もう1年半経過したのか…
昨年3月の発売当時にそのデザインや運用価格の安さに惹かれて初めて”スマホ”として契約したEMOBILE STREAM X GL07Sを相棒にしてきてすでに1年半が経過しました。来年2月にはMNPも可能な時期となっていることやイー・モバイルとウィルコムが統合してできた新キャリア「ワイモバイル」からGL07Sの直接の後継機となるHuawei STREAM S 302HW(Huawei Ascend P6 Sをベースに一部デザインを変更したモデル)がリリースされていることもあり、乗換えやMVNO SIMへのMNPも含めいろいろ検討しているところです。ちなみに今年の3月あたり以降実質在庫処分という形で各店舗で月々1980円から維持できる形でばらまかれた後、完全にディスコン扱いになったようで先月のイー・モバイルブランド最後のショップカタログでもカタログ落ちしていました。
いまでも”いい子”だが不満点は結構ある
もともとグローバル版のAscend P2自体2013年前半における「ハイエンド」スマホではなく「ミドルレンジ」スマホという形で発表されていたこともあってスペックそのものは当時から”大した”ことはありませんでした。この時期日本で出ていたスマホといえば
Sony Mobile XPERIA Z SO-02E
HTC J Butterfly HTL21
といったKrait世代のSnapDragon S4 Pro APQ8064+RAM 2GB搭載機が出ていた時期ですが、GL07Sはクアッドコアとはいえ旧世代のCortex A9アーキテクチャのK3V2プロセッサにRAM 1GBという構成で登場。K3V2自体CPUとしての性能は悪くはないし、Antutuのスコアを見てもデュアルコアKraitのSnapDragon S4程度は出るのですが、GPUに3D描画性能が絶望的に低いことで知られるVivanteのGC4000を搭載したことでゲームはおろかGPUアクセラレーションを利用しているChromeの画面描画が崩れるようなことも多々ありました。(出荷当時=購入当時の初期FWだとChromeをアップデートすると画面描画が乱れてまともに使えないという信じられない状況に出くわしたこともありました。すぐにリリースされたアップデートでFixはされましたが…)
またRAMもAndroid 4.1~4.3までの”JellyBean”搭載機としてはあまり多いとは言えないこともあってかしばらく稼働させるとアプリケーションのパフォーマンスが落ちることもしばしば。幸いイーモバイルのこの機種はあまり「余計な」キャリアアプリケーションが入っていないことやプリインアプリのほとんどがアンインストール、あるいは無効化可能なことから最近になってプリインストールアプリをすべて削除し、以下のアプリについては無効化を行いました
ブラウザ(標準で入っているAOSPブラウザ。動作は軽快だがChromeがメインなので無効化)
メール(メールはGmailメインなので無効化)
検索(Google NowではなくAndroid 2.3までの旧検索アプリ。なぜかAndroid 4.1搭載のGL07Sにも残っているがGoogle Nowがあれば同じことができるので無効化)
Androidキーボード(AOSP)(Androidシステム標準のAOSP英語キーボード。日本語環境で使っている人は特に不要だと思われる。)
emobileメール(グレー)(SMS受信は赤のほうのemobileメールアプリを利用しているため不要。)
Exchangeサービス(Microsoft Office 365 Midsize Bussinessのレビュー時にExchangeサービスは利用してたものの、現在は利用していないので無効化)
この状態でFMR Memory Clanerを使用し定期的にすべてのバックグラウンドタスクを再起動してあげたり、Greenifyをインストールして一部バックグラウンドタスクを”休止”状態にしたりすることで大体200MB程度はあくになりましたが、それでもパフォーマンスが落ちる場面が結構あったりします。ドコモ版も登場したHuawei Ascend D2はRAMが2GBになっており、そこらへんに関してはある程度の余裕ができているはずなのでせめてGL07Sにも2GB搭載してほしかったところです…特に本機はグローバル版Ascend P2にもAndroid 4.4 KitKatへのアップデートが来ていないだけになおさらそんなことを感じてしまいます。KitKatであればRAM容量が少ない機種でも最適なパフォーマンスが出るようにチューニングされているので、アップデートされればだいぶ改善されるとは思うのですが…
またこの時期困るのが結構熱を持つことでしょうか。冬場はいいのですが今の時期は普通に使っていても背面カメラあたりが結構熱くなり、モバイルバッテリーで充電しようにも熱を持ちすぎてバッテリー保護機能が働いて充電がストップしてしまうため、最近では充電時は電源を落としてモバイルバッテリーで充電することが多くなりました。
とはいえデザインの薄さやカメラ(XPERIA Z/ULと同じ1300万画素CMOSセンサー”EXMOR RS”を搭載)の性能の高さは今でも十分使える性能ですし、”最初で最後の”EMOBILE LTE対応スマホということで5GBまでつかえて4000円ちょっとで運用できる機種(最後あたりに契約した人であれば1980円から運用可能)のは魅力的だと思います。ルーターとしても優秀ですし、皮肉にもこの後買った白ロム/赤ロムのJ ButterflyやXPERIA ULのほうがせいのうめんにおいて上回っていることもあって最近ではルーターとして運用することも多くなってきました。
前述のとおり来年2~3月ごろにはMNP可能な時期になっており、そのころにはバッテリー性能もへたってきていることが予想できることからワイモバイルのSTREAM Sへの機種変更(=プラン変更)か、あるいはMVNO SIMへのMNPを検討しているところです。STRAM Sは前々から待っていた機種で期待していたのですが、本体価格が安価で性能もプロセッサ自体はK3V2そのままとはいえGPUがMali 450 MP4に変更されたことで3D性能も大幅に上がっているのは言うことがないのですが、GL07Sに搭載されていた唯一の日本独自機能であるおサイフケータイ昨日までバッサリカットされているのがちょっと痛いかなぁと思っていたりします。またAmazon.co.jpがLG G2 miniつきMVNO SIMの販売を開始していますし、そもそも手元にJ ButterflyがいるのでmineoあたりにMNPすればもっと安価に運用可能で「ワイモバイルが通話可能なスマホとしては一番安い」といえる状況でもなくなっているので…乗り換えるのはあともう少し先ですがちょっと迷っていたりする今日この頃です。