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写楽 幻の肉筆画 (江戸東京博物館)
美術
/
2009-07-09
今回は縁あって学芸員の我妻直美さんのレクチャーを聴くことがで
きました。
ギリシャ国立コルフ・アジア美術館には日本美術が沢山収蔵されて
いて、その中核にあるのがグレゴリオス・マノス(1850-1928)という
ギリシャの外交官が集めたコレクション。
昨年の7月末に日本から調査団が派遣されて、そこで見つかったの
が写楽の肉筆画。日本とギリシャの修好110周年の今年に合わせて企
画された展覧会なのだそうです。
コレクションで財産を食いつぶしたマノスは、晩年にコレクション
を国に寄贈し、代わりに美術館にする建物を提供してもらって作品
を整理しながら余生を過ごしたのだそうです。生涯をかけて集めた
作品に囲まれて過ごした最後のひとときには、得がたいものがあっ
たのではないかと思います。
レクチャーで、マノスは最初は掌にのるような小さい作品からコレ
クションを始めたのだと聞きましたが、私が惹かれたのも小さな作
品...
肉筆画では狩野派の門人によって描かれた『郊ケイ佳勝図帖』。さ
りげない風景がゆったりと描かれています。掌の上でページをめく
ってみたい。そんな思いにさせる図帖です。
版画に移ると奥村政信の『遊君』のシリーズ。遊女と服を取り換え
た達磨、しなを作って三味線弾いてる姿がユーモラスです(そして、
生真面目な顔!)。
勝川春章の『五代市川団十郎』の颯爽とした動きと精緻な描き込み
にもしびれます。
久しぶりの浮世絵だったのですが、ディティールを味わいながらの
鑑賞もいいものだなぁ...
端から観ていってふっと空気の変わったのが、正座する黒い着物の
女性のところ。山吹を活けています。それは歌麿の『六玉川 扇屋内
花扇 よしの たつた』でした。それに続く『歌撰恋之部 深く忍恋』
の淡い桃色...こちらも匂い立つようです...
白眉は摺物。中でも北斎が画材をモチーフにした『元禄歌仙貝合 白』
や刀を掴んだ鴉を描いた『四姓ノ内 源 小烏丸の一』の構図は絶妙。
北斎の弟子の魚屋北渓が描いた『扇絵より立ち昇る龍』もいいな。
どれも手にとって間近で眺めたい作品です。
最後の部屋には北斎の『百物語』の五枚揃い!
# これは何度か観たことあるのですが、五枚しかなかったのですね...
# もっとあるかと思っていました...(^^)
とても堪能してきました。
・
写楽 幻の肉筆画
(江戸東京博物館) -9/6
おまけ 壱 浮世絵の展覧会の感想...
・
国芳・暁斎 なんでもこいッ展だィ!
(東京ステーションギャラリー)
・
開館二十五周年記念 太田記念美術館名品展 前期
・
開館二十五周年記念 太田記念美術館名品展 後期
・
歌川広重のすべて 第一部(太田記念美術館)
・
歌川広重のすべて 第二部(太田記念美術館)
・
歌川広重のすべて 第三部(太田記念美術館)
・
ギメ東洋美術館所蔵浮世絵名品展と常設展 (大阪市立美術館)
・
肉筆浮世絵のすべて 前期 (出光美術館)
・
肉筆浮世絵のすべて 後期 (出光美術館)
おまけ 弐 私の思う現代の浮世絵...
・
こんな写真...
・
こんな絵...
・
あんな漫画...
・
こんな漫画...
# これを読む皆さんは、どんな浮世のイメージを持つのでしょう...
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制作の言語の...
ゴーギャン展(...
»
コメント
得難い
(
Tak
)
2009-07-09 07:37:45
こんにちは。
小さな作品。
特に摺物を直に手に取り
子猫可愛がるように
楽しんで見たいなと。
メリハリのある
良い展覧会でしたね。
マニア
(
とら
)
2009-07-09 09:26:53
こんにちは。
どの国にもコレクトマニアがいるものですね。
それを全部生前に寄付してしまったこの男は見上げたものです。
おかげでエーゲ海のUkiyo-eを楽しめました。
Unknown
(
あおひー
)
2009-07-09 23:09:48
こんばんは。
マノスのような晩年に憧れますね~。
摺物はどれも丁寧で欲しくなるようなのばかりでした。
Re: 得難い
(
lysander
)
2009-07-10 01:16:10
Takさん
こんばんは
> 特に摺物を直に手に取り
> 子猫可愛がるように
> 楽しんで見たいなと。
いいですねぇ...(^^)
そんな誘惑を感じさせるいい展覧会でした。
ありがとうございました!
Re: マニア
(
lysander
)
2009-07-10 01:19:32
とらさん
こんばんは
> どの国にもコレクトマニアがいるものですね。
何がマノスを駆り立てたのでしょう...
なるほど自分の手元で観てみたい作品がいろいろあったので、
コレクターの気持ちも分かるような気がします...
Unknown
(
lysander
)
2009-07-10 01:22:42
あおひーさん
こんばんは
> マノスのような晩年に憧れますね~。
それはやばい心性なのではないかなぁ...(^^;
とはいえ、摺物の磁力は強烈でした...(^^)
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小さな作品。
特に摺物を直に手に取り
子猫可愛がるように
楽しんで見たいなと。
メリハリのある
良い展覧会でしたね。
どの国にもコレクトマニアがいるものですね。
それを全部生前に寄付してしまったこの男は見上げたものです。
おかげでエーゲ海のUkiyo-eを楽しめました。
マノスのような晩年に憧れますね~。
摺物はどれも丁寧で欲しくなるようなのばかりでした。
こんばんは
> 特に摺物を直に手に取り
> 子猫可愛がるように
> 楽しんで見たいなと。
いいですねぇ...(^^)
そんな誘惑を感じさせるいい展覧会でした。
ありがとうございました!
こんばんは
> どの国にもコレクトマニアがいるものですね。
何がマノスを駆り立てたのでしょう...
なるほど自分の手元で観てみたい作品がいろいろあったので、
コレクターの気持ちも分かるような気がします...
こんばんは
> マノスのような晩年に憧れますね~。
それはやばい心性なのではないかなぁ...(^^;
とはいえ、摺物の磁力は強烈でした...(^^)