かのあゆブログ

クーニャ好きがやってるガジェット系ブログなのです>ω<

iPAQ rx3715が実はhtc製だった件について

2015-06-11 08:43:32 | Windows CE
かつてhp(Compaq)はPocketPC/Windows Mobile搭載PDAとして「iPAQ」シリーズを展開していました。
2000年に登場した初代H3630/H3660はWindows CE系端末としては初となるARM系SoC、StrongARM 206Mhzを搭載し、当時最速のPDAとしてギネスにも載ったほどです。その後、hpとの合併で同社が展開していたWindows CE/PocketPC搭載PDA「Jornada」シリーズと統合され、2008年までコンスタントに新モデルを出していましたが、携帯とPDAを統合したスマートフォンが登場したことによりPDA市場が実質終息となり「112 Classic Handheld」「212 Enterprise Handheld」を最後にhpはモバイル端末から手を引いてしまうことになります。ただし海外ではWindows Mobile Phone Editionを搭載したスマートフォンも存在しました。
そのiPAQシリーズで一番愛着があったのが2004年に登場した「iPAQ rx3715 Mobile Media Companion」。Windows Mobile 2003 Second Editionを搭載し、当時としては珍しい120万画素のカメラを内蔵。赤外線を利用したリモコンアプリもプリインするなどその名の通りマルチメディア機能を強化したモデルで、デザイン的にはそれまでのiPAQシリーズらしさが薄れたことから「iPAQらしくない」といわれたものの「隠れた銘記」として評価された、自分にとっても思い出深い一大です。内蔵ストレージのFileStoreが壊れやすくてhpに何度も修理に送った痛い思い出もありますが・・・w
昨日そんなrx3715の残骸が出てきたので何となく基盤を眺めていたのですが
なんかどこかでみたことあるようなロゴが

え、えいちてぃーしー?
もちろんこのhtcは現在自身がOne(M9)やJ Butterfly(HTV31)といった端末を手がけている、あのhtcそのものです。
実はhtcは自社ブランドの端末を出す前は他社PDAの開発・製造を行っていた会社で、iPAQシリーズの一部(H38xxシリーズ、hx4700など)や富士通のPocket Loox x70、PalmのTreoシリーズの一部や初代XPERIA X1/X2はhtc開発のデバイスだったりします。まさかrx3715もそうだったとは以外ですが・・・
htcブランドが日本のガジェット好きに話題になるのは2005年に登場したWindows Mobile 5搭載スマートフォン「HTC Universal」以降になりますが、それ以前から自分も知らないうちにhtc製の端末を愛用していたんだなぁと思うと感慨深いものがあります。

ちなみに購入したのは今はなきLAOX The コンピューター館。移転前のOCNブログ人のアカウント名も本機由来でした。このブログのWindows CEエントリーをチェックすると10年前に書いた痛い文章とともに本機の紹介も乗ってますので是非。

IS12TもDeveloper Unlockしてみた

2013-10-22 23:26:16 | Windows CE

前回Update 3 Previewインストールのために無料のApp Studio登録してLumia 520を開発者アンロックしたのですが、「WP8端末が開発者アンロックできたんだからWP7端末もアンロックできるんじゃね?」と思い、IS12Tを開発者アンロックしてみることにしました。

結果としてはApp Studio登録Microsoft Accountで普通にIS12Tを開発者アンロックすることができました。これでスクリーンショットアプリやファイルエクスプローラ、レジストリエディタ、Office Mobile ドキュメント転送ツールがIS12Tでも使えるようになりました。

Clipboard01

WP7に関しては開発者アカウントに登録するほか、9ドルと安価でアンロックできるChevronWP7のアンロックサービスを利用する方法(現在はサービス終了)がありましたが、こちらではApp Studioに登録するだけで無料でWP7端末もアンロックすることができます。




ちょうどPDAを使い始めて今年で12年たつので印象に残ったPDA/スマホを振り返ってみた Part.

2013-06-09 11:29:33 | Windows CE

部屋で探し物をしていたら液晶バキバキの完全ジャンク状態でしたが、懐かしいものが出てきました。

IMG_20130609_104815

12年前の夏に最初のバイトの給料で買った人生初のPDA機、「NTT DoCoMo G-FORT」です。ちょうどこの時期(2000~2003年あたり)はPocketPC機やPalm OS搭載機などPDAが盛り上がっていた時代でした。

ちょうどいい機会なので自分が使ってきたPDA機(Windows CE機が多いです)/スマホの中で何台か印象に残った機種をこのブログで紹介したいと思います。

ということでまず最初は上のG-FORTから。2000年12月にNTT DoCoMoから販売されたWindows CE 3.0 (Windows Powerdなんてブランド名がついてました。懐かしい…)Pocket PCを搭載したPDAで、もともとは企業向けに販売されていたCASIOのPDA、CASSIOPEIA E-800にDoCoMo向けのソフトをプリインし、さらに「CutKey」というキーボードを標準付属したうえで販売したモデルです。

