美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




これも先週の日曜日に観てきました。

目を引いたのは三瀬夏之介さんの『日本の絵』です。

これは MOTアニュアルにも出品されていましたが、その時は他の作
品とともにあって、三瀬ワールドを構成するひとつの要素といった
感じで観てました。しかし、今回は壁の中央に堂々と展示されてい
て、ピンの作品としての迫力が感じられました。それは前回感じた
増殖していく迫力とは違って、限られた空間に描きたいものを詰め
込もうとする気迫とでもいったらいいのかな。とても『決まった』
作品だと思いました。凄くかっこいい。

参考
三瀬さんのブログ(シナプスの小人)での作品紹介
私の MOTアニュアル2006 の感想

池田俊彦さんの『老腐人-R』。まだ二十代だって。タイトルのつ
け方には若さを感じるものの、ごつごつした黒い肌から、白い目を
むき、白い歯をむく老腐人の描き方は半端じゃありません。繭のよ
うなものが飾りについているブラウスの異様さも何ともいえず...
おっかない...

加藤良造さんの『山水行』。展示されていたのは『山水図』という
作品でした。今の世にもこうした作風を追求している人がいるのだ
な。ある意味、時代に背を向けながら。他の作品も観てみたいです。

古谷博子さんの『朝の記憶』はとても気持ちよく観られる作品です。
部屋に飾るならこういうのがいいなぁ...

それにしても無料で開催されていて、カラー写真入りのパンフレッ
トや解説のリーフレットまでもらえるこの展覧会、もっとうまく告
知できないのかなぁ...
# 多分、文化庁の人が書いたのであろうリーフレットの解説がとて
# も生真面目で、いい味を出していました...(^^)

・平成17-18年度文化庁買上優秀美術作品披露展 (日本芸術院会館) 終了

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (あおひー)
2007-04-01 01:00:20
三瀬さんの作品が文化庁お買い上げになったとのことがすごくうれしかったですね。
>もっとうまく告知できないのかなぁ...
ほんと、もったいないですよね~。
事前にいろんなところに情報がいってればもっと多くのひとに見てもらえると思うんですけどね。
 
 
 
Unknown (lysander)
2007-04-01 18:28:18
あおひーさん
コメントありがとうございます。

> 三瀬さんの作品が文化庁お買い上げになった
> とのことがすごくうれしかったですね。
そうそう。
買われた作品はどのようになるのでしょうね?
国立美術館は独立行政法人ですからそこの収蔵とは別枠?
あと、選考委員の名前はパンフに掲載されていましたが、
どういう着眼点で作品を選んでいるのでしょうか...?
そうしたところ、もっと説明(情報開示?)して欲しかったです。
 
 
 
Unknown (はろるど)
2007-04-02 22:11:00
こんばんは。
展示作品はどれも面白かったのですが、
展覧会自体はおそろしく地味でしたね…。
VOCA展と客層も重なりそうですし、
もっと来客のアプローチがあっても良いとは思いました。

日本芸術院に入るのに何故か少々緊張してしまった私です…。
 
 
 
Unknown (lysander)
2007-04-03 00:10:14
はろるどさん
こんばんは

> 日本芸術院に入るのに何故か少々緊張してしまった私です…。
はろるどさんらしいですね...(^^)
入ってから気づいたのですが、私は二回目でした。
ただ、何の催しで入場したのかは思い出せず。

エントランスに会員の名前の札がさがっていていましたね。
私は黒川紀章氏の名前をしっかりと見つけてきました...(^^;
# 丸谷才一も芸術院の会員だったのか...
 
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