今日は朝から曇っていて、しかも非常に寒かった。撮影どころか布団から出るのさえ億劫だったが、そんなことをいっていても始まらないので事務所へ向かう。とりあえず日々の業務を淡々とこなしつつ、ひまを作っては展示のテーマや内容を紹介する文章を練る。
今回の展示では知人にディレクションをお願いしたのだが、自分の認識の甘さや至らなさ、見識の足りなさ加減に、日々汗顔の至りといった有様だ。トニカク「展示の中心になる核」と、さらに「作家としての意思」について、繰り返し問われ、かつその点を煮詰めるという作業から先に進まない。
自分としては複製芸術であることが最大の特徴であり、かつ特長であったはずの写真が、なぜか「一回限りの繰り返し不能なアウラ」を獲得しようともがき、かつオリジナル作品としての神格化(個人的にはネ申木各イヒと表記したいがね)をもくろんでいることに対する、限りない幻滅とやるせなさと寂しさと疎外感とあきらめを表現したいと願っているのだが、問題はそれを作品という形で伝えられるだけの力量を持っているかどうかだね。
明日も打ち合わせの時間を持つが、そろそろ時間的に差し迫ってもいるし、またしても見切り発車となってしまうのかどうか、これからが本当に正念場だ。
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