同年9月には最初のPocketPC機の中の一台としてコンシューマ向けに「CASIOPEIA E-700」(こちらものちに入手・メインPDAとして一時期利用していた時期がありました)を発表したものの、当時製品が出始めたばかりで一般的ではなかったSDカードスロット”のみ”を搭載したことで各種通信CFカードが利用できなくなるという大きな弱点を抱えてしまいましたが、もともと企業向けモデルだったG-FORTにはCFCard Type2スロットが内蔵されていたため、DoCoMoのP-in Compactや各種モデムなどをそのまま利用することができました。

ほぼ1年たった2001年夏あたりには前述のとおりちょうどARM CPU一本に移行した(それ以前のWindows CE機は今のスマホやタブレットにも数多く採用されることになるARMプロセッサ、日立のSH-3/4(PocketPC機ではhpのJornadaのみが採用)、MIPS、Intel x86など数多くのプロセッサを搭載しており、それぞれアプリケーション互換はなかったためそのプロセッサ専用のアプリを導入する必要がありました)こともあってだいぶ手ごろな値段になっており、うちもその時期に購入した記憶があります。

当時の通信方法は56kモデムを使ったダイアルアップか、あるいはDoCoMo(一応他キャリアの通信カードも使えたはず)が出しているPHSカードであるP-Inをつかった64kbpsダイアルアップ接続であり、なおかつ今のスマホのように通信定額なんてものはない時代だったうえにそもそもそのような環境をそろえていなかったため、もっぱら外でPocket Wordを使った文章編集やWindows Media Player 7.1でマルチメディアプレーヤーとして使い、母艦PCで同期したオフラインWEBページを読む(当時のActiveSyncにはInternet Explorerで巡回したWEBページを同期してPocket Internet Explorerで読むオフライン同期機能が備わっていました。)といった使い方をしていました。

ちなみにその母艦のネット環境もブロードバンド以降前夜だったので56kモデム+フリープロバイダーのLivedoorという環境でした。(Livedoorはのちにいろんな意味で有名になりましたが、最初は広告付きのフリープロバイダーとして展開したのが最初でした)

 

何気に防塵対応だったりACジャンクが弱すぎるという致命的な弱点はあったものの、全体的によくできたPDAでなおかつこれが最初のPDAだったこともあり、今でも印象に残っている一台だったりします。

 

NTT DoCoMo G-FORT (CASSIOPEIA E-800ベース)

OS:WIndows CE 3.0 (Windows Powerd PocketPC 2000)

CPU:NEC VR4122 150Mhz(MIPS)

RAM:32MB

ディスプレイ:240x320 TFT

CFスロット(TypeII)x1

*DoCoMo版G-FORTにはCUTKey(外付けキーボード)とリモコン搭載ヘッドフォンが標準添付




Windows Phone 7.8 (OS Build:7.10.8860.142)リリース開始。ライブタイルのバグを修正

2013-03-15 13:00:27 | Windows CE

先日IS12Tでもアップデートが開始されたWindows Phone 7.8 Updateですが、最初にリリースされたビルドではライブタイル関連の挙動でバグがあったようで(うちの環境では白ROM運用もあって特に目立った問題はなかったのですが)一時期アップデートが中断されていました。そのライブタイルバグを修正したWindows Phone 7.8 Build 7.10.8860.142が本日リリースされ、IS12Tでも特に強制アップデートしなくても普通にZuneに接続したらアップデートの告知が出てきました。

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なお今回のアップデートはあくまでライブタイルのバグのfixですのでその他の機能追加はありません。(*と、したのですが若干変更点があるようでこのアップデートを適用するとGoogleアカウント経由での新規アカウント設定での連絡先・カレンダー同期がされなくなる(既に登録済みの場合は従来通り)変更がなされています。

ただしこのアップデートはすでに問題となっているWindows Phone 7.8初期リリースを適用したユーザー向けで、現在Windows Phone 7.5を搭載したユーザーへのアップデートは1月31日から停止したままとなっています。




Nokia Lumiaシリーズ、およびHTC Rader向けWindows Phone 7.8 Up

2013-01-31 08:11:32 | Windows CE

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本日Windows Phone 7.5搭載Nokia Lumiaシリーズおよびhtc Rader向けの「Windows Phone 7.8」アップデートがリリースされています。これらの機種のユーザーはZune Software経由でアップデートすることができます。

本バージョンの特徴としてNTカーネルに移行した「Windows Phone 8」の一部新機能(ライブタイルのサイズ変更、タイルのカラーの追加、Bingの画像をロック画面に設定可能)などが実装されたものになります。ただしあくまでこちらはWindows CE系カーネルを搭載したWindows Phone 7.x系のアップデートになります。

日本では唯一のWP7世代機であるIS12Tも含め、その他の機種にもまもなくWindows Phone 7.8が提供されるものと思われます。

 

*追記:IS12Tにも本日よりWindows Phone 7.8 Updateがリリースされています。まずインストール前にTangoの最新ビルド(7.10.8779.8→7.10.8783.12、計2回)を適用する必要があります。アップデートは順次行われますが待てない人はTangoリリース時の強制アップデートでアップデートできます。

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なおアップデート後のOSビルドナンバーは7.10.8858.136となります。