私は本を読むのがとても遅いが、面白くて一晩で読めた。
私たちがバブルな楽しい青春時代を過ごしていた頃の、バブル紳士たちの暗躍がイキイキと描かれていた。

 週刊朝日で始まった、宮崎さんの大型連載「ニッポンの『右翼』大研究」も読み応えあり。

私自身は天皇不要論者だけど、必要とする人が多勢なのはわかっている。
今の天皇皇后の、常に「平和」を唱え、国民と共にありたい、という姿勢は尊敬するし、家族の問題は若貴と変わらないじゃん、と思うし、雅子さんの苦悩には心が痛む。
実は皇室ネタ好きなのだ。

政治思想的に右翼に共感するところはない。耳目に触れることがあっても素通りしてきた。
何故、こんな私が右翼団体の大物の人たちとお話ししたり飲んだりさせてもらえたのか不思議だが、元を辿れば宮崎さんが見せてくれた世界だ。
楽しく飲んで話しても右翼活動について聞いたことはなかった。
それをまとめて、わかりやすく面白く教えてくれる、宮崎さんはすごいと思う。
右翼研究を朝日新聞社でやる、というのがまた意味のあるところ。