先週の話になりますが、仕事場の近くにあるハードオフでHDD抜き+途中で電源が落ちる不具合があるジャンク品の初代iBookが1575円で売っていたので購入してきました。付属品はHDD(+マウンターのねじ)と元箱以外はすべてそろっていました。(ただしバッテリーはほぼ新品?の互換バッテリーに、ACアダプタも互換品になっていましたが。リカバリCDはMac OS 9.0.4だったので本当に初期のiBookではなくiBook Special Editionが追加された2000年初めあたりのものみたいです)
初代iBookが発表されたMacWorld Expo 99 NYの様子
iBookシリーズは現在のMacBookの祖先となった、Appleとしては初のコンシューマ向けノートで、初代モデルは1999年9月のマックワールドエキスポ・ニューヨークで発表。翌月日本で発売開始となったモデルです。前年98年に初代モデルが発表されたコンシューマ向け一体型デスクトップ機「iMac」のポータブル版というコンセプトでキャッチフレーズも「iMac to go(iMacを持ち運ぼう!)」というものでした。当時としては珍しく無線LANにも対応(AirMac)していたのも特徴。初代モデルは本体デザインがホタテガイに似ていることから「クラムシェル」と呼ばれ、色はタンジェリンとブルーベリーの2色。のちにメモリとCPU(PPC G3 366Mhz)を強化したグラファイトの「iBook Special Edition」が追加され、さらにそのあとFireWireポートが追加されたクラムシェル最終型のキーライムとインディゴブルー(PPC 366Mhz、SEは400Mhzに強化)が追加され、2001年に現行MacBookに近いデザインのモデルにバトンタッチしました。
ちょうどこれが出たころうちは中学生だったのですが、当時はとても新品価格15万はとても高くて買えず、紙芸品にあるペーパークラフトで我慢していたものです。12年たってようやくあこがれてたクラムシェルiBookが手に入りました。
HDDはPC-9821Nr15の予備用に用意していた4GBをとりあえず装着。ただしHDDを取り付けるには本体をほぼ全分解しないといけないため、詳しい知り合いの先輩に頼んで取り付けてもらいました。
電源の方は確かに途中で落ちたのですが、PMUリセットであっけなく正常動作。とりあえずMac OS 9.0.4を最終版の9.2.2にし、この機種で動く最後のOS XであるMac OS X 10.3.9”Panther”を導入しました。(ちなみにクラム最終型のFireWireポート搭載モデルは10.4.x”Tiger”までは動作するようです)
OS Xはさすがに快適に動作とはいえないものの、それなりには動いてくれます。(Mac OS 9.2.2は十分快適に動作。WEBブラウズもClassila(Mozillaベースで現在でも開発が継続しているClassic環境向けのWEBブラウザ。懐かしのコンポーサーも使えますw)で割と快適にWEBブラウズできています。バッテリーもほぼ使ってないうえにコンディションが良かったのか今でもカタログスペック通り4~6時間持ってくれるのもこの時期のマシンとしては奇跡的!ジャンクとはいえいいコンディションのiBookに出会えたのは感謝すべきなのかもしれません。メモリも最大の192MBに増設済みでしたし。
現在のMacBook Airも魅力的なんですが、このころのiMacやiBookのデザインは今でもすごい魅力的だと思います。
スペック
CPU:PowerPC G3 300Mhz
HDD:3.2GB→なし→4GB
メモリ:64MB→192MB(最大値 PC100 SDRAM)
ビデオ:ATi Rage Mobility 4MB
OS:Mac OS 9.0.4(*発売当初はOS8.6+クラリスワークス搭載で出荷)→Mac OS 9.2.2+Mac OS X “Panther” 10.3.9
USBx1 56kbpsモデムx1 10/100Base-T LANx1
CD-ROMドライブ(24倍速)