美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




東京都写真美術館で三つの企画展が開催されています...

□その壱 シュルレアリスムと写真 痙攣する美
痙攣する美って、何だ...?という疑念はさておき、私が一番好きな
写真はアンドレ・ケルテスのエッフェル塔です(上の写真)。とても
小さい作品ですが、絵ハガキでもいいから欲しいなぁ...

ブラッサイとアッジェの写真が大量に。でも、シュールなのかなぁ...
私はブラッサイの光と影に一票。

また、こういう文脈で観ると植田正治のオリジナリティが際立って
見えます。今回展示されていたモノを並べただけの写真を観るのは
初めてでしたが、よりシュールな感じが強まっていたのでは...ここ
を観るだけでも大満足。

日本の作家だと平井輝七の作品もシュールでいいなぁ...

最後の植物写真はカール・ブロスフェルト。シュールかどうかはさ
ておきとても美しい。どこかで観たことあると思ったらこちらで紹
介されていました。写真集、欲しいなぁ...


□その弐 知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ展
修道僧を撮ったシリーズがよかった。真っ白な雪と真っ黒な僧服と
のハイコントラスト。質感を捉えるためにグレーの部分は残すもの
だけれど、そこを思い切って飛ばしたところはアマチュア写真家な
らではでしょう。言葉とイメージの関係にもっと踏み込めたらもっ
と面白い展示になったのではないかな...


□その参 紫禁城写真展
東京都庭園美術館の『建築の記憶』でも展示されていた小川一真の
写真と、それをモチーフにして撮影した中国の現代写真家候元超の
展覧会。私は写真については歴史的な記録性よりもシャープな図像
を好むので、ちょっと合わなかったな...


それぞれに特徴がある展示でした...
シュルレアリスムと写真 痙攣する美 - 5/6
知られざる鬼才 マリオ・ジャコメッリ展 - 5/6
紫禁城写真展 - 5/18


おまけ 1
私は 5/1 に行ったのですが、少し暑かったので麦酒記念館にてビール
をテイスティング。黒エビスがたったの 200円でした。これはいい!
ちなみにこちらで教えていただきました。

おまけ 2
この前行った三つの企画展

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (はろるど)
2008-05-05 00:24:40
先日はどうもありがとうございました。
シュル展、ブラッサイと最後の植物写真が良かったのに同感です。
何故これがこの文脈にとは思いましたが、素直に良い写真だなと思いました。

>言葉とイメージの関係

そうかもしれませんね。少し足りなかったような気がします。
(ただジャコメッリの良さもあまり感じられなかったのですが…。)
 
 
 
Unknown (lysander)
2008-05-06 00:07:57
はろるどさん
こんばんは

> ジャコメッリの良さもあまり感じられなかったのですが
御意に...(^^;
 
 
 
Unknown (遊行七恵)
2008-05-12 22:50:56
こんばんは
この三つのうち、わたしは紫禁城がベストで、痙攣する美はその前哨戦たるアジェやブラッサイにときめきました。
要するに、建築写真が好きなのでこういう感じなのでしょうね。
(写真、としてでなく建造物と風俗として眺めてしまうんです)

ケルテスのエッフェル塔、影がとても素敵ですね。
昔のフランス映画のようです。

ジャコメッリはタイトルを詩歌から選んだようですが、その感性とコンセプトはとても惹かれますけど、作品として眺めると息苦しくなりました。
 
 
 
Unknown (lysander)
2008-05-12 23:31:18
遊行さん
こんばんは

アッジェとブラッサイはそれぞれ写真集を持っています。
私は特にブラッサイの撮る夜の街が好きです。

ジャコメッリはいいイメージもありましたが、全体的に
ちらかった印象がありました。
もう少し小さい規模で、ひとつのシリーズにしぼった方が
よかったように思います。
 
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