2年前に「512MB端末でも動くKitKat」を試すためだけに購入し、CyanogenMod 11を焼いていた初代Galaxy S SC-02Bですが、最近はメイン機(302HW)が普通にKitKat機になっていたこともあって放置していました。
今日Galaxy S2 LTEにJCROMを焼き直す際に「ついでだから放置してるGalaxy Sのほうも何か別のカスタムROMでも突っ込んでみるか」
ということでXDA DevelopersのGalaxy S GT-i9000(SC-02Bのグローバル版)のフォーラムを眺めていたところ、「Cyanogenmod 11(4.4.4)をベースにGalaxy S5のTouchWizを移植して見た目S5っぽくなるROM」があったのでこちらをインストールすることに。正式名称は「TouchWiz Fusion ROM」となります。
インストール方法はいつも通り
TWRP or CWMで各種データ・キャッシュをワイプ
ダウンロードしたZIPファイルをフラッシュ
するだけで完了します。あくまでベースは公式CyanogenMod 11のNightry BuildなのでdidhiyさんのSC-02B向けCM11用bigmemパッチ、カーネルも適用しておきます。
ROM焼き完了後の初回セットアップ自体は”いつもの”Cyanogenmod 11同様ですがインストールされているLGキーボードが日本語環境だと落ちまくる上にタッチキーの戻るボタンが聞かなくなってしまうのでGoogleアカウント登録後即Google Play経由でGoogle日本語入力なりATOKなりをインストールしてIMを切り替えておくことをお勧めします。
インストール完了後のUIはこんな感じ。Galaxy S5準拠のTouchWiz Homeですね
OSバージョンはAndroid 4.4.4 "KitKat”。公式CM11 SnapShotsの2014年10月8日付けビルドがベースになっているようです。
クイック設定パネルはKitKat標準のものですがスキンがGalaxy S5のTouchWiz準拠のものに変わっています。
設定アプリはなぜかCM11標準のものとは別にGalaxy S5のTouchWiz UI風味のものもインストールされています。
ロックスクリーンも再現…しているのですがこれはシステムのロックスクリーンを置き換えているわけではなくアプリで実現しているものなのでシステムのロック画面を無効にしないとCyanogenmod標準のロックスクリーンが二重表示される情けないことになってしまいます。
最小限のgappsとCM11標準アプリのほか、Galaxy Appsや(たぶんGalaxy S5より前のバージョンの)S Health、S Noteなどのアプリも搭載されています。
ということであくまで「基本CyanogenmodにランチャーとしてのTouchWizと一部Galaxy標準アプリ、それっぽいロックスクリーンアプリを入れてS5っぽいUIを実現したカスロム」なのでさすがにオリジナルのGalaxy S5純正環境とは異なる部分が多いですが、初代Galaxy Sでも「それっぽい」感じは楽しむことができるかと思われます。元がCM11なので特に(前述のLGキーボード以外は)不安定っぽい要素もなく、SC-02B用のカーネルなどもそのまま適用できます。
さすがに公式Cyanogenmodの開発も11で打ち止めになるでしょうし、現在この機種の上位機種GT-i9001用Lolipop ROMは存在するもののGT-i9000用Lolipop ROMはまだ出ていないようで、さらにSC-02B用カーネルを開発して下っていたdidhiyさんも2014/4/1付のカーネルを最後に開発を停止してしまっているようなのでおそらくKitKatがこの機種の限界かと思われますが、Android初期ともいえる2010年上旬に登場した端末なのに4.4.xまで対応したことだけでも驚異的なことなのではないのでしょうか。
とりあえずこのROMでしばらく運用してみようと思います。