Next Is Now
*このレビューで試用している”Galaxy S6 SC-05G”はGalaxy アンバサダーで借りているモニター機となります。
ということで2日前にGalaxyアンバサダーモニター用端末のドコモ版Galaxy S6 SC-05Gが到着しました。お借りしたものは本体とUSBケーブルのみ。元箱はつけてほしかったかなぁというのは正直なところですが、まぁレンタル機なのでこんなものでしょう。前回のNote Edgeの時もそのような感じでしたし。
その翌日には予備機…というかメイン機としてリプレースしてしまったのですが、職場のすぐ近くにあるBOOKOFFで本体のみで傷も多めとはいえ17800円で売っていた2世代前の、ちょうどドコモがパナソニックに とどめを刺していた「ツートップ」路線をやっていた時のモデル、Galaxy S4 SC-04Eを購入しました。こちらもfHD液晶にSnapDragon 600 クアッドコアプロセッサ+2GB RAM構成にお財布ケータイ+ワンセグ搭載といまでも下手なミッドレンジ機を買うより全然お得なんじゃないかと思える良モデルです。2013年夏発売のモデルでもう一台の”ツートップ”であるXPERIA AはAndroid 4.2.2でアップデートが早々と打ち切りにされてしまった一方でGalaxy S4に関してはプリインストールの4.2.2からのちに4.3へアップデート(今回買ったS4はここまではアップデートされていました)、さらに昨年には4.4.2”Kitkat”へアップデートされ、先日にはAndroid 5.0.2”Lolipop”へのアップデートもアナウンスされています。(ちなみにグローバル版S4に関してはすでに5.0.2が提供済み)
本来専用APNに変えてしまうため基本MVNO SIMでは使えないデザリング機能も4.4.2の時点では非root環境でもパッチを適用することで利用可能となり、本当に下手なミッドレンジ気を買うよりお得なんじゃないかと思える良機で、ここらへん常にハイエンドを目指していたGalaxy Sシリーズらしい良端末になってるんじゃないかと思います。バッテリーも交換可能ですし、内臓ストレージも32GBとかなり余裕があります。
ということで手元にGalaxy S2、S4、S6がそろったことになります。初代SとS2LTEはすでに手放してしまってるのでちょっとタイミング悪かったかなぁ感はありますが…
ということでメイン機としてリプレース(ちなみに分割で買ってるZenfone5は”予備”としてそのままの状態にしておくことに。S4のアップデートでデザリングがふさがれて不具合が出る事態になればまたメインに戻す予定)した2年前のフラッグシップ、Galaxy S4といろいろ比較しつつ使っています。
新しくなりつつも”いつも通り”なGalaxy。ただし以前から失ったものも…
デザイン面に関してはS4より大きくなった感(というかS4を購入したときに”こんなに小さかったっけ?”と思ったのが正直なところ)はあものの基本的には”いつものGalaxy”のデザインを継承。ホームボタンは某林檎電話よろしく指紋センサーも兼ねており、microUSBコネクタ周りのデザインも某林檎5と同じようなデザインにはなっていますが、それでも「まぁGalaxyなんだなぁ」と一目でわかるデザインになっているとは思います。
ただし残念なことにGalaxyシリーズの美点であった「バッテリー交換可能」という要素に関しては完全に捨ててしまっており、現在の一般的なスマートフォン同様バッテリー交換は「基本本体公館での対応」ということになってしまいました。またmicroSDスロットに関しても今モデルでは廃止。1年前のS5で初対応となった防水防塵も再び”非対応”となってしまっています。
Galaxy S6に関してはドコモ版は”廉価モデル”扱いの無印S6りでも32GB、3キャリアから出ているS6 Edggeに関しては64GBもでるもあるとはいえ、アプリのインストール領域も共有していますし音楽やビデオ、写真などのデータを積み込んでいけば確実に「足りなくなる」ためにここら辺今モデルでも対応してほしかったところ。またバッテリーに関しては現在のスマートフォンがほとんどバッテリー交換不可になっている現状において、バッテリーがへたって来ても安価に入手できるバッテリーを好感していればもっと長く使えるのはGalaxyシリーズの良さだった竹にこれを失ってしまい、”その他多数のスマホ”と同じになってしまったのは非常に残念な限り。後述する通り自社製オクタコアプロセッサ搭載で確実に端末としては高性能化しているものの、前モデル以前と比べると”らしさ”を失ってしまったところが多いのは残念なところです。
(左はS4、右がS6)
OSはドコモ版S4が現時点ではAndroid 4.4.2。S6はAndroid 5.0.2を搭載。UIはいつも通りSamsung独自の”TouchWIZ UI”で基本S4以降と変わりはない…と思いきやドロワーメニューの仕様や通知領域の仕様はS4とS6ではだいぶ異なったものになっています。ただしS4もすでに配布されているグローバル版5.0.2の内容を見た感じS5~S6のUIとほぼ同じものにアップデートされる予定にはなっています。
またS6ではテーマの変更も対応していますが、まだここら辺は試していません。
ちなみにdocomo版はパレットUIも搭載…されていますが正直いりません。不要です。ランチャーとして使いやすいと思ったことはないし無効化すらできないしさっさと消えてほしい。
またS6では前の記事にも書いた通り「基本AOSPなAndroidに近づけよう」というコンセプトの下、デフォルトのプリインストールアプリを減らし、必要なアプリはGalaxy GiftやGalaxy Appsで入れてくれというコンセプトに変わったため、基本プリイントールされているアプリは最小限のものになって…入るのですが、やはり日本のキャリア仕様だと余計なキャリアアプリが入っておりSamsungの努力を無に帰すようなことになってしまってはいますが、それでも以前のGalaxyシリーズや他メーカー機と比べれば最小限の内容にとどまっています。このシンプルさこそベスト!本当必要なアプリは自分で好きなのを入れればいいと思っているのでここら辺は大正義だと思いますし、Galaxy S6シリーズからこの路線に転換したのはいい傾向だと思います。
(左はS4、右はS6)
SoCはほかの夏モデルに搭載されているQualcomm製オクタコアプロセッサSnapDragon 810ではなく自社製のExynos 7420 Octa(ARM57+ARM53のbig.Little構成で最大2.1+1.5Ghz)を搭載。XPERIA Z4などSnapDragon 810搭載機に関しては発熱問題でいろいろと(悪い意味で)話題となっているので日本版でも自社製のExynos 7シリーズを搭載したのは正解だと思います。
Antutuのベンチマーク結果は57930。現在のフラッグシップにふさわしいハイエンドな性能となっており、Mortal Kombat X Mobileのような思いゲームも快適にプレイ可能です。
…ただ正直そういった”重い”3Dゲームをやらない、基本的に軽いカジュアルゲーム(パズドラとかモンスト)、WEBブラウズ、LINEなどのメッセージングしか使わないという場合このスペックはオーバースペック気味で、正直現在の低価格ミッドレンジ機に搭載されているSnapDrago 400(ARMv7クアッド 1.2Ghz)ですら十分。S4ですら26615と現在のミッドハイ機といまだに同等なスペックで十分な性能が得られているのもあって今のハイエンドスマホの性能向上に関しては正直”どうかな”感もありますが・・・
ちなみにS4は一時期ベンチスコアを”盛っている”ことで話題になりましたが、実際最初のAntutuだと
このような結果になっているあたり・・・
ちなみに3DMark ICEStorm Unlimitedのベンチ結果は上の通り。この性能なら最新の3Dタイトルの動作に関しては”非常に快適に”プレイできると思います。